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  • 共通テスト 1日目解答

    地理歴史公民

    9:30-11:40

    国語

    13:00-14:30

    英語

    15:20-18:20

    共通テスト 2日目解答

    理科

    9:30~11:40

    数学①

    13:00-14:10

    数学②

    15:00-16:10

    情報

    17:00~18:00

    国語

    全体概観

    実用的文章が加わり、昨年から大問数は1つ増えた。設問数は2つ増えたが、マーク数は変化なし。

    大問数
    減少 | 変化なし | 増加 +1
    設問数
    減少 | 変化なし | 増加 +2
    マーク数
    減少 | 変化なし | 増加
    難易度
    易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化
    第1問の評論は、従来のセンター試験のシンプルな形式に戻った。本文が1つ、生徒の会話等も無かった。第2問の小説は、文章量が増加した。小説の設問数は同じだが、答えるべき数(マーク数)は減った。語彙に関する設問は無かった。生徒同士の対話の文章は出題されなかった。第3問の実用的文章は、わかりやすい言葉遣いについて自分の考えを書くという課題で、外来語(インフォームドコンセント)の言い換えについて取り上げられた。資料はグラフと文章の2つが出題された。第4問の古文は『在明の別』と『源氏物語』。例年の部分訳の問題と敬意の方向の問題、および生徒の会話の空欄補充問題が出題された。第5問の漢文は『論語』の一節を引いた江戸の漢学者皆川淇園の注釈とその弟子の田中履堂の読書論の組み合わせ問題であった。

    第1問の評論は、観光における眼差しをテーマにした文章。「する」観光と「見る」観光、「見る」主体と「見られる」客体といった単純な二項対立にとどまらず、「する」と「見る」は不可分な「ともに踊る」関係であり、「見る」側が「見られる」側に反転することもある、といった二項対立的図式を踏み越えた内容理解が求められた。ただ、問2~問6の傍線部問題は選択肢が昨年までの5つから4つに減ったこともあり、また、根拠の範囲も明確であったため、全体としての難易度は昨年よりも易化したと思われる。

    第2問の小説の出典は、蜂飼耳「繭の遊戯」。詩人でもある作家の小説で、比喩的な表現の多い簡潔な文章。設問の選択肢がすべて4つになっており、正解を選ぶ時間の手間は省けると思われる。ただし、心情や表現に関する問いで、傍線部周辺にヒントとなる説明が少ないだけに、正解を選ぶのは必ずしも簡単ではない。

    第3問の実用的文章は、今年(2025年)から導入された新傾向の問題。全体の構成は、わかりやすい言葉づかいについて自分の考えを書くという課題を与えられたUさんがまとめた【文章】と、Uさんが集めた資料を自分でまとめ直したもの(【資料Ⅰ】【資料Ⅱ】)から成っている。また、問3で【文章】の根拠となる【資料Ⅲ】が追加で提示されている。【資料Ⅰ】は「外来語に関する意識の調査」について(横棒グラフ)、【資料Ⅱ】は「インフォームドコンセント」の言い換え提案について(文章)、【資料Ⅲ】は「外来語に関する2002年と2003年の比較」(折れ線グラフとメモ)。設問は問1~問3。マーク数は5つ。【資料】の読み取りや【文章】の加筆方針・修正方針に関する設問を含むものであり、2022年に発表された2種類の試作問題(第B問)の要素が大きく入っていた。

    第4問の古文は、本文が『在明の別』と『源氏物語』の物語二つだが、『源氏物語』に関する設問は一問のみ。昨年に比べ、設問数・解答数ともに一つ減り、選択肢もほとんどが四つに減った。問1は重要単語の知識で簡単に解ける問題。問2は共通テストになって初めての敬意の方向のみを問う問題で、難しく見えるが、敬語の種類や敬意方向のルールの基本を知っていればすぐに解ける問題。問3は生徒の会話の中の空所補充問題で、いずれも語られている箇所の解釈ができれば解ける問題となっている。

    第5問の漢文は、ここ数年続いている複数の漢文の組み合わせ問題であったが、語義、解釈、理由説明、返り点と書き下しの組み合わせなど、設問は例年と大差ないものであった。選択肢がすべて4つになった。

    難易度は国語全体としては、やや易。
    年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
    2025 第1問 評論:高岡文章「観光は『見る』ことである/ない-『観光のまなざし』をめぐって」 6 10 45
    第2問 小説:蜂飼耳『繭の遊戯』 7 7 45
    第3問 実用的文章:資料Ⅰ 外来語に関する意識調査の問題
    資料Ⅱ 「インフォームドコンセント」の言い換えの提案
    資料Ⅲ 外来語に関する意識調査の比較
    3 5 20
    第4問 古文:文章Ⅰ 『在明の別』 文章Ⅱ 『源氏物語』若菜下の巻 3 7 45
    第5問 漢文:文章Ⅰ『論語』の一節、 皆川淇園『論語繹解』 文章Ⅱ 田中履堂『学資談』 6 9 45
    (以下は旧課程)
    2024 第1問 評論:渡辺裕『サウンドとメディアの文化資源学―境界線上の音楽』 6 12 50
    第2問 小説:牧田真有子『桟橋』   太田省吾『自然と工作―現在的断章』 7 10 50
    第3問 古文:『草縁集』「車中雪」 4 8 50
    第4問 漢文:杜牧『華清宮』 蔡正孫『詩林広記』
    程大昌『考古編』
    6 8 50
    2023 第1問 評論:柏木博『視覚の生命力―イメージの復権』   :呉谷充利『ル・コルビュジエと近代絵画―二〇世紀モダニズムの道程』 6 12 50
    第2問 小説:梅崎春生『飢えの季節』 ※問7でランプの広告あり 7 8 50
    第3問 古文:『源俊頼・俊頼髄脳』 ※問4で出題:源俊頼・散木奇歌集 4 8 50
    第4問 漢文:『白居易・白氏文集』 7 9 50
    2022 第1問 評論:檜垣立哉『食べることの哲学』(文章内に宮沢賢治「よだかの星」)   :藤原辰史『食べるとはどういうことか』 ※問6に「生徒の考えのメモ」 6 11 50
    第2問 小説:黒井千次「庭の男」 問5で(俳句)が出題:飯田蛇笏、高浜年尾、夏目漱石の俳句    ※設問中に「まとめノート」 5 8 50
    第3問 古文:『増鏡』    『とはずがたり』 4 8 50
    第4問 漢文:『揅経室集』阮元 7 9 50
    2021 第1日程 第1問 評論: 香川雅信『江戸の妖怪革命』 ※設問中に芥川龍之介「歯車」 5 12 50
    第2問 小説:加能作次郎「羽織と時計」 ※設問中に宮島新三郎「師走文壇の一瞥」 6 9 50
    第3問 古文: 『栄花物語』 ※設問中に『千載和歌集』 5 8 50
    第4問 漢文:欧陽脩『欧陽文忠公集』    『韓非子』 6 9 50
    2021 第2日程 第1問 評論: 多木浩二『「もの」の詩学』 6 11 50
    第2問 小説:津村記久子「サキの忘れ物」 6 9 50
    第3問 古文: 『山路の露』 5 8 50
    第4問 漢文:曾鞏「墨池記」 ※設問中に『晋書』「王羲之伝」 7 9 50

    【参考】過去の平均点の推移

    2024 2023 2022 2021(第1日程) 2020 2019 2018 2017 2016 2015
    116.50 105.74 110.26 117.51 119.33 121.6 104.7 107.0 129.4 119.2
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