共通テスト 1日目解答

地理歴史公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:30

英語

15:20-18:20

共通テスト 2日目解答

理科

9:30~11:40

数学①

13:00-14:10

数学②

15:00-16:10

情報

17:00~18:00

地理総合、地理探究

全体概観

ファブレス企業、ウェーバーの工業立地論、ラニーニャ現象などが題材に。
大問数は昨年より1つ増加して6問に。設問数・マーク数30は昨年と同じだが、分野順は大きく変わり、「地理総合」と共通の地域調査は第2問に。

大問数
減少 | 変化なし | 増加 +1
設問数
減少 | 変化なし | 増加
マーク数
減少 | 変化なし | 増加
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化
分量 変化なし
大問数は1つ増加して6題となった。設問数およびマーク数は変わらず30。

形式
マーク数の6割(18問)を組み合わせ式問題が占める。昨年より2つ増加。やや面倒な6択式問題は昨年から1つ減ったものの、昨年出題されなかった8択式は今回1問出題された。
他に文章の正誤判定問題は昨年と同じく6問、図表の4択が5問、単語の4択が1問。
図版点数は31(図20、表5、資料※6、写真のみ0)で、2021-24年の共通テスト「地理B」時代と比べてかなり減少した。
※ 図表・写真や短文などを組み合わせた複合的な図版。

構成
各大問の分野構成は、第1問は産業、第2問は地域調査、第3問は自然環境と自然災害、第4問は産業、第5問は都市、第6問は地誌である。うち、第1問と第2問は「地理総合」と共通問題である。第1問の「食料の生産や消費」は、自然環境・生活文化・地球的課題などの単元に結びつける形での出題であった。

内容
第1問 食料の生産や消費
さまざまな単元にまたがる総合的な大問である。問1のコーヒーと茶の消費量に関する統計判定では、各国の食文化に対する理解が求められる。問4では食品ロスに関連してフードバンクが取り上げられた。

第2問 地域調査(愛知県東三河地域)
どの設問も図版の判読・考察や組み合わせ式の設問への対応などに手間がかかり、受験生を焦らせる大問。問1の新旧地形図の読図は、判読内容こそ過去問と同じレベルだが、形式が面倒な組み合わせ式になっており注意が必要。

第3問 世界の自然環境と自然災害
問1・問5・問6など、慌てていると引っかかる可能性がある。落ち着いて対処したい。
問3でラニーニャ現象が扱われたが、エルニーニョ現象を正しく理解していれば迷わない。問5は問題文の内容を理解してヒントにしたい。

第4問 エネルギーと産業
問1の発電や問4の観光などの統計問題では、日本の動向(原発の地位低下、インバウンド増加など)が判読の鍵となる。問2では製造過程の読み取りが重要。問5はファブレス企業の経営構造が題材となった。問6は注釈を利用して指数の意味を正しく理解したい。

第5問 産業構造の変化に伴う都市の変容
大問内で各設問の難易度にあまり差がない。問1・問2・問4など日本の産業・社会の変化に関する設問は、以前から多く出題されており、身の回りのニュースなどから情報を得るように心がけておくことも必要である。問3では地域別の都市人口率に関する理解だけでも判断可能。

第6問 インド洋とそれをとりまく地域
2013年・2019年には地中海沿岸、2024年には環太平洋地域が出題されているから驚くには当たらない。問3はインドネシアとシンガポールの判別が決め手。問5で「こんな小さな島国のことは知らない」と投げ出さないこと。判断のポイントは基本知識。
年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
2025 第1問 食料の生産や消費 4 4 13
第2問 地域調査(愛知県東三河地域) 4 4 12
第3問 世界の自然環境と自然災害 6 6 20
第4問 エネルギーと産業 6 6 21
第5問 産業構造の変化に伴う都市の変容 5 5 17
第6問 インド洋とそれをとりまく地域 5 5 17
(以下は旧課程 地理B)
2024 第1問 世界の自然環境と自然災害 6 6 20
第2問 世界と日本の資源と産業 6 6 20
第3問 都市と生活文化 6 6 20
第4問 環太平洋地域 6 6 20
第5問 地域調査(島根県石見地方浜田市) 6 6 20
2023 第1問 自然環境と自然災害 6 7 20
第2問 資源と産業 6 6 20
第3問 日本の人口や都市をめぐる諸問題 6 6 20
第4問 インドと中国 6 6 20
第5問 地域調査(利根川下流域) 6 6 20
2022 第1問 世界の自然環境や自然災害 6 6 20
第2問 資源と産業 6 6 20
第3問 村落・都市と人口 6 6 20
第4問 ラテンアメリカ 6 7 20
第5問 地域調査(北海道苫小牧市とその周辺地域) 6 6 20
2021 第1日程 第1問 世界の自然環境 6 7 20
第2問 産業 6 6 20
第3問 都市と人口 6 6 20
第4問 アメリカ合衆国 6 7 20
第5問 地域調査(京都府宮津市) 6 6 20
2021 第2日程 第1問 世界の自然環境と災害 6 6 20
第2問 産業と貿易 6 6 20
第3問 人口と村落・都市 6 6 20
第4問 西アジア 6 6 20
第5問 地域調査(福岡県福岡市とその周辺地域) 6 6 20

【参考】過去の平均点の推移 ※地理Bと比較しています

2024 2023 2022 2021(第1日程) 2020 2019 2018 2017 2016 2015
65.74 60.46 58.99 60.06 66.35 62.0 68.0 62.3 60.1 58.6