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国公立二次・私大解答速報
国公立二次・私大解答速報 > 2024年度入試 出題速報(慶應義塾大学法学部)
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2024年度入試 出題速報
慶應義塾大学法学部
小論文 フランス革命や民主主義に関する議論に参加する設定の意見論述が出題!
2月16日
慶應義塾大学法学部の論述力試験では、「フランス革命」の是非や民主主義における少数派の抑圧についての架空の鼎談に受験生が加わる設定での意見論述問題が出題された。
 慶應義塾大学法学部の論述力試験において、「広い意味での社会科学・人文科学の領域から読解資料が与えられ、問いに対して論述形式の解答」が求められる(選抜要綱より)。
 今年度は昨年度と比較して、少々毛色の異なる出題であった。課題文は、フランス革命」の是非を巡る架空の鼎談・ディスカッションであり、その中に自分(受験生)が加わり、自論を展開する場面設定であった。1問目では、フランス革命が正常な政治行為だとするペインの意見に賛成か反対かの意見を問われ、2問目では1問目に自身が述べた内容と同じ立場に立って、「民主主義においては国民の多数派が少数派に対して残虐な抑制を加える」というバークの見解に賛成か反対かを問われ、それぞれ500字以内で述べる問題であった。議論に自らコミットし、他者の意見・視点を理解しながら、根拠を持って説得的に自論を展開する力は、単に本大学・本学部だけで求められる能力ではない。昨今の高大接続改革の流れにおいても対話的な学びや言語活動の充実が図られている点をふまえると、極めて現代的な学力観・能力観のもとで作題されているともいえよう。
 問題用紙表紙には、①読解資料を理解する力②理解に基づいて自説を論理的に構成する力③個性的・独創的発想を盛り込む力➃正確かつ豊かに表現する力、の4つを評価する旨が記されている。独創的な着想・発想も重要だが、それは評価項目の1つに過ぎない。まずは与えられた課題文を正確に理解し、それに基づいて飛躍なく論理を展開すること、その上で自分の個性的な考えを正確に表現することを忘れてはならない。
 今年度の課題文は、モーリス・クランストン著、山下重一ほか訳の『政治的対話篇』の一部抜粋文であり、フランス革命に対して、政治思想家がどのように考察しているかが明確に判断できるような内容となっている。したがって、まずはフランス革命がどのようなもので、各政治思想家がそれをどのように捉えているかを正確に理解する。その上で、自分の主張と立場(フランス革命を肯定的に捉えているのか、否定的に捉えているのか)をはっきりとさせ、解答作成に臨む必要があるだろう。法哲学・政治哲学的な視点を有しているか問われた点は、本学部らしい問題であったと評価できるだろう。
この問題を攻略するには?
 慶應義塾大学法学部の論述力試験では、まずは与えられた課題文を正確に理解し(理解力)、それに基づいて飛躍なく論理を展開すること(構成力)、そしてそれらを正確に表現する(発想力・表現力)ことが重視されます。自分の考えを論じるといっても、無制約に好きなことを述べていいわけではありません。まずは課題文における議論についての理解を示した上で、課題文の著者がもつ問題意識の中で論ずるなどして、課題文の内容と絡めて自分の考えを述べる必要があります。
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