考古学者

美術、演劇に関する仕事

こんな人に
オススメ!
  • 遺跡や出土品に強い関心がある人
  • 研究を長期に積み重ねられる人
  • 好奇心旺盛な人

1.考古学者の仕事とは?

発掘調査による出土品などを手がかりに研究を進め、おもに古代の生活を現代に浮かび上がらせる仕事です。

発掘調査員が発掘の現場に直接携わるのに対して、考古学者は調査の指揮と出土品の鑑定や研究がメインです。日本では土器や石器などの調査のイメージが強いですが、城や屋敷跡などの建造物や近代の駅舎などの発掘調査も研究分野に含まれます。

出土品や遺跡の型式の変化、周辺地域の出土品や遺跡との比較、前後する年代との出土品の比較で当時の生活の変化を専門知識や年代測定技術を駆使してたどっていきます。また、文様や文字、素材や製作方法など細部にわたる研究も進めていきます。このように過去に存在した社会像や文化像を明らかにしていくという研究を広く社会に伝えるために、学会や学術雑誌に成果を発表することも重要な仕事です。

2.考古学者の役割・資質とは?

考古学者にとって何より大切なのは、遺跡や出土品に対する探究心を持続することです。

科学研究などと同じように、長期にわたる事実関係の積み重ねが必要な仕事になります。地道にコツコツと研究を続けていくことのできる人が向いているでしょう。また、記録保存の観点から事務処理能力も求められます。現地調査においては研究対象になる国の歴史や文化に対する深い知識を持つことや語学力も重要となります

さらに、現代の考古学では、他の学問分野との関わり合いがさらに深まっています。特に関係の深い学問分野としては、自然科学の諸分野(物理学・化学・動物学・植物学・地質学・土壌学・建築学・数学・統計学・認知科学など)や社会科学の諸分野(社会学・地理学など)が挙げられます。また、ITの急速な発達によって膨大な調査データの蓄積と解析も行われるようになり、情報科学の側面からも新しいアプローチが考えられます。

今後の考古学を担う人は、学問分野を横断した、幅広く柔軟な視点を持つことが重要となっていくでしょう。

3.考古学者になるためには?

考古学への道を目指す場合は、考古学を学べる大学の研究室で学び、学会で認められる研究者になることが一般的です。考古学と一口にいっても、専門の地域や年代は多岐にわたり、それぞれの研究室や師事する先生によって専門分野は分かれます。大学の研究室を志望する場合は、自分の興味のある分野の研究者を探し出すことも重要です。研究者のアシスタントや現地調査に同行しながらキャリアを積み上げ、自分の研究テーマを探し取り組みます

 

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POINT

  • 発掘調査により古代の生活を研究する
  • 学会や学術誌での実績が必要
  • 職業として学者を続けられる人はごくわずか

関連情報

日本考古学協会 HP

考古学研究者で構成される全国規模の団体。機関誌の発行、各地の考古学研究の成果やセミナーの情報が入手できる

オススメの1冊

『考古学入門』

(鈴木公雄著/東京大学出版会)

考古学とはどんな学問なのか、調査・研究の過程をわかりやすく解説。社会の中での考古学の位置づけもわかる入門に最適な1冊

遺跡や出土品の年代測定の技術には、炭素の存在比率を基準とした測定法が用いられている

この職業に近づく大学は?
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早稲田大学:文学部考古学コース

文献による学習に加え、遺跡や遺物の物質調査による研究と学習も重視する。発掘作業を中心に測量、撮影、資料採取などの調査技術や遺物、記録類の整理などの基礎技術を習得する。旧石器時代から近代までの考古学分野や世界各地の考古学を学ぶことができる。

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駒澤大学:文学部歴史学科

3つの専攻を設置。日本史学専攻では史料から歴史像を構築し、論理的かつ客観的に考える力を養う。外国史学専攻では歴史学を通じて過去を学び、世界の今と未来を展望する力を養う。考古学専攻では遺跡や遺物を通じて過去の人々の暮らしや社会の様相を学ぶ。

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國學院大学:文学部史学科

希望する進路に応じ、公務員や一般企業への就職希望者向けのS-プログラムと、大学院への進学や教職を目指す学生向けのP-プログラムのいずれかに所属する。そのうえで、日本史学、外国史学、考古学、地域文化と景観の4つから専門とするコースを選択する。

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京都府立大学:文学部歴史学科

日本史・日本文化史、東洋史・東洋文化史、西洋史・西洋文化史、文化遺産学の4つのコースで構成される。各自の研究課題を決め、演習などを通して卒業論文に取り組む。文献や史資料の調査・収集力、読解・分析力を養い、歴史研究をもとにした応用力を鍛える。

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考古学者をより詳しく知ろう
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夢は「世界一」のエジプト考古学者

東日本国際大学総長
早稲田大学名誉教授
工学博士 (早大)
吉村 作治先生

今回は東日本国際大学で総長を務める吉村作治先生をお招きして「夢は叶う~君たちのエジプトを見つけよう」をテーマに講演いただいた。

【ご講演内容】

吉村先生は早稲田大学在学中の1966年に、アジア初のエジプト調査隊を立ち上げて現地に向かい、それから半世紀以上も調査・研究を続けてこられました。74年「魚の丘遺跡」の発見により一躍注目の的となり、その後もエジプト考古学史上に数多くの足跡を残されています。近年は電磁波探査レーダー、人工衛星の画像解析など最先端の科学技術も駆使した調査に取り組み、数多くの成果を挙げている吉村先生。その研究者生活の原点は、小学生のときに出会った1冊の書物でした。これを読んで芽生えた夢を実現するため、エジプト考古学という新たな学問領域まで創設したのです。そんな吉村先生が、夢を叶えるための心構えなどを話された、オンライン講義とワークショップの様子をお伝えします。

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カンボジア密林の巨大寺院と大橋梁と大貯水池 ―アンコール王朝の歴史の謎(9世紀〜15世紀)―

上智大学13代学長
上智大学アジア人材養成研究センター所長
石澤 良昭先生

研究やビジネスの最前線を走る“現代の偉人”を講師に迎える「トップリーダーと学ぶワークショップ」。今回は、アジアのノーベル賞といわれる「ラモン・マグサイサイ賞」を2017 年に受賞した上智大学13代学長、上智大学アジア人材養成研究センター所長の石澤良昭先生をお招きし、カンボジアでのアンコール・ワット遺跡の保存修復をテーマにご講演いただいた。大いなる歴史の謎に迫ると同時に、文化遺産の保存修復を通じてカンボジアの人々の誇りの回復に尽力する石澤先生。多くの高校生たちが胸打たれた当日の模様をお伝えする。

講演者プロフィール
上智大学外国語学部フランス語学科卒業後、中央大学大学院文学研究科東洋史博士課程修了。東南アジア史におけるカンボジア・アンコール時代の碑刻文学を専攻。大学卒業時にカンボジアでアンコール・ワット遺跡の前に立ち、そこで受けた衝撃と大疑問が研究の原点となり、アンコール遺跡群を調査・研究し、現地人と共に保護活動にも従事してきた。その結果、サハメトリ章、国際交流基金賞、瑞宝重光章、そして2017年、アジアのノーベル賞とも言われる「ラモン・マグサイサイ賞」など数々の賞を受賞している。

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