共通テスト 1日目解答

地理歴史公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:30

英語

15:20-18:20

共通テスト 2日目解答

理科

9:30~11:40

数学①

13:00-14:10

数学②

15:00-16:10

情報

17:00~18:00

物理

設問別分析

【第1問】小問集合
問1(熱力学) ペットボトルがへこむ現象について、山頂およびふもとにおける気体の状態方程式、あるいは、ボイル・シャルルの法則で状態比較をする問題である。
問2(力学) 地表面における万有引力と重力が一致することを用いて立式し、地球の質量を計算する問題である。
問3(力学) 3力の合成を考える設問であった。まず大きさ2Fの2力を合成し、続けて大きさFの力を合成すればよい。頻出の問題ではないため、正答率は低めだろう。
問4(電磁気学) それぞれの場合で電場、磁場が電子にする仕事を考えればよい。
問5(原子物理) ド・ブロイ波長の表式とブラッグの条件がわかっていれば答えられる。

【第2問】力学
単振り子の周期測定をテーマとする出題である。実験ならではの設問である問3、問4も比較的答えやすい。それ以外の設問も、単振り子、地球の自転が地表の重力に与える影響、といった典型的な問題であったため、全般的に点を取りやすかっただろう。
問1 小球の運動方向にはたらく力を答える問題であった。典型的な問題なので即答できた受験生も多いだろうが、必要な情報は問題文で丁寧に説明されているため基礎から丁寧に考えても正答できる。
問2 t=0において小球が点Oを正の向きに通過したことから、振動がsin型かcos型になるかを選べばよい。単振り子の角振動数は、問1で得た運動方程式から求めることができる。
問3 N周期分の往復時間を測定することで、1周期あたりの読み取り誤差を小さくすることができることを理解していれば難しくない。
問4 1周期で振り子が往復するにあたって、レーザー光が2回さえぎられることに注意すればよい。
問5 この設問のみ単振り子と直接は関係がない。地球の自転によって赤道上の物体にはたらく遠心力の表式が、物体の質量、地球の半径および角速度によってどのように表されるか答えればよい。極においては遠心力がはたらかないことと、万有引力が重力と遠心力の合力であることを力の向きも含めて正しく評価できれば正答できる。

【第3問】熱力学と波動
A、Bに分かれており内容が独立している大問は2021年以来の登場である。新たな状況把握を要するため、設問数が多くなくても解答に時間を要する。
A 熱力学:封入気体の状態変化に関する問題である。
問1 気体がした仕事がpV図の面積に相当することだけでなく、状態方程式による変数変換も問われている。
問2 与えられたpV図をTV図に書き換える問題である。正答率はやや高めだろう。
問3 仕事や内部エネルギーの表式、および熱力学第一法則に関する理解を問う問題である。
B 波動:実験を背景とした2波源干渉に関する問題である。問題文には波の式が示されているが、波の式に関する理解は問われていないため、難度が高いわけではない。
問4 実験に関する状況把握がされていなくても、振動数と振幅が何を意味する用語かがわかっていれば直ちに解答できる。正答率はかなり高めだろう。
問5 振動のグラフにおける重ね合わせの原理に関する基礎的な問題である。よく理解できていても選び間違いが起こりそうな選択肢になっている。
問6 強め合いの条件に関する問題である。時間と経路の定義さえ正確に読み取れば解答できる。

【第4問】電磁気学
運動する導体棒とコンデンサーやコイルの緩和過渡現象をテーマとした問題である。
問1 運動する導体棒による誘導起電力の大きさと向きに関する問題である。正答率が極めて高い設問だと思われる。
問2 導体棒を等速に保つために要する外力の時間変化として適切なグラフを選ぶ問題である。コンデンサーの充電過渡において電流が指数関数的に変化すること、電流が磁場から受ける力が電流に比例することがわかっていなければならない。しかし選択肢が選びやすく作られており正答率はやや高めだろう。
問3 コンデンサーの充電における回路のエネルギー収支に関する問題である。ありきたりな問題であるが、受験生においてエネルギーに関する理解にはばらつきがあり、符号ミス、計算ミスも現れるため正答率はさほど高くないだろう。
問4 コンデンサーの放電による導体棒の運動に関する問題である。スイッチ操作があるので多少の状況把握能力を要するが、流れる電流の向きと磁場から受ける力の向きがわかればよいだけである。
問5 定常状態におけるコイルの自己誘導起電力に関する問題である。極めて基礎的な問題だが、コイルについては学習が足りていない受験生が多いため正答率はやや低めかもしれない。
問6 問2と対になる問題である。選択肢の選びやすさによって正答率は高く出ると思われる。
問7 初期状態におけるコイルの自己誘導起電力に関する問題である。問5を答えるにあたって要する理解と同じ理解を要するため、正答率も同程度であろう。

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