◆はじめに
いよいよ皆さんにとって大切な一年が幕を開けました。みなさんの学年から新課程となるため、不安を感じている人も多いと思います。しかし、「化学基礎」では、細かな定義や用語の変更は見られるものの、旧課程と比べて特に大きな変化は少なく、深く心配する必要はありません。共通テストの出題は、教科書の内容をきちんと理解することができていれば十分に対応できる問題です。教科書の内容を理解することを中心に、計画的に学習を進めていきましょう。
◆共通テスト化学基礎で求められる力
共通テスト化学基礎では、単に知識を問うだけの問題だけでなく、様々な分野が複合的に出題されます。一見すると難解で目新しい問題も、分解すれば教科書に載っている内容ばかりです。「本質を理解し分解する能力」が求められていますので、普段の学習からやみくもに問題演習をするのではなく、問題を分析しながら学習することを心がけましょう。また、「実験内容を正しく理解した上で解答を導く設問」や「グラフや表などから必要な情報を読み取って解答を導く設問」などの出題もみられます。普段の学習からグラフ・表を読み取って解答を導くような設問に慣れておくようにしましょう。
◆1学期のうちに化学基礎を一通り復習しよう!
2年生のうちに「化学基礎」の学習は一通り終えている人も多いと思います。しかし、教科書のはじめの方の内容は忘れてしまっている部分もあるのではないでしょうか。過去問や模試などの実践的な問題演習を積むことも大切ですが、その一方で、教科書の内容を一通り復習し直すことも重要です。まずは教科書の内容を復習し、基礎的な問題集などを使って演習も行いながら学習を進めて下さい。そして、高3の1学期のうちに教科書の復習を終え、夏からは実践的な問題をどんどん解いていきましょう。
◆模試を活用しよう!
東進の「共通テスト本番レベル模試」は、共通テストの問題を分析して出題内容や問題のレベルが本番と同様に作られており、「全国統一高校生テスト」を含めて年間で計6回実施されます。これらの模試を活用することで、問題の傾向を把握し、現状で自分に足りていない部分を知ることができます。上手く活用し、来年の本番に向けて十分な学力を身に付けていきましょう。