共通テスト 1日目解答
地理歴史公民
9:30-11:40
国語
13:00-14:30
英語
15:20-18:20
共通テスト 2日目解答
理科
9:30~11:40
数学①
13:00-14:10
数学②
15:00-16:10
情報
17:00~18:00
地理歴史公民
9:30-11:40
国語
13:00-14:30
英語
15:20-18:20
理科
9:30~11:40
数学①
13:00-14:10
数学②
15:00-16:10
情報
17:00~18:00
設問別分析
【第1問】現代文(評論):高岡文章「観光は『見る』ことである/ない-『観光のまなざし』をめぐって」 やや易
問1は漢字問題。昨年同様、傍線部に相当する漢字を含む選択肢を選ぶ問題が出題された(マーク数は5つ)。選択肢の数も昨年同様4つであった。問2、問3は傍線部の内容説明問題。いずれも根拠の明確な問題。問4は傍線部の理由説明問題。問5は本文中二か所で使われている「ともに踊る」という表現についての問題。何と何が「ともに踊る」関係なのかを把握すれば、紛らわしい問題ではなかった。問6は傍線部Fの内容と本文中に挙げられている事例の関係を問う問題であった。
【第2問】現代文(小説):蜂飼耳『繭の遊戯』 やや易
問1は「おじさん」の様子に関する心情把握問題。想像をふくらませてしまうと迷う設問。やや難。問2は、「わたし」の心情把握問題。「母に似たもの」とあり、「おじさん」に対して母が叱責していることから判断できる。やや易。問3は、祖母の「おじさん」に対する評価は53行目「あんなに器用なんだったら」からわかる。やや易。問4は波線部Ⅰで「期待を裏切るおじさんに同情」したのか「気の毒に思っていた」のか迷うが、「いつものこと」だから判断できる。やや難。問5「耳が聞こえなくなった鳥のように」は「不本意」というよりは、「おじさん」の怒りが感じられる。標準。問6は、傍線部直後の「わたし」の不安な気持ちから選べる。やや易。問7は、傍線部の最後の「捨てておいていい、殻のようなもの」を「自身の価値観」の揺らぎと捉えられるかどうか。標準。
【第3問】現代文(実用的文章):資料Ⅰ外来語に関する意識調査の問題 資料Ⅱ「インフォームドコンセント」の言い換えの提案 資料Ⅲ外来語に関する意識調査の比較
問1は資料Ⅰ(図1~図3)の横棒グラフの読み取りを問う問題。問2は【文章】の内容理解を問う問題。問3(ⅰ)は【資料Ⅲ】(折れ線グラフとそれについてのメモ)の読み取りを問う問題。適当でないものを選ぶ。問3(ⅱ)は【文章】【資料Ⅰ~Ⅲ】を踏まえた上で、【文章】に施すべき適切な加筆・修正方針を選ぶ問題。
【第4問】古文:文章Ⅰ『在明の別』 文章Ⅱ『源氏物語』若菜下の巻 やや易
問1は本年も解釈の問題。(ア)「いはけなく」、(イ)「なかなか」、(ウ)「ののしる」はいずれも重要語。問2は共通テストになって初めての「敬語の種類・敬意の方向」のみを問う問題で難しく見えるが、bの「おはせ」は「いらっしゃる」と訳す重要な「尊敬語」であり、cの「きこゆる」は地の文にあるから「書き手(作者)から」の敬意を示すことが明らかなので、これらに気がつけば簡単に正解は得られる。問3は、2023年度などにも出題があった、生徒の会話内にある空所補充問題。(ⅰ)は38ページ2〜3行目を、(ⅱ)は生徒Cが指摘している「朝夕こがす…」「いづれのかたに…」を、(ⅲ)は36ページ「さまざまに」の和歌の後の「父大臣(=右大臣)のみぞ、かへすがへす『あやし』と傾かれたまふ」を、それぞれ解釈できれば正解できる。設問数・解答数ともに一つ減り、要領よくやれば、わりあい早く正解が得られる問題である。
【第5問】漢文:文章Ⅰ『論語』の一節、皆川淇園『論語繹解』 文章Ⅱ 田中履堂『学資談』 やや易
問1は語義の問題「女(なんぢ)」「非与(ひなるか)」「毎(つねに)」いずれも標準的なもの。問2は理由説明問題。問3は解釈、問4は例年必出の返り点の付け方と書き下し文の組み合わせ問題。問5は「又」と「亦」の用法の問題で、やや珍しい形式であった。問6は【文章Ⅰ】と【文章Ⅱ】の内容把握の問題。選択肢がすべて4つになった分、易化の感が強い。