能師・狂言師、狂言役者

美術、演劇に関する仕事

能師・狂言師、狂言役者になるためには?

能楽師は、それぞれの役割ごとに世襲で芸を受け継ぐので、能楽師の家の出身でなければ弟子入りをして、技能の研鑽を積んでいきます。流派ごとに細かな演目の違いがあるので、事前によく検討し、門を叩くことが望まれます。年齢制限はなく、中には40歳を過ぎた人が弟子入りしたケースもあります。弟子として稽古を積み、師匠から「玄人(くろうと)」と呼ばれる段階になると、能楽協会に入会が許され、プロの能楽師と認められます

また、日本芸術文化振興会が行っている養成事業を利用して、能楽の道に入る人もいます。中学校卒業以上23歳までの人に受験資格がありますが、定期の募集はありません。さらに、この養成事業は、ワキ方・囃子方・狂言方の養成のみなので、シテ方を志望する人は、やはり能楽師に弟子入りする必要があります。養成事業の研修期間は6年間で、その後に能楽協会に入会することで能楽師になれます。

このようなプロの養成事業を利用する他にも、大学などの能・狂言サークルやカルチャーセンター、能楽師の自身の教室で学ぶのも、きっかけの1つとなるでしょう。なお、舞台に使われる面や装束・楽器などの道具類はすばらしい文化財です。美術品の観点から興味を持つのもよいでしょう。

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