共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

理科② 物理

設問別分析

【第1問】小問集合
問1(力学) 人の乗った長い板について力のモーメントのつり合いを立式すればよい。
問2(熱力学) サイクル一周において気体の温度は元に戻ることと、符号に注意して熱力学第一法則を記述することが求められている。
問3(力学) そりが固定されている場合はそりとブロックからなる系には水平方向にも外力が働く。摩擦がある場合は、力学的エネルギー保存則は成立しない。運動量保存則と力学的エネルギー保存則の成立条件に関する出題であった。
問4(電磁気学) 荷電粒子が磁場から受ける力によって円運動することを運動方程式で記述する。
問5(原子物理) 光子から得たエネルギーが電子の運動エネルギーと金属の仕事関数に振り分けられるという旨のエネルギー収支を記述する。
いずれも過去のセンター試験などでも頻出であり、内容も基本的な問題である。

【第2問】力学
昨年も出題された「間違った仮定」を実験的に反証する形式の問題である。長い文章を根気よく読まなければならない。
問1 物体に働く重力と抵抗力に注意して運動方程式を記述すればよい。
問2 表から終端速度に達した部分を読み、区間を時間で割ればよい。
問3 予想していた結果とは「終端速度がアルミカップの枚数に比例すること」であることがわかっていればよい。
問4 会話文中に与えられた終端速度の表式が「質量の平方根に比例する」ことを読み取る。
問5 加速度の定義を理解し、物体の運動方程式が記述できるかどうかが問われている。エの選択肢(a)の意味が多少読み取りにくいが他の選択肢もよく読めば最も適切なものは何かが選べる。

【第3問】波動
円運動する音源や観測者におけるドップラー効果を考察する典型的な問題である。
問1 波動の大問であるが、問1は力学の内容である。向心加速度の式は覚えておかなければならない。また、仕事の定義を正確に理解できているかが問われていた。
問2 円軌道上で観測者から見た音源の視線速度が0となる位置を考えればよい。
問3 点AとBにおいてドップラー効果の式を適用すればよい。vを求めるには2つの式を連立して解く必要があった。
問4 観測者の速度の、音源に向かう成分が最大となる位置で振動数が最大、音源に向かう成分が最小となる位置で振動数が最小となる。
問5 音源や観測者が運動しているとき、音の速さ、波長、振動数がどのように変化するかを正確に理解していれば正しい選択肢を選ぶことができる。

【第4問】電磁気学
コンデンサーの放電の過渡現象に関する問題である。
問1 一様電場と電位の関係は知っておかなければならない。電気容量の公式は誘電率を用いた表式で覚えていると思われるので、誘電率とクーロンの法則の比例定数の関係を知らなければ、問題文から読み取って導き出す必要があった。
問2 スイッチを開いた直後には電源によって充電されたコンデンサーの電圧と抵抗の電圧降下が等しいことに着目し、電流の値をグラフから読み取れば解ける。
問3 電気量が電流と時間の積であることと、比較している単位に注意すればグラフの面積と電気量の対応が導ける。読み取った電気量の値とt=0における電圧から電気容量を求めればよい。
問4 放射性崩壊における半減期と同様の考え方を用いて電流が1000分の1になる時刻を求める問題であった。2の10乗が約1000であることを知っていれば少しスムーズに解けただろう。
問5 tt1では電流の値が半分になっていることから、電圧も半分になっていることに注目すればよい。問3の方法で無視した電気量の分が、電気容量を求める式の中でどのように影響するかを考えればよい。