共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

公民 倫理

新高3生
公民科目を甘く見ないこと
公民科目の選択者には、社会科の中では世界史や日本史と比べて負担が小さいだろうからという消極的な理由で選択する人が少なくありません。たしかに学ばなければならない情報量だけをみれば、世界史や日本史よりも公民科目のほうが少ないです。とはいえ、世界史や日本史を選択する受験生のほとんどは高校1年生あたりから一通り学んだうえで受験対策をしているのに対し、公民科目の選択者の場合は、受験準備期間がきわめて短く、しかも独学の割合が多いという特徴もあります。つまり習得すべき情報量の少なさというメリットは、学習に当てられる時間の短さというデメリットでかなり相殺されてしまうのです。甘く見ていては痛い目にあうでしょう。

倫理は特殊な科目
他の社会科科目と比べて、また政治・経済や現代社会と比べても、倫理は特殊な科目です。というのも、人名や著作名といった断片的な知識だけで対処できる問題はきわめて少ないからです。そこで主に求められるのは、古今東西の思想家たちが長い時間をかけて取り組んできた思想的課題についての理解です。これは単語を暗記するような学習では、とうてい習得できない事柄です。思想家の名前を暗記できないなどとこぼしているようでは、倫理攻略の入り口にも立っていないと言わざるを得ません。それなりの時間をかけなければ身につくものではありません。まずは腰を据えて教科書をじっくりと読みましょう。それから用語集をこまめに引きながら、一つ一つの概念について深く理解してください。

問題演習が成否を分ける
ひと通りの学習が済んだら、あとは問題演習あるのみです。なかなか点が伸びないと訴える受験生に話を聞くと、ほとんどは圧倒的に問題演習が不足しています。倫理では、思想の理解においてありがちな誤解をしていないかという点を確認する形の誤文が多いです。したがって、そうした「誤解」をつぶすために、実際の過去問にあたって、誤文の誤文たるゆえんをひとつひとつ理解していく作業が大切になります。過去問の少ない共通テスト対策として、年間6回実施される「東進の共通テスト本番レベル模試」は、年間を通して共通テストと同一レベル・同一形式の問題演習を繰り返します。定期的な受験により、自らの学習到達度を測る物差しともなります。積極的に受験して、ライバルに差をつけてください。
新高2生
新課程・「公共、倫理」とは
 皆さんは、いよいよ始まる新課程での共通テストを受験する最初の学年ということになります。まったく過去問の存在しない状態での受験に不安感も多いかもしれません。新課程入試の「公共、倫理」は、これまでの「倫理」に加えて「公共」にも取り組まなければなりません。その内容は、教科書および2022年の試作問題から判断するに、おおむねこれまでの「現代社会」と同様のものとなりそうです。出題形式としては、これまでの旧課程「共通テスト」を踏襲するものになるでしょう。大きな方向性としては、知識よりは思考力重視というものになることでしょう。

学習の進め方
 「公共」では、広く社会のあり方について問われることになります。いまの段階では、細かい出題傾向や解法上のテクニックのようなことはあまり意識することなく、テレビの報道番組や新聞などにできるだけ気を配るようにするといいでしょう。ネット上でも政治・経済・社会について様々な情報や意見が飛び交っていますが、匿名掲示板サイトや動画サイトなどでは、事実無根のデマや無責任な放言も多いので、そうしたものに惑わされないようにすることも大切です。あとは学校教科書をよく読み、用語集などで主体的に調べていく姿勢も大切です。政治についても経済についても、正解のない問題について考える姿勢が求められますが、まずは事実をよく確認するという姿勢を何より大事にしたいところです。「倫理」では、古今東西の哲学や宗教などの様々な思想を扱うほか、青年期の問題や心理学、現代社会の課題と特質といった広範な主題について学びます。これらに共通するのは、私たちがどのような時代に生きており、どのように生きるべきなのかという大きなテーマです。したがって、倫理という科目は受験科目であると同時に、大人になる前に誰もが深く考えておくべきテーマについて検討する機会を与えてくれる科目でもあります。いまの段階では、各種の新書などの若者向け哲学入門のような本を読むことをおすすめします。