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国公立二次・私大解答速報
国公立二次・私大解答速報 > 2024年度入試 出題速報(慶應義塾大学経済学部)
注目!
2024年度入試 出題速報
慶應義塾大学経済学部
小論文 自然科学や人文学と比較しつつ、社会科学的な研究・探究的思考を考察する出題!
2月13日
慶應義塾大学経済学部では、加藤周一著『読書術』から自然科学・人文学に関する読解問題と、社会科学的に思考をはたらかせる小論文問題が出題された。
 慶應義塾大学経済学部の小論文試験は、知識・理解力・分析力・構想力・表現力を問う、総合的なスキルが試される試験である。
 今年度は、課題文として加藤周一著『読書術』の文章を読み、自然科学と人文学の違いがなぜ起こるのかを説明する読解問題と、社会科学の研究方法について課題文を踏まえつつ自分の考えを述べる小論文問題が出題された。読解問題と意見論述問題の2問構成は例年通り。
 課題文は直接的に経済学をテーマとする文章というよりも、人間・社会全体を捉えようとする文章が採用される傾向にあり、『社会に積極的に関与する強い意志を持ち、自らの智力によって変化する社会を把握しようという気概をもった人間』を求める本学部の理念が反映されていると言えるだろう。
 1問目の読解問題は200字以内の記述式で出題され、文章の大局的な内容理解が問われた。文章中の「自然科学」と「哲学・文学」の違いがなぜ起こるのか、課題文を正確に理解する読解力、簡潔にまとめる記述力が求められていると言える。
 2問目の小論文問題は400字以内の記述式であり、自らが社会科学者になった前提で「どの問いを、どのように立て、どのように探るのか」を考えることが求められた。課題文で述べられた社会科学者の読書傾向とその理由を確実に理解し、それを踏まえた上での記述が必要だったと言える。昨今の高大接続改革においては、受動的に知識を暗記する学習ではなく、主体的で対話的で深い学びとして問題発見・課題解決・探究活動を伴う学習にシフトしつつある(その典型例が共通テストの導入)。慶應義塾大学は伝統的に、国の施策とは独立して或いは国の教育に先駆けて独自の入学試験で塾生(学生)を採用している。小論文はその代表的な慶應義塾らしい試験であるが、大学で学ぶ者として探究・研究的な視点で物事を深く捉えられているかを重視している、そのような大学としてのスタンスが垣間見える出題であったと考えられる。
 問題を総括すると、慶應経済小論文では一貫して課題文の正確な理解と簡潔な表現力が求められていること、および、大学での学び・研究を意識してほしいという大学側の意図が汲み取れることが注目すべき点だった。日頃から高校カリキュラムの教科・科目別学習だけでなく、広く経済・社会の動向を探究する学びに興味を持ち、時事的な経済問題にアンテナを張っておくことが望ましい。
この問題を攻略するには?
 慶應義塾大学経済学部の小論文試験には課題文への正確な読解力、課題文の内容を踏まえて自分の考えを述べる表現力が求められます。現代文の読解問題や過去問のほか、類似の小論文問題で社会を分析・考察する視点を、演習を通じて身につけることが効果的でしょう。また、課題文のテーマは広く社会科学に関連する傾向にあるので、普段から社会や人間に関する書籍やニュースに関心を持つことが合格への近道となるでしょう。
 東進では、慶應義塾大学の学部学科試験をめざす受験生に向けて、小論文対策、学部学科別のAI演習講座など、徹底した個別対策で合格までの最短経路の方法論を示します。経済学部の入試問題の特徴や、出題意図も踏まえた学習で、体系的に問題へのアプローチ方法を身に付けることが可能です。
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