共通テスト 1日目解答
地理歴史公民
9:30-11:40
国語
13:00-14:30
英語
15:20-18:20
共通テスト 2日目解答
理科
9:30~11:40
数学①
13:00-14:10
数学②
15:00-16:10
情報
17:00~18:00
地理歴史公民
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国語
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英語
15:20-18:20
理科
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数学①
13:00-14:10
数学②
15:00-16:10
情報
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設問別分析
第1問
問1 結晶の分類に関する問題であった。受験生にとってどれも見慣れた物質であり、難しくない。
問2 理想気体と実在気体に関する記述の正誤問題であった。記述Ⅰの内容は、盲点になっていた受験生が多かったのではないだろうか。
問3 気体の溶解度に関する問題であった。炭酸水から発生した0.060 molの二酸化炭素を溶かすのに必要な圧力を考える必要がある。
問4 コロイドに関する記述の正誤問題であった。コロイドに関する現象および用語を正しく整理できていたかがポイントである。
問5 海水から塩化ナトリウム水溶液および淡水を得る方法に関する問題であった。
a 与えられた沸点上昇度をもとに、適切な圧力を図2から読み取る必要がある。
b 逆浸透に関する問題であり、浸透圧に関する考え方が正しく身についていないと難しい。
第2問
問1 化学反応に関する記述の正誤問題であった。化学発光に関する内容は、盲点になっていた受験生も多かったのではないだろうか。選択肢では、鑑識の血痕検出や枕草子から抜粋された文が取り上げられるなど、さまざまな場面の発光がとりあげられた。
問2 ニッケル・カドミウム電池に関する問題であった。負極の質量増加が水酸化物イオンによるものであるとわかれば、難しくない。
問3 弱酸の水溶液の体積とpHの関係を表すグラフを選ぶ問題であった。水溶液の体積変化の割合に対してpHがどのように変化するかを考える必要があり、解答に時間を要した受験生も多かったのではないだろうか。
問4 ハーバー・ボッシュ法に関する問題であった。
a 圧平衡定数と濃度平衡定数の関係式を選ぶ問題であった。受験生にとって見慣れた問題であり、難しくない。
b 反応温度に関する問題であった。与えられた数値をもとに、図1のグラフから適切な温度を読み取ればよい。
c 反応時間とアンモニアの体積百分率の関係を表すグラフを選ぶ問題であった。式(3)の正反応が、発熱反応か吸熱反応かを意識する必要がある。
第3問
問1 遷移元素する記述の正誤問題であった。記述内容は受験生にとって見慣れたものばかりであり、平易であった。
問2 ケイ酸ナトリウムと水ガラスに関する記述の正誤問題であった。シリカゲルの製法の流れを正しく覚えていたかがポイントである。
問3 気体の発生とその気体に関する問題であった。気体を発生させる反応および発生した気体の性質に関しても基本的な内容であり、難しくない。
問4 ヨウ素の生成・製造に関する問題であった。
a ヨウ化ナトリウムからヨウ素を得る反応に関する問題であった。やや細かな知識を問うものも含まれており、戸惑った受験生も多かったのではないだろうか。
b 反応する亜硫酸水素ナトリウムと生成するヨウ素の物質量比に関する問題であった。式(7)の係数a~cを求めることで解答できる。
c ヨウ化ナトリウムのモル濃度を求める問題であった。式(8)、(9)から、反応したヨウ化ナトリウムと生成したヨウ素の物質量比を読み取れば解答できる。
第4問
問1 酸素を含む有機化学化合物に関する記述の正誤問題であった。記述内容は受験生にとってどれも見慣れたものであり、難しくない。
問2 アクリル酸メチルとアニリンから得られる化合物に関する問題であった。教科書では紹介されていない反応であるが、条件Ⅰ~Ⅲに合う化合物を選べばよく、難しくない。
問3 天然に存在する化合物に関する記述の正誤問題であった。グルコースとフルクトースの関係は、盲点になっていた受験生が多かったのではないだろうか。
問4 アセチレンとその利用に関する問題であった。
a アセチレンに関する記述の正誤問題であった。⑤の記述は、ポリアセチレンの構造を書いてみることで正誤判定できたのではないだろうか。
b ビニロンの製造に関する問題であった。受験生にとっては見慣れたテーマであり、難しくない。
c アセタール化されたヒドロキシ基の割合に関する問題であった。ホルムアルデヒドの代わりにブチルアルデヒドを用いているため、計算の仕方によって解答に要する時間に差が出た問題であった。
第5問 選択問題(新・旧課程受験生が解答可能)
原油(石油)を分留して得られた物質をテーマに、さまざまな単元から問う問題であった。
問1 原油の分留に関する問題であった。分留によって得られる成分を、沸点ごとに正しく整理できていたかがポイントである。
問2 合成高分子化合物の製法に関する問題であった。受験生にとっては見慣れた反応であり、また構造式を選択する形式のため、難しくない。
問3 バナジウムの化合物に関する問題であった。
a 原子の酸化数に関する問題であった。酸素原子の酸化数と、2+の陽電子がどちらの原子によるものかをもとに計算できる。
b 酸化バナジウム(Ⅴ)を触媒とした反応に関する問題であった。受験生とって見慣れた反応であり、難しくない。
c 反応エンタルピーに関する問題であった。ヘスの法則が成り立つことから、すぐに選択肢を絞ることができたかがポイントである。
d 燃焼灰中のバナジウムの含量を求める問題であった。オキシドバナジウムイオンとEDTAが物質量比1:1で反応することをもとに計算できるが、250mLから10.0mLを取り出している操作を見落とさないように注意する必要がある。
第6問 選択問題(旧課程受験生のみ解答可能)
問3c以外は、第5問と共通問題であった。
問3cは反応熱の問題で、問われている内容は第5問と同様である。