共通テスト 1日目解答

地理歴史公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:30

英語

15:20-18:20

共通テスト 2日目解答

理科

9:30~11:40

数学①

13:00-14:10

数学②

15:00-16:10

情報

17:00~18:00

情報Ⅰ

全体概観

試作問題と同じ構成であったが、出題内容には変化があった。コンピュータとプログラミングや、情報通信ネットワークとデータの活用が出題の大半を占める。

【大問数】4
【設問数】18
【マーク数】51

【全体概観】
第1問
小問4つから構成される小問集合である。問1は、情報セキュリティの分野からデジタル署名、通信プロトコルの分野からIPアドレスに関する問題である。どちらも正解するためには、デジタル署名およびIPアドレスに関する知識が問われた。問2は、7セグメントLEDによって表示できるパターン数に関する問題である。問題条件を適切に把握し、パターン数を計算する式を立てて計算する力が問われた。問3は、情報デザインの分野からチェックディジットに関する問題である。与えられたチェックディジットの生成方法A・Bについて理解するとともに、両生成方法がどのような違いをもつのかを思考することが求められた。問4は、情報デザインの分野から、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)の設計に関する問題である。「法則」の内容を理解したうえで、実際の例にあてはめながら思考することが求められた。


第2問A
実務的な題材を用いて、システム理解と分析力を総合的に問う構成である。スーパーマーケットの情報システムという身近な題材を扱いながらも、データ活用の本質的な理解を問う標準的な難易度となっている。職業体験を題材とした設定で、実際の業務システムにおけるデータ活用について多角的に考察する問題構成となっている。各設問は段階的に理解を深める構造で、前の設問が次の設問の考察に活かせるよう工夫されている。全体として、システムの理解からデータ活用の応用まで、実践的な思考力を問う意図が明確である。

第2問B
グループ会計の際におつりの1000円札が不足することがないかどうかについて、モデルを考えて表計算ソフトウェアによりシミュレーションを行い、シミュレーション結果や、モデル化の前段階としてのシチュエーションに関する理解を問う問題である。前段階として問1では設定されたモデル(10人のそれぞれがどの程度の確率でどのような支払いをするか、などの条件)を理解しているかを、手計算をさせて表の穴を埋め、表の結果から最小値を探す問題であった。問2ではそのモデルのもとで行われたシミュレーションの結果を正しく考察することができているかどうかを、選択肢を提示して解かせる問題であった。最後には、モデルを立てる以前にそもそも問題設定の状況について起こり得ない事象を選択させることによって前提とされている状況を正しく把握できているかを問うている。

第3問
複数の種類の工芸品の製作という課題を、それぞれが製作に要する日数に応じて作業者に割り当てるためのアルゴリズムを理解し、これをプログラミング言語で記述する問題である。試作問題と同様、第1はプログラミングというより、その前段階として、日本語で書かれた問題文からどのような処理を行えばよいかを純粋に読み取る問題であった。問2・3も試作問題の形式を概ね踏襲しており、プログラムの穴埋めを行なう問題であった。具体的には、配列の扱いや繰り返し処理、条件分岐に関する基礎的な理解が問われた。ただし、試作問題とは異なる点として、新たに関数を定義して扱わせる形式をとっておらず、問2で制作したプログラムが問3のコード内に直接再利用されている。

第4問
地方別、都道府県別の旅行者数に関するデータを題材として、様々なグラフから読み取れる内容を考察する問題である。問1は生徒と先生の対話形式で、表内の項目の尺度水準、およびグラフから読み取れる内容を問う問題であった。問2は散布図と相関係数のみから読み取れることを選択する問題で、相関関係と因果関係の違いに注意する必要がある。問3は新たな指標を導入し、散布図上のデータについての内容を問う問題であった。問4は問3で用いた散布図に加えて箱ひげ図も導入し、複数の図から読み取れる内容を問う問題であった。
年度 大問 出題分野 配点
2025 第1問 小問集合 20
第2問 データの活用 30
シミュレーション
第3問 プログラミング 25
第4問 データの活用 25