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名人の授業


名人の授業シリーズ 吉野のパワーアップ古文 読解入門編

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 「単語はかなり覚えました。文法も一通りはやったはずなのに、なぜか文章が読めません。どうしたら読めるようになり、読解力がつくようになるんですか」という質問や相談を多くの生徒から受ける。あたり前だが、単語・文法の基礎知識とその自在な活用なくしては、文章は読めない。 そのために、俺も単語集や文法の参考書・問題集を世に出している。ただ、これらは単語集・文法書であって、それ自体は便利なものではあるが、単に語や句の集まりなので、総合的な、また実戦的な訓練には向いていない。
 例えば、俺は食べることが趣味ということもあるので、料理にたとえさせてもらえば、いくら食材がすばらしくても、炒める手順や、火加減、また調味料を入れる順番、調理器具、そして当然、料理人の腕によって、同じ食材でも味はすごく変わる。古文も同じで、文章を読むために、覚えた単語・文法を駆使しながら、登場人物をきちんとおさえ、接続の関係をつかみ、指示語を明確にし、趣旨や心情をおさえていく。つまり、文章のまとまりとして古文に接し、総合的、かつ実戦的に読み解く力をつけなければ、文章を読むことはできないんだよ。ではどうすれば文章が読めるようになり、読解力がつくのか。それを今から本書で説明していくが、この方法は、実際、俺自身が受験生の時に勉強した方法で、この方法で文章を読み、国語の偏差値を25から86に伸ばした。そして、俺が予備校講師になってからも、この方法で多くの教え子たちを合格へと導いてきた。だから、本書を手に取ってくれたおまえたちもこの方法で勉強していけば、絶対に古文を読めるようになると確信する。とはいえ、特別な魔法みたいな方法を使うわけではないから。先ほど、料理にたとえて調味料と書いたが、料理によっては、本当に新鮮ですばらしい食材には調味料はいらないと言われている。本書も同じで、余計な調味料(テクニック)はいっさい使わず、素材の味(正攻法)だけを生かして料理(勝負)していくから。俺はあくまでも焼く順番や火加減(古文読解のための5つのルール)のコツをちょっと教えるだけだ。
 それでは読解のコツを今から教えるので頑張っていこうぜ。ただ、コツはあくまでもコツだよ。コツをマスターしたらどんどん練習していくこと。そして、おまえたちに読解力がついた時、「実は、コツなんてないんだなあ。書かれてある通りに読んでいけば、文章って読めるんだな」と実感してくれることを祈る。

仕事一本・夢一本・ロマン一筋 吉野敬介

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