共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

国語

設問別分析

【第1問】現代文(評論):柏木博『視覚の生命力―イメージの復権』、呉谷充利『ル・コルビュジエと近代絵画―二〇世紀モダニズムの道程』 やや難
 問1の漢字問題は、昨年同様、傍線部の漢字と同じ漢字を含むものを選ぶ問題が3題、傍線部の漢字(「行」・「望」)と同じ意味で用いられている熟語を選ぶ問題が2題出題された。問2は病床の正岡子規にとっての、ガラス障子越しに外の景色を眺めることの意味を問う問題。選択肢①がやや紛らわしい。問3はガラス障子が「視覚装置」だといえる理由を問う問題。問4は「ル・コルビュジエの窓」の特徴と効果を問う問題。問5は壁がもたらす「風景の観照の空間的構造化」によって住宅がどのような空間になるのかを問う問題。傍線部の表現は難解だが、直後で「この動かぬ視点」と言い換えられていることに着目できれば正解は自ずと決まる。問6は【文章Ⅰ】【文章Ⅱ】を読んだ後の「話し合いの様子」が示され、そこに設けられた三つの空欄に入る適切な発言を選ばせる問題だった。(ⅱ)の正解はやや選びづらい。

【第2問】現代文(小説):梅崎春生「飢えの季節」 昨年並み
 問1は主人公の心情を問う設問で、傍線部前後の内容から容易に判断できる。問2も傍線部の前の「思えば戦争中~慈善事業である筈がなかった」をふまえれば比較的簡単に解ける。問3は会話部分の心理を問う設問で微妙な選択肢が並んでいるが、老爺に対する憎しみではない点から、②か⑤にしぼられる。「自分へのいらだち」ともいえないことから⑤になる。問4は傍線部冒頭の「それを」が「おそろしい結末」を指しているが、その結末の内容は明らかにされていないため、①が最適となる。問5は①以外の選択肢の末尾がいずれも過剰な感情が示されている点で誤りとなる。問6は比較的容易に解ける。問7は【資料】と【構想メモ】に基づく【文章】の空欄補充問題。(ⅰ)は②と間違いやすいが、「焼けビル」自体は「倹約の精神」と無関係。(ⅱ)は電球もビルも変化していないことから②だとわかる。

【第3問】古文:源俊頼『俊頼髄脳』『散木奇歌集』 やや易
 問1は本年も解釈の問題。(ア)の「やうやう」(イ)の「ことごとし」は重要古語。(ウ)の「かへすがへす」は現代でも使う語。問2の語句や表現の問題は共通テストになって毎年度出題されている問題。本年は全ての選択肢が文法や敬語に関係するものだった。問3は1〜3段落に関する説明問題。広い範囲に関する合致問題も共通テストでは毎年度出題されている。⑤は3段落2行目に合致。問4の教師や生徒の発言に関する空欄補充問題は昨年度に続く出題。設問が問4までで、小問三つに分かれているのも昨年と同じ。(ⅰ)は前句の解釈で正解できる。(ⅱ)(ⅲ)は本文に書かれていないことや判断の根拠が不明確なものを消去して考える。

 【第4問】漢文:白居易『白氏文集』 やや易
 
形式上は、官吏登用試験の[予想問題]とその[模擬答案]の組み合わせというものであったが、内容的には標準的な文章といえる。問1は「由(よし)無き」「以為(おもへらく)」「弁ず」の語の意味の問題。問2は解釈、問3は返り点の付け方と書き下し文の組み合わせ問題。問6、7の全体に関わる内容説明問題など、例年の傾向に加え、問4で比喩の問題、問5で空欄補充問題が出題された。