共通テスト 1日目解答

地理歴史公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:30

英語

15:20-18:20

共通テスト 2日目解答

理科

9:30~11:40

数学①

13:00-14:10

数学②

15:00-16:10

情報

17:00~18:00

歴史総合、世界史探究

全体概観

昨年度と同様、資料を多用した「思考力を問う問題」が多く、新課程でも出題形式に変化はなかった。

大問数
減少 | 変化なし | 増加 +1
設問数
減少 -1 | 変化なし | 増加
マーク数
減少 -1 | 変化なし | 増加
難易度
易化 (世界史Bとの比較) | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化
 大問は5問、設問数は32問と昨年度世界史Bから大問が1問増加した一方、設問数は1問減少した。出題形式に関しては、資料(地図、絵画、写真、史料、グラフ・表)の数は19と、2024年の23、2023年の21より減少したが、会話文による出題数は5と、2024年の4と同程度であった。資料を読解しつつ知識をもとに考えないと解答にたどり着けない「思考力」を問う問題も昨年と同様に多く出題されている。
 第1問で今年度から出題された歴史総合は、2022年の試作問題と同様、近代以降の世界史探究で学習する知識だけで解ける問題が大半であった。しかし、第2問から第5問までも含めた全体的な出題傾向としては、近代以降の設問は18問であり2024年世界史Bの16問と比較すると概ね変化無しであったと言える。
 出題形式の変化としては、第2問で地図などを用いて複数の都市について考察させる設問が、第5問で大問全体の主題について問う設問が新たに出題されたが、これは試作問題と同様の形式であった。それ以外には大きな変化は見られず、例年通り史料、グラフ、地図などを用いた「思考力と考察力を問う問題」が設問の大半を占めており、出題形式がおおよそ固まったと言えるだろう。
 全体として、時代、地域、分野ともにバランスのとれた出題であったが、リード文や資料をしっかりと読解しなければ解けない問題が大半を占めたため、試験時間内に余裕をもって解き終わることは難しかったと思われる。しかし、解答を導くために細かい知識が必要なわけではなく、あくまでも基本的な知識のみで解答できる。模試などを活用して共通テスト型の問題に慣れていたかどうかが、高得点へのカギとなっただろう。
年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
2025 第1問 装いの歴史 8 8 25
第2問 世界史上の都市の歴史 7 7 20
第3問 資料の持つ文脈や背景 7 7 21
第4問 大陸を超えた諸地域の結び付き 5 5 16
第5問 政治権力が食料事情や食生活に与えた影響 5 5 18
(以下は旧課程 世界史B)
2024 第1問 様々な地域や時代に見られた体制と制度 9 9 27
第2問 世界史における諸勢力の支配や拡大 8 8 23
第3問 社会の在り方における交通の発達 7 7 22
第4問 世界史上の様々な言語,文字,文化、アイデンティティ 9 9 28
2023 第1問 歴史の中の女性 6 6 16
第2問 世界史上の君主の地位 6 6 18
第3問 歴史知識に関する議論 8 8 24
第4問 歴史資料についての考察 8 8 24
第5問 歴史統計 6 6 18
2022 第1問 世界史上の学者や知識人 9 9 27
第2問 歴史上の資料 5 5 15
第3問 世界史上の人々や社会の変化 8 8 24
第4問 歴史評価の多様性 6 6 17
第5問 世界史上の墓や廟 6 6 17
2021 第1日程 第1問 資料と世界史上の出来事との関係 5 5 15
第2問 世界史上の貨幣 6 6 18
第3問 文学者やジャーナリストの作品 8 8 24
第4問 国家や官僚が残した様々な文書 9 9 26
第5問 旅と歴史 6 6 17
2021 第2日程 第1問 世界史上の植民地 7 7 22
第2問 世界史上の工業・産業の変化 4 4 12
第3問 世界史におけるグローバルな接触や交流 5 5 15
第4問 指導者や君主が残した言葉 9 9 27
第5問 世界史の国際関係 8 8 24

【参考】過去の平均点の推移 ※世界史Bと比較しています

2024 2023 2022 2021(第1日程) 2020 2019 2018 2017 2016 2015
60.28 58.43 65.83 63.49 62.97 65.4 68.0 65.4 67.3 65.6