◆大学入学共通テスト地学基礎の特徴
これまでの共通テスト地学基礎では、教科書からまんべんなく出題されています。その点は今後の共通テストでも変わらないでしょう。
共通テストはマーク形式ですが、本文を読まずに選択肢だけから答えが出たり、きちんと計算をせずに計算問題が解けたりすることはありません。
試験時間が30分という限られた時間の中で15問前後を解答することになります。地学基礎とはいえ、単語の知識を問うだけのような問題は少なく、様々な分野の知識を組み合わせて考察する力が必要です。
また、煩雑な計算問題はありませんが、基本的な計算力も必要です。とりわけ、単位の計算や比・比例の考え方には習熟する必要があります。
図やグラフは、教科書や資料集に載っているような典型的なものがほとんどですが、内容をしっかりと理解しておきましょう。
暗記した知識に頼りすぎず、しっかり目の前の問題を見るのが成功の秘訣です。
◆これからの学習について
まずは教科書をくり返し読み、内容を理解しましょう。教科書を読むときは、本文だけでなく実験・考察のコーナーも見てください。
共通テストの問題は設問が複数の分野にまたがるため、教科書を数ページ読んだだけでいきなり問題を解くのは大変難しいです。
教科書の実験・考察にもじっくり目を通しましょう。基本的な知識を頭の中で理解して「モデル化」した後に、過去問を解いてみましょう。
必要があれば、中学校の教科書や参考書も利用しましょう。問題を大量に解くのではなく、「自然現象の理解」「モデル化」を意識して解くことが大切です。
◆模試の活用
地学基礎の共通テストの過去問は今年度を含めて5年分しかありません。
演習不足にならないよう、センター試験の過去問や、全国統一高校生テストを含め年間6回実施される東進の「共通テスト本番レベル模試」を活用しましょう。
旧課程の過去問を解くときは、地学基礎に相当する問題を分野別に選び、解いてみましょう。