HOME
大学入試センター試験
トップ
数学I: 新高2生へのアドバイス
《数学I》
新高2生へのアドバイス
2021年度からはじまる大学入学共通テストの数学II・Bでは、授業風景や日常生活に関する対話形式の問題、および1つの問題に対して複数の方針で考える問題の出題が予想され、長い問題文から必要な情報を読み取って解き進める力、問題を深く考え考察する力が要求されます。自分自身の情報を読み取るスピードを把握した上で、与えられた情報をより速く正確に読み取って解き進める力を身につけていく必要があります。そのためにも、まずはその土台となる
数学I・Aと数学II・Bの基礎・基本を確実に理解する
ことが重要です。
数学I・Aの基礎・基本を確実にした後、数学II・Bのそれぞれの分野において、新高2生の今から身につけておくべきことは以下のとおりです。
◆方程式・式と証明
3次式の展開・因数分解、二項定理、整式の除法について、しっかりと理解しておく必要があります。特に整式の除法は、剰余の定理、因数定理の導出の基となるものなので、まずはその原理をしっかりと理解しましょう。
◆三角関数
加法定理から派生する倍角公式などを丸暗記でなく、
導出過程も含めて理解すること
が重要です。まずは加法定理を正確に覚え、他の公式が自由に導出できるように式変形する練習を積みましょう。
◆指数・対数関数
指数法則、およびそこから導かれる対数の性質、底の変換などをまず理解しましょう。さらに、
底の大きさによる増減、対数の真数条件
なども押さえながら素早く正確に計算する習慣を身につけましょう。
◆図形と方程式
座標平面上における2直線の平行条件・垂直条件や、点と直線の距離、円の方程式の求め方をまず理解しましょう。そして、
図を視覚的に捉える方法、数式で表現する方法
の双方をしっかりと鍛えましょう。
◆微分法・積分法
関数とその導関数の対応について、グラフによる視覚的な理解をしておくことが重要です。また、面積の積分計算も確実にできるようにしておく必要があります。まずは、面積を求める際の領域を正確に把握できるように、
グラフを正確に描く習慣
を身につけましょう。
◆数列
項の対応(規則性)を考える
ことが最も重要です。公式を丸暗記するのではなく、書き並べて考えるなどの習慣を身につけましょう。
◆ベクトル
ベクトルも図形問題なので、
図を描いて考えることが基本
です。点がその図の中のどのような位置にあるのかを常に意識しながら解き進めるようにしましょう。
入試レベルの問題に取り組むために、まず今すべきことは
数学I・Aを完璧にすること
と
基本を確実に身につけること
です。教科書の例題、練習問題、節末問題、章末問題レベルへと、少しずつステップアップして学習することが、実力を高める一番の近道です。
同時に「計算を最後までやり抜く」、「図やグラフを描いて考える」といった基本的なことを一つ一つ確実に積み重ねることによって、しっかりとした基礎力を高2の時点から養成しましょう。
物事を理解するとは、その道理や筋道がわかり、自ら使いこなすことができるようになることです。解法の暗記に頼るのではなく、公式や解法の
原理をきちんと理解してから先に進む
勉強を繰り返すことで、受験だけでなく、将来社会に出てからも役立つ本当の力を身につけることができます。
東進では高2生向けに「全国統一高校生テスト(高2生部門)」をはじめ、「高校レベル記述模試」「大学合格基礎力判定テスト」などを用意しています。自分の現在の力を知り、さらに不得意分野、弱点を明確にして本格的な大学受験対策に向けて大いに役立ててください。そのためにも、模試は毎回欠かさず受験するようにしましょう。
さらに自信のある人は「全国統一高校生テスト(高2生部門)」に加えて、偶数月に実施される、受験学年と同じ「共通テスト本番レベル模試」も受験しましょう。真剣に問題に取り組む時間は、学力を伸ばす絶好の機会です。
SNSでシェアしよう!