前期試験について、志願者数が3,982名、昨年差-185名・昨年比95.6%と、志願者数が減少した。これは今年度において女子枠を含む総合型選抜と学校推薦型選抜が拡大されたことにより、一般選抜の定員が40名ほど減ったことが影響していると考えられ、競争倍率においては昨年度とほぼ同様であり、高い状態を維持している。
　学部別にみると、物質理工学部が昨年差+61名・昨年比115.6%と志願者数が増加した。物質理工学部は今年度定員が20名ほど減少したものの、他学部に比べると競争倍率が低いことから志願者が集中したことが理由だと考えられる。
　しかし、それ以外の学部においては軒並み志願者数が減少している。生命理工・環境・社会理工学部については、今年度から学校推薦型選抜や総合型選抜の定員が増加した影響で、一般選抜においては定員が減少することとなった。また情報理工学部は定員が増加したものの、昨年度の競争倍率が9.9倍と非常に高かったために受験生に敬遠され、志願者数が大きく減少することとなった。
　一方、定員の増減がなかった理・工学部については昨年度の志願者数増加の反動が小さく、志願者数はやや減少するにとどまった。これは他の学部にて定員が減少したことにより、理・工学部に流れる受験生が一定数いたために、大きく減少することがなかったと考えられる。