林 志優くん 東京都 私立 本郷中学校 中3
東進ハイスクール 茗荷谷校
題名:僕の考えるAIとの共存社会
僕は将来AIエンジニアになりたいと思っている。その中でも特に機械学習に興味を持ち、将来の仕事に生かしたいと思っている。AIエンジニアは、AIを利用して、ビジネス現場における問題解決のシステムを作る仕事を指す。人は、物を見たり、聞いたりして、知識を見につけたり、知能を向上させたりする。しかし、AIは膨大なデータを学習することで知識を得る。そして、それを基に再現することを「機械学習」という・AIエンジニアはAIをつくる仕事といえる。
初めて、AIに興味を持ったのは、8歳ごろである。このころから、AIが大きく進歩しはじめ、テレビなどで放送されるようになり、それをみて、AIが社会の発展に大きく寄与するようになることに、とても驚いた思い出がある。また、小学校三年生のころに、スクラッチでプログラミングを行うプログラムに応募し、オブジェクトを動かしたり、音や色に関係するプログラムを製作したりしたときには、時間を忘れるほど熱中し、独自で改善を行った。さらにそのプログラムを通して、世界中の情報が、プログラムによって形成され、流通していることを知り、感動したことを覚えている。
小学校六年生の頃に、データサイエンスのオンライン講座を受けた。この講座では、表やグラフといったデータから、特長を発見したり、まだ難しかった平均や分散、相関関係といった考え方を利用し、データを「感覚的」ではなく「論理的」に説明できることに驚いた。
二〇二二年十二月に、ChatGPTが公開され、すさまじい普及を見せていたとき、試しにスマートフォンでChatGPTを利用した。はじめに驚いたのは、ChatGPTが、対話式のAIであったことである。書き込んだ質問の日本語を正確に認識し、膨大なデータから質問に対応する答えを返してくることには、ある種の感動を覚えた。また、ChatGPTが「知能」を持っていることに驚いた。それまでのAIは、「知識」は持っていて、単純な質問に答えることしかできなかったが、ChatGPTは、基になっているデータから独自に学習し、ChatGPTの「意見」が言える点を便利に感じた。そして、ChatGPTを利用するうちに、ChatGPTを「検索」ではなく「検証」として使うようになった。学んだ知識でChatGPTと対話することで、より知識が明確になった。AIの「知能」は、知識調べではなく、対話として使うべきだと感じた。
二〇二三年から、このような社会のIT化やAIの発展に影響を受けてNCodeLaboでPythonを学ぶようになった。実際に世界で使われているプログラミング言語に触れることはとても新鮮で、楽しいと感じた。Pythonの演算子、条件分岐、関数、クラス、ライブラリなどの基本文法を学び、現在、機械学習を勉強している。まだ、AIを利用する身であるが、勉強を進めて、AIを作れるようになりたいと思っている。プログラミング言語にPythonを選んだ理由には、機械学習ができることが挙げられる。AIは、できることの一つ予測がある。それには、膨大なデータを高い精度で学習することが不可欠である。そのためには機械学習のモデルの予測精度を向上させなければならない。しかし、そのためには、「高度な数学力」が必要である。そして、それを形成しているのが、東進数学特待の制度である。中学三年生の現時点で数Ⅲ・Cまで修了しており、プログラミングの特に統計で用いられる平均や分散、相関計数などの考え方で、実際の学習でデータの和などをシグマを使って考えるなど、その恩恵は多岐にわたり、とても有意義であると感じている。数学的な知識を利用して、コードを書くと、精度の高いモデルを作ることがで、予測を正確にできるようになる。そのように日々感じている。
現在、AIは僕たちの社会でも使われ始めている。まだAIは発展途上で、これからの生活の中でAIの恩恵を受けることが多くなるであろうと考える。しかし、AIにも現在ではまだまだできないことがある。それは、「創造」である。既存のことに関しては役立つAIも0から1を作り出せない。よって、盲信的にもAIが全てを解決できると考えるのではなく、人類がAIの創造を手助けし、学習させることが大切である。そうすれば、AIに支配される社会ではなく、AIと共存できる社会になると考えている。特に日本の人々は、社会を便利にするAIに対して警戒しているように感じる。しかし、AIの「知能」をもっと活用したり、創造を利用したりして、AIの便利さを知ってもらうことで、AIと共存できるようになると考えている。
以上から、僕は将来AIエンジニアとなり、AIの学習をサポートし、創造できるAIによって、AIと共存できる社会を作っていきたいと思っている。そのために、現在できることである数学力の向上とプログラミングスキル向上によって、夢の実現に向けて日々近づいていこうと考えている。