共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

地理歴史 日本史B

新高3生
日本史の実力そのものを向上させ、読解力を養おう!
共通テストは、事件や政策などを多面的・多角的に考察する過程が特に重視され、歴史的事象の意味や意義、特色や相互の関連など、総合的に考察する力が求められる傾向にあるといえます。具体的には、教科書で扱われていない初見の資料を使って、そこから得られる情報と授業で学んだ知識を関連づけて判断することを求める問題、仮説に対する根拠として適当なものを選択させる問題、歴史の展開を考察させる問題、特定のテーマを考察させる問題などが出題されます。思考力・判断力が求められるため、史資料読解型の問題に対する演習量を増やしておく必要があるでしょう。ただし、読解力が求められるとはいえ、日本史の問題であるため、日本史の実力がともなっていなければ、史資料を読みとることは困難です。そのため、日本史の実力そのものを高める努力を怠らないようにする必要があります。
しかし、みなさんは新課程入試の1年目にあたる受験生であり、過去に出題例のないテストに取り組むことになるため、不安を払拭できないかもしれません。そこで、2022年11月に発表された「歴史総合+日本史探究」の試作問題をふまえて学習を進めていきましょう。試作問題の構成は、第1問が歴史総合、第2問がテーマ史、第3~6問が原始古代・中世・近世・近現代となっていました。そこで、(1)原始・古代の通史学習を終えたなら、これまでの共通テストの第2問にとりくむ(2025年度の共通テストでは第3問になると思われます)、(2)中世の通史学習を終えたなら、これまでの共通テストの第3問にとりくむ(2025年度の共通テストでは第4問になると思われます)、というように、大問ごとに通史学習と演習を同時並行で進めるとよいでしょう。第1問の歴史総合については、過去問がなく演習が難しいですが、この点は、(a)中学社会の教科書を確認する、(b)東進模試を活用する、など、いくつかの対策が考えられます(詳細は後述します)。
共通テストは導入されて4年目であり、過去問も多くは存在せず、演習に適した問題数は十分ではないのかもしれません。そこで、東進ブックス『共通テスト実戦問題集日本史』をお勧めします。この問題集はすべてがオリジナル問題で、これまで実施された共通テスト本試験よりもやや複雑な、試行調査型の問題もあえて含める形にしています。さまざまな形式の良問に取り組めば、通史学習の際にどのようなことを意識すべきかが見えてくるはずです。日常の学習では、教科書に掲載されているグラフ・表・絵画などを「ただ眺める」のではなく、「そこからどのような情報を導けるのか」を考察する習慣をつけるとよいでしょう。

「考えながら」覚える習慣をつけよう!
教科の性質上、日本史は暗記的要素の強い教科だといってよいでしょう。しかし、単純な暗記だけでは、知識は定着しづらく、入試問題への対応も危うくなります。日本史の学習において、最良のバイブルは教科書です。そのことを認識していても、教科書を精読する習慣が身についている受験生はそれほど多くはありません。教科書の精読が単純な作業のように思えて継続できないのだとすれば、それは、「考える」ことをしていないからだといってよいでしょう。歴史総合や日本史探究では、限られた時間内で「考え」た上で正確に解答する力が求められます。そのためにも、「考える」日本史学習を習慣にしていきましょう。文化史(仏像彫刻)を例にとれば、仏像彫刻を把握していく際に、(1)写真で確認してその特徴を考える、(2)ほかの時代で扱う仏像彫刻と比較する、(3)当時の仏教はどのような性格をもっていたのかを把握する、(4)政治・外交・社会など他の分野との関連性を確かめる、など複数の視点で歴史を捉えることを意識して、読み方を変えてみましょう。そうして考えてみたことを自分でノートにまとめれば、立派なサブノートができあがっていきます。
ただし、みなさんにとって悩ましいのは、対象となる教科書が歴史総合と日本史探究と、2冊になっている点ではないでしょうか。特に、歴史総合の教科書にどう取り組むべきか、疑問を抱いている方が少なくないのではないかと思われます。世界の歴史を把握しつつ、日本の歴史を理解しようとすることには重大な意味があります。一方で、日本史探究の情報だけでもかなりの量があるため、歴史総合の教科書まで詳細に把握することは、困難とも考えられます。そこで、歴史総合の教科書は、中学歴史で学んだ情報の上に構成されているという点をふまえ、世界史的性格をもつ情報に対しては、中学歴史でふれたことのある知識を中心に、理解を深めるという姿勢で取り組むとよいでしょう。試験が未実施のため、断定的なことはいえないものの、2022年11月に発表された「歴史総合+日本史探究」の試作問題では、世界史的な情報については、中学歴史のレベルで対処できるものがほとんどでした。早い時期から基本的な知識を正確に身に着けるようにし、本番で十分に得点できるよう、準備していきましょう。

模試を有効に活用しよう!
学習の習慣をつけるのは、容易ではありません。そこで勧めたいのが模試の受験です。東進の「共通テスト本番レベル模試」は、「全国統一高校生テスト」も含めると年間全6回実施されます。2022年11月に発表された「歴史総合+日本史探究」の試作問題をベースに、2017年・2018年に実施された試行調査、今までに実施された共通テスト日本史Bや日本史Aのほか、共通テストに類似したセンター試験日本史Bの過去問も参考にしながら、多くの出題スタッフによって作成された東進の共通テスト本番レベル模試は、本番の共通テストで高得点を得るための不可欠なツールといってよいです。なお、記述力を高める模試としては、「早慶上理・難関国公立大模試」「全国有名国公私大模試」が、それぞれ全5回実施されますので、こちらも活用しましょう。
新高3生を対象とした、直近の東進模試としては、第1回共通テスト本番レベル模試(2024年2月18日実施)や、記述式の高2レベル記述模試(2024年3月10日実施)などがあげられます。これらは、受験日本史に精通した作題者によって作成されています。学習のペースメーカーとするためにも、これらを受験しましょう。
新高2生
歴史に興味をもとう!
2024年1月、4回目の大学入学共通テストが実施されました。他の教科と同様に、日本史でも、「考える」学習の重要性が高まっています。新学習指導要領で新設された教科「歴史総合」でも、考えさせる「問い」が数多く設定されています。その背景にあるのは、現在・未来を考える上で「過去」を考え、認識することが不可欠である、という点です。近年では、コロナ禍のなかで、人類が直面した過去の感染症に注目が集まりました。ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザ侵攻をはじめ、中国、韓国、北朝鮮などの近隣諸国と日本との緊張がニュースになることも少なくありません。こうしたニュースを見聞きする際に、「人類はこれまで、感染症にどのように対応してきたのか」、「どのような歴史的背景から、緊張が生じているのか」といった問題意識をもてば、歴史を学ぶことの意味や重要性を認識できるのではないでしょうか。「歴史なんて学ぶ意味がない」「過去のことを考えるのは面倒」などと否定的にとらえてしまえば、歴史総合や日本史探究は、当然つまらない教科になってしまいますし、得点も伸びていきません。大学入学共通テストでは、史料文、表・グラフ、写真・図などの資料を分析させたり、これらの理解を求めたりする問題が出題されています。まずは歴史に興味をもち、考察する姿勢を養いましょう。しかし、歴史に関心をもっていたとしても、みなさんは新課程入試の2年目にあたる受験生であり、「歴史総合+日本史探究」という、過去に出題例の少ないテストに取り組むことになるため、不安を払拭できないのではないでしょうか。そこで、次に具体的な学習法について触れておくことにします。

教科書を重視しよう!
まずは教科書を軸に学習を進めましょう。本文の精読が不可欠なのはもちろんですが、史料文や図、グラフなども重視して下さい。ただし、眺めるだけでは実力はつきません。そうした資料から何が導けるかなどについて、考察するようにしましょう。これまでのセンター試験に比べ、共通テストの出題形式は複雑になりました。限られた時間内で正確に解答する力が必要です。その力を養うためには、日常から多くの素材に触れておくことが不可欠です。歴史上の出来事は評価の難しいものが少なくありませんが、教科書には、日本の歴史が簡潔かつ客観的に記述されています。国際化が顕著となっている今日において、主観を排除した日本史の把握は、受験のためだけではなく、みなさんが社会人となったとき、ビジネスの場面で大きな役割を果たすことになるはずです。
ただ、どうしても教科書を精読する習慣がつかない方もいるでしょう。その場合は、一度に多くのページを読もうとするのではなく、「今日は奈良時代の政治を把握する」、「明日は飛鳥文化を理解する」など、自らテーマを設定して読む部分を絞って精読し、教科書を閉じたあと、そこには何が書いてあったのかをノートにメモするようにしてみてください。こうした習慣は、やがて大きな力になっていきます。2025年度からは「歴史総合+日本史探究」での出題になります。日本史探究の教科書だけでなく、歴史総合の教科書を隅々まで熟読しておくことは、困難だと感じる受験生も少なくないかもしれません。もしも、歴史総合の教科書が取り組みにくいと感じるならば、中学歴史の教科書で、世界史的な情報を整理しておくとよいでしょう。試験が未実施のため、断定的なことはいえないものの、2022年11月に発表された「歴史総合+日本史探究」の試作問題では、世界史的な情報については、中学歴史のレベルで対処できるものがほとんどでした。早い時期から基本的な知識を正確に身に着けるようにし、本番で十分に得点できるよう、準備していきましょう。

模試を有効に活用しよう!
大学入学共通テストは過去問があまり多くない試験です。また、みなさんが受験する「歴史総合+日本史探究」の共通テストは、現状過去問は全く存在しません。しかし、東進の共通テスト本番レベル模試は、2022年11月に発表された「歴史総合+日本史探究」の試作問題などをふまえ、出題される問題を想定しながら作成されているため、早い段階から受験しておけば、そうした不安を払拭できるはずです。また、高得点をめざすのであれば、多様な出題形式に慣れるために、共通テスト本番レベル模試だけでなく、さらにさまざまな模試の受験を検討しましょう。与えられた資料を分析して論述する問題を含む早慶上理・難関国公立大模試、基本的な日本史の知識を確認できる全国有名国公私大模試などの受験は、共通テストを含め、日本史の得点力を確実に高める役割を果たすでしょう。
東進では、「共通テスト本番レベル模試」と「全国統一高校生テスト」をあわせると全6回、「早慶上理・難関国公立大模試」「全国有名国公私大模試」はそれぞれ全5回実施されます。これらは、受験日本史に精通した作題者によって作成されており、近年出題が増加している、読解タイプの問題が数多く含まれています。また、「解答解説」では、初学者でも理解しやすいように、(1)図や表を用いる、(2)ルビを多くふる、(3)理解を深めてもらうための【参考】や【整理】を設ける、といった工夫が施されています。受験会場の雰囲気にふれたり、成績がどのような状態にあるのかを把握したりすることは、モチベーションの向上につながります。学習のペースメーカーとするためにも、東進の模試を受験しましょう。