共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

公民 倫理

設問別分析

【第1問】源流思想
 生徒の会話文と資料をもとにした大問。これまでの共通テストの形式を踏襲し、出題内容もほぼオーソドックスなものばかりであった。ただ問4では、2017年センター試験を最後になくなっていた8択の正誤組合せ問題が出題された。わずかとはいえ正答率を引き下げる要因にはなるだろう。問われた内容としてもアートマンの正しい理解を必要としており、やや難しい。なお、問5のパウロの資料問題は2021年にほぼ同趣旨の問題があり、過去問を研究していれば容易に対処できた。

【第2問】日本思想
 昨年、一昨年と同様に3パートに分割され、古代・中世、近世、近現代について会話文をもとに設問が設けられた。問2はセンター試験型の単純な4択問題であったが、イザナミとイザナミの国生み、天つ神、「祀るとともに祀られる神」、スサノヲの誓約に関する突っ込んだ内容が問われたので、難しい。また問3は、これまでの共通テストでみられた資料をもとにした空欄補充だが、従来2箇所だった空欄が3箇所になっているので、難しくなっている。西田哲学はそもそも難しいものだが、今回初めて絶対矛盾的自己同一が出題され、受験生は戸惑ったと思われる。

【第3問】西洋近現代思想
 難しい資料読解問題がなく、その他の設問でも比較的平易な標準的な事項が多く問われた。ただ、出題頻度の高まっているレヴィナスについての問6は、選択肢のすべてでキーワード「顔」を用いており、判断の難しい問題となっていた。あとはパスカルについての問5でやや細かい知識が問われたほか、初めてシェリングの文章が素材として扱われた点が注目できるが、問題としては難しくなかった。

【第4問】青年期・現代社会分野
 例年、目新しい事項の出題が目立つ分野だが、今回は比較的保守的な出題であった。問4ではセンの「潜在能力」についての正確な理解が求められたほか、倫理として初めてモノカルチャー経済についての理解が問われたので、正答率は低かったであろう。また問8はマッキンタイアとドゥルーズの二人についての知識がないと正誤判断できない。