共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

国語

新高3生
 みなさんが来年受験する大学入学共通テストでは、国語の試験時間が10分延び、90分となります。また、近代以降の文章がいままでの2問から1問増えて3問110点に、古典が2問90点(古文・漢文各45点)になります。試験本番でどのようなタイプの問題にも対応できるよう、残り一年の間にできるだけ多くの問題演習に取り組みましょう。ただし実用的文章が加わった共通テスト型の問題はあまり多くないかもしれませんので東進で2カ月に1度実施される共通テスト型の模試などをうまく利用してください。多くのパターンに触れることが大切なので、力がついてから模試を受験しようという考えではなく、可能な限り、受験するようにしましょう。現代文3題・古文1題・漢文1題の5題を90分で解くための練習が大切です。

 そして、国語において最も重要なことは「国語学習の基本は読解力をつけること」だということを忘れてはなりません。
どんな出題であっても、「書かれている内容を理解し、設問要求に合致する選択肢を選ぶ」という国語の読解の基本姿勢は変わりません。また、特に古文・漢文においては、身につけなければ読むことすらできない知識(古文単語・文法力、漢文重要漢字・句法力)があります。これらをきちんと身につけ、読解に生かせるようにし、演習を積み重ねていくことが重要となります。

 大学入学共通テストまであと1年、次のアドバイスを参考にして、計画的に勉強を進めていきましょう。

■現代文
 「論理的な文章」では、「論理的文章」、または「論理的文章」と複数素材を組み合わせた問題が出題される見込みです。読解力・論理的思考力を鍛え、問題への対応力を高めましょう。また、漢字・語彙といった知識事項に自信が無い人はこれらを固めることが先決です。漢字力・語彙力は、単に漢字問題や語彙問題で点を取ることにとどまらず、読解力を根本から支えるものになります。早い段階で漢字と語句の問題集を1冊ずつ仕上げ、それを文章読解の中で活用していきましょう。

 また、速く読み解く力を身に付けるためには、設問に先に目を通して問われることを予め理解しておき、本文を読みつつ問題がきたら解くという読解法(「読みつつ解く」)を日頃からトレーニングしておくのも一つの方法です。また、複数素材がある場合、それらをどの程度読み込む必要があるかなど(例えば、長い法律の条文があるが、設問からすると一部のポイントだけを理解すればよいなど)の判断も重要になってきます。そして、本文を読み進めるときはただ目で文字を追うのではなく、キーワードや筆者の主張に線を引く、関連資料のポイントに印をつけておくなど手を動かすことで解答の根拠をすばやく見つけられるように学習を進めていきましょう。

 「文学的な文章」の出題も、複数素材との組み合わせを否定できません。試行調査の第1回では、小説とそれを元にした小説の組み合わせの問題、第2回では、詩とエッセイの組み合わせ問題が出題され、一昨年の共通テストでは、小説中の語句を歳時記や関連する俳句などと結び付け、より深い理解へと誘導する問題が出題されました。

 文学的な文章を解く際に気をつけなければならないのは、本文を「客観的」に読むということです。感情移入して主観的に読んでしまうと得点は安定しませんから、本文を客観的かつ正確に読み、事実関係と登場人物の心情をとらえ、選択肢を要素ごとに分けて丁寧に吟味する読解法を身につけていきましょう。

 また語句問題は「辞書的な意味」を答える必要があります。日頃から辞書を引く習慣をつけて語彙力を強化するとともに、詩・短歌・俳句の出題に備えて「国語便覧」などを読む習慣をつけましょう。なお、「文学的文章」では、文学評論が出題される可能性もあります。その場合は、論理的な文章の読解の仕方をベースに解きましょう。

 「実用的文章」に関しては、大学入試センターから示された「試作問題」が参考になります。来年共通テストを受けるみなさんは、実施されたことのない問題に取り組まなければならないので不安を感じているかもしれません。しかし、条件は皆同じです。東進が実施している模擬試験はこの「試作問題」を参考に作られていますので実践演習としてぜひ活用してください。
 
 「論理的文章」「文学的文章」「実用的文章」の3問は、どの順番で出題されるかわかりません。どの順番で出題されるにせよ時間制約の厳しい試験になることが予想されます。どの順番で解けば得点が安定するのか、自分なりの解答方法を確立してほしいと思います。


■古文・漢文
 皆さんが受ける令和7年の大学入学共通テストの古文・漢文は、「実用的文章」が加わることで各45点になります。出題内容にどのような変化が出るかはわかりませんが、古文・漢文は安定した基礎知識があれば得点源になる科目です。今までの共通テストを見る限り、古文・漢文は現代文と比べてセンター試験との違いは少ないようですし、必要な演習問題が不足していると感じたらセンター試験の過去問を利用しましょう。

 古文や漢文は知識・基本事項の比重が大きく、身につけた知識が点数に結び付きやすい科目です。古文であれば、古典文法・古文単語・古典常識・敬語法を、漢文であれば、返り点・重要句法・漢字の用法や読み・重要語など、土台となる知識の定着度が大きなカギを握ります。これらをできるだけ早い時期にマスターすることが大切です。繰り返し確認をしながら、遅くとも夏休みが終わるまでに知識を定着させましょう。知識を身につけた後は、それを駆使してできるだけたくさんの問題を解き、解法の訓練を重ねること、そして、複数素材が出題される共通テスト型の問題演習を模試などを利用して数多く行うことが必要です。土台を安定させ、正解を素早く判断できるように訓練を重ねることで、常に高得点をとる力を身に付けることができるようになります。

 夏以降は、解法と時間配分の訓練を繰り返して下さい。複数素材を扱った共通テスト対応型の模試は実践的な演習に最適です。模試は、学習の進捗度・定着度を測定・認識するという意味で大変重要です。自分の学習進捗度合いが計画通りに進んでいるかを客観的に判断するためにも、「全国統一高校生テスト」を含めて隔月で年6回行われる「共通テスト本番レベル模試」を連続して受験していくことで、着実に実力をのばしていきましょう。
新高2生
 大学入学共通テストの問題を解いてみた感想は、いかがでしたか? 「国語はなんとかなる」と思っていた人は、ボリュームの多さに圧倒されたかもしれません。令和7年度以降の大学入学共通テストは国語の試験時間が10分延び、90分となります。また、近代以降の文章が1問増えて3問(計110点)に、古文・漢文が各45点(計90点)になる予定です。

 令和7年度以降の大学入学共通テストは今まで以上に時間制約の厳しい試験になる可能性がありますが、ボリュームやイメージしていた問題との違いに圧倒されたとしても、問題文を読み、内容を理解して設問に答えることには変わりがありません。国語力(読解力と語彙力)を鍛えつつ、与えられた課題を冷静に判断し、問題を解くために必要な情報を適切に読み取る力を養っていきましょう。読解力の定着にはある程度の時間が必要なので、他教科との学習バランスを考えてベースとなる国語力は高2生のうちに身につけましょう。 大学入学共通テストで高得点を取ることは志望校合格の必要条件です。次のアドバイスを参考にして、今から学力大幅アップに向けて、計画的に勉強をすすめていきましょう。

■現代文
 現代文で高得点をとるための大前提は、本文と設問文の正確な「読み」です。漢字や語句などの知識の習得は、高2の段階での大切な学習の一つです。単に表面的な知識を増やすのではなく、文章を読解していく中で、生きた形で語彙力をつけることを心がけてください。

次に、速く読む訓練を積んでください。解答時間に余裕のない大学入学共通テストに対応するためには、一定以上の読解速度が必要です。これは一朝一夕には身につきません。早いうちから意識して速読する習慣をつけておいてください。また、「論理的な文章」と「文学的な文章」に苦手意識がある人は、安定した成績を取るためにも、早い時期に苦手な分野を集中して学習し、克服しておくようにしましょう。なお、令和7年度以降の大学入学共通テストは「実用的な文章」の問題も出題されますので、国語の勉強だけでなく、新聞やいろいろなジャンルの文章を読むことが結果的に試験対策にもつながります。積極的に読書の習慣を身につけましょう。

 また、模試や過去問などを解いた後は必ず復習する習慣をつけましょう。解きっぱなしにしていては実力はつきません。間違えた箇所の原因を知り、次に同じミスを繰り返さないようにしていくことで、次第に実力がアップしていきます。

 いずれにせよ、今まで現代文に対して正面から取り組んでいなかった人は、現代文に対する意識を改革してください。大学入試の現代文をなんとなく解いていては高得点を取ることなどできません。きちんと対策を立てていく必要があるという認識を持つこと、そしてそのための基礎力をこの一年間で養成しましょう。

■古文・漢文
 まだまだ十分に時間はあるのですが、新高2生の諸君には、できるだけ早く「受験勉強としての古文・漢文」をスタートしてほしいと思います。学校の授業でやっているからOKではなく、「受験勉強としての古文・漢文」の意識を持つことが大切です。

 古文・漢文は、現代文に比べると、土台となる知識の比重が大きい科目です。古文であれば、用言の活用と助動詞・助詞を中心にした解釈のための古典文法、500語ほどの重要な古文単語、古典常識、敬語法などです。漢文であれば、返り点をたどりながら本文を読むスピードと書き下し文にできる訓読の力、使役・受身・反語・疑問・否定といった句法の力、漢字の読みや用法の知識などです。もちろん、これらの知識を蓄えることが最終目標ではなく、知識などを駆使して問題を解く力をつけることが最終的な目標です。知識の土台固めは反復して勉強する時間が必要ですので、早く始めた者が勝ちなのです。特に漢文は、「短期間で高得点が取れるようになる」科目ではありますが、それゆえ後回しにしておいて、結局最後まで点数が伸びないという受験生が少なからずいます。高2のうちに、早めに知識をマスターしてしまうつもりで始めましょう。問題演習はまだ焦る必要はありませんから、とにかくこの1年間は、受験勉強本格的始動のための土台固めと位置づけて下さい。

 大学入学共通テストに対する実戦的な対策としては、6月と11月に実施される「全国統一高校生テスト」があります。「全国統一高校生テスト」では、令和7年度以降の共通テストに対応した「実用的文章」を出題します。「実用的文章」は実践的な訓練を通じて慣れていくことが大切になってきます。真剣に問題に取り組む模試の時間は、学力を伸ばす絶好の機会です。自分の現時点の力を知るためにも、学力を伸ばすためにも模擬試験は毎回欠かさず受験するようにしましょう。