正司 光範先生
小論文、推薦・総合型選抜入試で多くの生徒を難関大に送り出してきたスペシャリスト。画期的な執筆プロセスを直伝するわかりやすい講義で、学問センスを鍛える。モノの見方が変われば、志望校合格はもちろん、大学に入ってからの学び、そして人生が大きく変わるとして、一般選抜対策と両立して志望校への挑戦の機会を増やし、多くの生徒を難関大現役合格へと導いている。
総合型選抜や学校推薦型選抜で求められるのが、①オリジナリティ ②教養 ③学問的センスです。これらは先天的な才能や家庭の経済状況に左右されるものではありません。自分の好きや興味をどこまで掘り下げて、磨き上げられるかにかかっています。
すべての土台にあるのが「好奇心」で、私は「最高の才能は好奇心である」と思っています。ご父母の皆様がお子さまの好奇心を育むうえでサポートできるとすれば、ご父母の皆様自身が好奇心を持って毎日を過ごしていただくこと。好奇心は伝播しやすいものです。
また、お子さんと対話する時間も重要です。同じ映画を一緒に観て、ただ「おもしろかった」で終わるのではなく、「どこがおもしろかったのか」を言語化してください。言語化する過程で深い思考が必要になるからです。そして、お子さんの発言や行動を真っ向から否定しない。「少しでもおもしろい」と思えるポイントを見つけて会話する。やる気の芽を潰さずに、好奇心の芽が発芽する様子を見守ってほしいと思います。
推薦入試を通じて、自分を見つめ、将来を考える作業は、就職活動の際に行うものでもあります。自分の人生や仕事、生き方について高校時代から考えるきっかけを持てるという点でも、推薦入試に挑戦する意味は大きいのではないでしょうか。 (TOSHIN TIMES 2025年11月1日号より抜粋)
正司先生が担当する主な講座👇
・総合型選抜は「一芸入試」ではない!入試の本質を理解し、合格を勝ち取ろう
「総合型選抜・学校推薦型選抜対策講座」
・旧帝大に特化した総合型選抜・推薦入試対策の決定版!
「旧帝大総合型選抜・推薦入試対策講座」
・出願・面接対策の総チェックで、総合型選抜・推薦入試を正面突破!
「総合型選抜・推薦入試対策志望理由書・面接試験の徹底攻略」
難関国立大や私大で推薦の定員が増え、現在は一般選抜と総合型選抜・学校推薦型選抜を両立する時代。ただ、誤解してほしくないのは「推薦入試=簡単」ではないこと。難関大の推薦入試でいえば、とても難易度が高い内容で、学部に関する基礎知識や教養がなければ解けません。また、共通テストで一定の得点を取らなければならない場合も多いです。
例えば2023年の慶應義塾大学法学部総合型選抜、FIT入試の二次試験では、法学部教員による口頭試問が行われました。口頭試問とは司法試験でも課されるもので、試験官が受験者に質問を投げかけ、受験者が口頭で答えるというレベルの高いものです。法学部法律学科で出された問題は臓器移植に関する内容でした。
教室に入るなり教員から、このテーマに対して「君はどう考える?」と聞かれる。場合によっては「それは違うんじゃない?」と返されて、新しい対話が始まる。教員は、基本的な法学に関する知識の理解に加え、法学を学ぶうえでのセンスがあるかどうかを見ているのだと思います。
学問的センスの出発点になるのが「好奇心」です。例えば、法学に興味がある、好奇心がわくから、いろいろな情報を調べて、さまざまな視点から観察を行う。そういった知識や視点は、小論文や面接、口頭試問で滲み出てくるもので、これらを通じて法学部で学ぶうえでの適性を見抜いているのでしょう。