庄 天逸くん 東京都 国立 筑波大学附属駒場中学校 中2
東進ハイスクール 新宿エルタワー校
題名:数学と医学が切り開く未来 私の挑戦
もし私が大学で二つの学問を学べるとしたら、数学と医学を選びます。一見すると関係がないように思えるかもしれませんが、私はこの二つの学問を組み合わせることで、今の社会がかかえる大きな問題を解決できると考えています。たとえば、生活習慣病や少子高齢化、医療現場の人手不足などは、すでに深刻な課題です。私は数学と医学の力をあわせることで、これらの課題に新しい解決策を見つけたいと思っています。
まず、私が数学を選ぶ理由について説明します。多くの人は数学を難しいとか、日常生活には関係がないと感じているかもしれません。しかし、私は数学こそが物事を深く理解し、解決するための大切な「言葉」だと思っています。数学は自然のしくみを解き明かしたり、複雑なデータを整理して意味のあるものに変えたりする力を持っています。AIやビッグデータといった最先端技術も、すべて数学の知識に支えられています。私は将来、数学の力を使って医療データを正しく解析し、一人一人に合った治療法をみつける手助けをしたいです。
次に、医学を選ぶ理由です。私は、人の命を救ったり、健康を守ったりすることに強い関心があります。実は中学一年生のとき、友人が不慮の事故で亡くなってしまいました。もしもっと早く異変に気づけていれば、助けられたかもしれないという思いが、今でも心に残っています。それがきっかけで、私は医学に関心を持つようになりました。医学はまだまだ分かっていないことも多く、難病や高齢化など、たくさんの課題があります。私は、そんな課題に正面から向き合い、少しでも多くの人を助けたいと思っています。
そして、数学と医学を組み合わせることで、もっと大きな力を発揮できると信じています。たとえば、医療の現場では、患者さんの体調データや薬の情報など、たくさんの情報が集まります。しかし、それをうまく整理して活用するのはとても難しく、いまだに医師の「勘」に頼っている部分も多いそうです。私は、数学を使ってそのようなデータを効率よく分析し、最適な治療を見つける仕組みを作りたいと考えています。
また、少子高齢化や医療機関のIT化の遅れといった、より広い社会的課題にも目を向けたいと思っています。高齢者の増加により、医療や介護の需要は今後ますます高まる一方で、それを支える若い世代は減っていきます。だからこそ、医療の効率化や自動化が急務なのです。私は、数学的な視点を活かして医療現場を効率化し、医学の知識で患者に寄り添うことのできる仕組みを生み出していきたいと思います。
私はすでに、この夢の実現に向けて少しずつ準備を始めています。学校の理科や数学の授業はもちろん、C++などのプログラミングや統計学についても独学で学び始めました。インターネット上の教材や動画を活用して、自分のペースで学びを深めています。また、医療に関するドキュメンタリー番組を見たり、新聞やニュースサイトで医療関係の話題をチェックしたりしています。これからの大学では、病院でのボランティア活動やインターンシップにも積極的に参加し、実際の現場での経験を積んでいきたいと思っています。
さらに、医療や数学の研究は世界中で行われており、最新の情報は英語で発信されていることがほとんどです。そのため、英語力を高めることも私の大切な目標です。特に、専門意見を交わすためのコミュニケーション力を身につけたいと考えています。英語のニュースを読んだり、海外の大学の講義を視聴したりすることで、少しずつ力をつけていきたいと思っています。
私の夢は、数学と医学の力を掛け合わせて、人々の命と健康を守ることです。そのために、今の自分にできることを一つずつ積み重ね、地道に努力を続けていきたいと思っています。学んだ知識や経験を将来の社会に還元し、少しでも多くの人の役に立てるように、これからも前向きに挑戦していきます。そして、よりよい未来を築くための一歩を、自分の手で踏み出していきたいです。