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実力講師陣による父母のための難関大合格講座レポート

大岩 秀樹 先生

先生の情熱あふれる授業は、英語アレルギーの生徒でさえ英語好きに変え、英語を得意科目にしてくれる。
また、『英語をカタマリで読み解く』『本物の基礎力にこだわった明るく楽しい』授業は、幅広いレベルの受験生から大好評!『知らず知らずのうちにどんな問題にも通用する本物の力が身につく!』と評判の気鋭の講師。

これからの大学入試は"科目の垣根"がなくなっていく?

大学入学共通テストは知識・技能にとどまらず、思考力や判断力、表現力を問うのが共通テストの目的です。従来の試験なら与えられた情報はすべて活用することが前提の問題でした。しかし、 共通テストは必要な情報を選んだり、組み合わせたりして、ときには設問だけで解答できる問題も出題されます。数学でも、出題の意図を読み解く、つまり、国語の勉強がしっかりできていないと解答できないような形態になっていくと予想されます。そして、英語はこれまでの筆記がリーディングと改められ読解中心に、さらにリスニングの比重が大きくなり、リーディングとリスニングは均等配点になります。

最終的には共通テストを総合的な一つの試験にしたいという理想があり、科目の枠組みはこれから取り払われていくと予想されます。教科の垣根を越えた総合的な視点を持ちながら、科目別の対策を立てていきましょう。

外国語学習のポイントとは

まずは、基礎基本の徹底です。つまり、語彙力増強と基礎文法の徹底理解、英文の読み方の甚本の習得です。共通テストのリーディングは読解中心のテストとなり、試験時間80分で総語彙数は5000 ワード以上になる見込みです。語彙力を駆使した訳読のみでは時間が足りなくなりますので、「基本が使える」ことが重要になります。



また、リスニングではセンター試験は全問2回の放送ですが、共通テストでは1回のみの放送が 導入されます。 結果、問題数が増えますので試験時間の約30分、フルで集中するトレーニングを普段からする必要があります。加えて、これまでのリスニングはアメリカ英語が中心でしたが、今後はイギリス英語や英語を母語としない人の英語も出題される予定です。
つまり、日常の音読学習がリスニング対策の一環になりますので、音源を活用した正しい音読が重要になります。単語や英文法は努力により短期間でも習得可能ですが、リスニングは耳作りが必要なため、努力しても数力月程度では身につきません。今すぐ始めることが何よりも重要です。

本物の基礎力≒応用力を身につける

学習に基礎・基本が大切なのは言うまでもありません。しかし、合格できない受験生の大半は、基礎・基本の意味を理解していないのです。基礎・基本は「簡単なこと」、応用は「難しいこと」ではありません。基礎・基本問題は一つの知識で解答可能な問題、応用問題は二つ以上の知識、つまり基礎・基本を総合して解答する問題なのです。ですから、解答が正解でも、正解の理由が分からず正解しているものは本当の実力ではありません。普段の学習はもちろんのこと、模試などは特に正解の理由が説明できるようになることが重要です。高3になる前に終わらせるべき課題は、本当の意味での基礎力養成です。思考カ・判断カ・表現力の礎となるパーツを取り揃える。また、「インプットのためのインプットではなく、アウトプットのためのインプット」という意識を持って学習することで、身につくカが大きく違ってきます。

強くおススメしたいのが、音源を用いた音読学習の習慣化です。この学習により言語力も向上し、リスニングのみならずスピーキング力も向上します。また、繰り返し学習も重要です。書く・読む・聞くなどさまざまな角度から繰り返すことで、学習内容の定着力がさらに強くなります。

最期に、ご父母の皆様にお願いです。 本番が 近づくと、A判定を取っている受験生でも不安を覚え、志望校を下げてしまうことさえあります。自分1人と考えてしまうと萎縮してしまいがちですが、受験は個人競技ではありません。学校、家庭、予備校そして支え合うライバルである友人など、「皆で乗り越える」という感覚を持ってほしい。それには、周りの大人が同じ情報を持ち、同じ方向を向くことが重要です。しかし、家・学校・予備校は、その場にいるお子さまの顔しか知らないのも事実。そこで、面談などに足を運び、三者が同じ情報を共有するための架け橋となっていただけますでしょうか。最後に、お子さまには「貴方をちゃんと見ている」と伝えること。親の言葉はほかの誰の言葉よりも、受験生の強い心の支えとなるのです。

※この講演は2019年10月26日に実施された内容をまとめたものです。