共通テスト 1日目解答

地理歴史公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:30

英語

15:20-18:20

共通テスト 2日目解答

理科

9:30~11:40

数学①

13:00-14:10

数学②

15:00-16:10

情報

17:00~18:00

歴史総合、日本史探究

全体概観

設問数が増え、歴史総合では資史料の活用を求める問題が目立った。

大問数
減少 | 変化なし | 増加
設問数
減少 | 変化なし | 増加 +1
マーク数
減少 | 変化なし | 増加 +1
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み (日本史Bとの比較) | やや難化 | 難化
大問数は6、設問数は33と、2024年度の日本史Bと比べると設問数が1問増加した。また、2022年公表の試作問題と比較すると、設問数は1問減少した。
2025年度から第1問は歴史総合からの出題となり、世界史との総合問題となった。解答に必要な世界史の知識は多くなかったものの、一部の設問で、従来の日本史Bの教科書に掲載されている情報のみでは対応しにくい設問がみられた。2024年度、2023年度までは高校生による「探究」を想定した大問が6大問中5大問だったが、2025年度はすべての大問が「探究」を想定したものとなり、一般的な問題文がみられなかった。設問数が試作問題より1問少なかったとはいえ、史資料の読解を求める設問が多く、時間が不足したのではないかと思われる。

(時代) 
2024年度と同様、原始からの出題がみられ、3世紀を対象とした設問が出題された。 戦後については、2023年度や2024年度と同様、今年度も1970年代までが対象とされたが、「歴史総合」では1980年代を対象とする問題も出題された。

(分野)
政治・社会経済・対外関係・文化とバランスよく出題されていた。従来は社会経済、文化史からの出題が目立ったが、2025年度は歴史総合からの出題もあり、対外関係史の割合が増加した。


(出題形式) 
2024年度の共通テスト日本史Bでは年代整序の問題が5問、試作問題では2問出題されていたが、2025年度は計3問出題され、うち1問は資料を並べ替える問題であった。正誤を組み合わせる問題では、主題を探究するための問いと考察するための学習活動を組み合わせる問題や、図の説明と資料からの考察を組み合わせる問題など、試作問題で出題されていた問題の類題も出題された。
また、2024年度は空欄補充の問題が4問出題されたが、今年は1問のみと大きく減少し、2024年度に出題されていた8択の問題や、試作問題で出題されていた正誤の組み合わせ問題における6択の問題は出題されなかった。特筆点として、(1)メモと図の時期が一致しているかを判断する問題、資料から読み取れる内容と同時期の政府の政策を組み合わせる問題といった、時期の判断を問う問題が複数出題されたこと、(2)4文正誤問題において最も適当な資料を選択する問題が出題されたこと、があげられる。


(史資料)
第1問では、19世紀後半の日本と清に関する国境に関する資料、地図でミシシッピ号の寄港地と各地のコレラの流行時期、アメリカ合衆国への出身地域別移民数のグラフが出された。
第2問では、砂糖に関する史料が出され、工藤平助の「報国以言」、菓子新報社の『菓子新報』、ミルクキャラメルの新聞広告が出された。
第3問では、渤海を「高麗」と記す資料、螺鈿紫檀五弦琵琶・高野山聖衆来迎図の写真が出された。
第4問では、笠間時朝が鹿島神宮に奉納した経典の書き込み、『蒙古襲来絵詞』の写真、1324年に鎌倉幕府が九州の荘園の領家と地頭との裁判に対して下した判決書、山口を訪れた吉田兼右の1551年の日記、が出された。
第5問では、ある村が1669年に定めた村掟、1665年から1825年の幕府領の村々の石高と年貢高の推移のグラフ、天明3(1783)年の浅間山の噴火による鎌原村の被害状況調査報告書と慶応2(1866)年の鎌原村の「村高家数人別書上帳」が出された。
第6問では、西郷札に関連する新聞記事、松本清張著の『半生の記』、松本清張を描いた長谷川町子の漫画「意地悪ばあさん」(『サンデー毎日』1971年3月21日号)、が出された。
年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
2025 第1問 歴史上の境界 8 8 25
第2問 菓子の探究活動 5 5 15
第3問 外交と文化の関わり 5 5 15
第4問 中世の武士 5 5 15
第5問 近世の村 5 5 15
第6問 松本清張の年譜 5 5 15
(以下は旧課程 日本史B)
2024 第1問 印刷の歴史 6 6 18
第2問 日本古代の食物 5 5 16
第3問 中世社会の特色 5 5 16
第4問 近世の輸出入品と社会・経済との関係 5 5 16
第5問 明治期に始まったもの 4 4 12
第6問 二度の世界大戦後の日本と国際社会の関係 7 7 22
2023 第1問 「地図から考える日本の歴史」 6 6 18
第2問 日本古代の陰陽道 5 5 16
第3問 中世の京都 5 5 16
第4問 江戸時代における人々の結びつき 5 5 16
第5問 幕末から明治にかけての日本 4 4 12
第6問 「旅」 7 7 22
2022 第1問 姓と名字 6 6 18
第2問 古代の法整備と遣隋使、遣唐使 5 5 16
第3問 中世の海と人々 5 5 16
第4問 近世の身分と社会 5 5 16
第5問 幕末・明治期の日本とハワイ 4 4 12
第6問 鉄道の歴史とその役割 7 7 22
2021 第1日程 第1問 貨幣の歴史 6 6 18
第2問 文字使用の歴史 5 5 16
第3問 中世の都市と地方との関係 5 5 16
第4問 近世の儀礼、儀式 5 5 16
第5問 近代の女性 4 4 12
第6問 第二次世界大戦後の民主化政策 7 7 22
2021 第2日程 第1問 女性の歴史 6 6 18
第2問 「意見封事十二箇条」と平安時代の政治・社会 5 5 16
第3問 中世の政治・社会・文化 5 5 16
第4問 18世紀の政治・社会・対外関係 5 5 16
第5問 井上馨と渋沢栄一 4 4 12
第6問 近現代の食文化・食生活 7 7 22

【参考】過去の平均点の推移 ※日本史Bと比較しています

2024 2023 2022 2021(第1日程) 2020 2019 2018 2017 2016 2015
56.27 59.75 52.81 64.26 65.45 63.5 62.2 59.3 65.6 62.0