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塩崎 蓮くん  東京都 私立 開成中学校(中1)
東進ハイスクール豊洲校

 僕は家族でよく公園に行きます。その時、幼稚園の弟が木の枝を拾って遊んでいます。それを見て両親が、木の枝を振り回して他の人の目に当たったら目が見えなくなってしまう、といつも注意をしています。また僕に、早く義眼の技術が発達して、目が見えなくなっても義眼をつければまた今まで通りに目が見えるようにならないかなと言います。それを聞いて、僕は、将来自分たちが科学を進歩させていくために、もっと科学や社会について学ばなければいけないと思いました。また、僕はとても目が悪く、母に、これ以上視力が下がらないように、とよく注意をされています。これからもっと目が悪くなり、目が見えなくなって不自由な生活を送らなければいけない、と想像すると、とても不安になります。だから世の中の人の不安をなくしたい、とも思いました。

 その後、僕は東京都江東区にある、日本科学未来館というところに友達と二人で行きました。日本科学未来館では、最先端の科学技術にふれることで、自分達がしている勉強がどんなことが、どんな風に役立ち、社会をよりよくできるのか、について知ることができました。僕達は、その時開かれていた特別展「きみとロボット」展に行きました。そこでは、筋力が弱くなり、自分一人で動くことが難しい人でも装着することによって楽に動くことができるようになるロボット「装着型サイボーグ」や、義手の人でも手に着けることで楽器のように演奏することができるロボット「MusiArm」、運動能力が低下している人でも、電気刺激で足を動かすことで、長時間、長距離の移動を可能にする、車いす型のロボットなどを見ました。僕は、それらの発明を見て、僕もいつか装着することで目が見えない人や視力の悪い人でも視力が回復する義眼を作り、人の役に立ちたい、と思いました。

 世の中にあるいろいろな物や技術は、多数派の人に合わせて作られていることが多いです。車いすや点字、義手など、少数派の人のために作られている物もありますが多数派の人のために作られている物の方がずっと多いです。少数派の人が不自由な思いをしているのは、目が見えなかったり、耳が聞こえなかったりするからではなく、社会が多数派に合わせているからです。目の見えない人が多数派だったら、目の見えない人は不自由しません。だから僕は、自分が多数派として生まれて、不自由なく過ごせているからこそ、そのことに感謝して、少数派の人のための科学をもっと発展させていきます。さらに、今まで積み重ねられてきた学問を知り、今必要なことを考え、そして新たに作り出します。そのために僕は、自分がやりたい分野だけではなく、苦手な分野であっても、どこかに自分の興味を持てそうなところを見つけて、全力で努力します。今はまだ、自分の夢を叶えるための過程や、何の分野が必要かはくわしくは分かりませんが、もっと勉強して、学問にふれて、夢を具体化し、今ある学問に新しい技術と知識を積み重ねていきます。