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政治・経済: 新高3生へのアドバイス
《政治・経済》
新高3生へのアドバイス
センター試験最終回を終え、いよいよ来年度から既に2回行われた「試行調査」を参考に「共通テスト」の対策を立てていかなければなりません。基本方針として「思考力」「判断力」を測る「考えさせる問題」が中心となり、設問形式や構成、参考教材なども大きく変わっています。
第1に、大問のリード文が無く各設問中に長・短の文章が有り、文章内容の把握力・要約力・関連性・因果関係を判断させる設問になっています。従って、文章を多く読み内容を早く掴めるかが勝負となります。これは普段から文章を読みこなし、早く内容を理解する国語力を測定しているともいえます。
第2に、解答を語群選択するものが圧倒的ですが、複雑な選択肢を構成し複数の用語・概念をセットで正解しないと得点にならない場面が出てきます。断片的・部分的理解では得点できず、トータルとして知識への完璧な理解が無いと得点にならないのです。また、正解を複数全部選択させたり、連続した設問をセットで解答させるものもあります。
対策としては、普段から教科書を超越した広い視野で、時間的因果としての歴史的つながりとグローバルな空間的関連を基礎に、現在の社会問題を総合的に考える習慣を身につけ、系統的に理解しておくことが必要です。文章を読んで判断する訓練をしなければなりません。難度は高いですが、今このような力が求められているため「共通テスト」が生まれたと言えます。
まず、類題や演習問題を多数経験し、模擬試験などを受け実践力を養うこと。さらに新聞を読み時事ニュースにも関心を持ち、教科書のどの分野に関連する事項かも意識をすること。さらに、多数の資料を駆使した設問が必ず出るので、参考資料集やネット検索などで資料の見方・利用の仕方、それが社会問題のどの部分に関するものかを、普段の時間的余裕のある時に実行し早く慣れておきましょう。
「共通テスト」は、とにかく設問が複雑に構成されていて、文章量や資料が圧倒的に多く、相当に訓練したものでないと時間がかかる内容になっています。当然、難度は上がり中途半端な断片的知識では太刀打ちできない恐れがあります。準備は早くスタートし、まずはこの新傾向の問題に早く慣れることが大切です。
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