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大学入試の東進衛星予備校
涙の体験記


目標を高く持ち、あきらめない。最後は自分を信じ、手に入れた京大合格。


高2の夏。東進入学のきっかけは
「物理の遅れを取り戻したい」


 吉井達之は今、目標にしていた京都大学で学ぶ充実感を感じている。

 そんな吉井も、高校2年の夏には漠然とした不安を感じていた。バスケットボール部中心の高校生活を過ごし、学校の勉強は試験前に集中的に取り組む程度。それでも成績は悪い方ではなく特に問題は感じていなかった。しかし、2年生から始まった物理の授業がどうもよく理解できない。「このままでは、まずい。今のうちになんとかしておかなければ・・・」
 そんな時、東進から届いた1通のダイレクトメール。衛星予備校というシステムにも興味を持ち、見学に出掛けることにした。モニターを通しての講義は、聞き逃しても見直すことができ、教室での集中力が散漫になりがちな自分に合っている。それに高速学習は、部活で時間のない自分でも効率的に勉強できる。そう感じた吉井は早速入学を決め、苑田先生の「高等学校対応物理IB」を申し込んだ。
 そこから学校帰りに週2〜3回東進に通う生活が始まった。部活を終え、自宅近くの東進に着くのが8時頃。そこから約2時間。短時間だが集中して勉強に取り組んだ。
 年明け、担任の井上直樹先生との面談で東進に毎日通おうと決めた。そして臨んだセンター同日体験受験。初めてだったとはいえ数学II・B37点、世界史33点、物理50点、化学36点・・・という結果。合計点も534点とその時点で第一志望に考えていた阪大レベルには到底及ばないものだった。まだ終えていない範囲の出題があったとはいえ、その時点での実力を知ることになった。
 もうやるしかない。土日も東進に通い、2月のセンタープレ入試に臨んだ。同日体験受験以降の1カ月間、吉井は苦手意識のあった物理を重点的に復習した。苑田先生の講義は、基本の法則を基に応用的な知識を導いていく内容で、公式を丸暗記する必要はなく、問題の形式が変わっても対応できる。そんな思考プロセスが少し解り始めたこともあり、合計点ではあまり伸びなかったものの、物理は満点に近い数字をたたき出し大きく飛躍した。
 2月のセンタープレ入試の結果を前にして、担任の井上先生はこういった。「この調子でやれば、京大でも行けるよ」。今思えば、このひと言で目標を高く持つことができ、合格への道筋を示してもらったように思うと吉井は振り返る。





いよいよ部活引退。
見えてきた課題を潰していく日々


 高3の6月。バスケ部の最後の大会はベスト16に終わった。部活がなくなると時間的には余裕ができたが、すぐには勉強に集中できない日々がしばらく続いた。休憩室で友達と話をし、ほとんど机に向かわないような日もあった。数日間はゆっくりしようと思っていた吉井だが、「リフレッシュは十分にできた。休んでしまった分を取り返さなければ」と自分に言い聞かせ、第一志望と決めた京都大学を目指す日々が再び始まった。
 夏も終わった9月、センター試験の範囲は一応終えた吉井だが、2カ月に一度のセンタープレ入試の回を重ねる中で課題も見えてきた。英語や理科、世界史は比較的コンスタントに点数が取れるものの、数学と国語は問題によって点数に波が目立ったのだ。特に数学は時間が足りなくなる場合が多く、あせって計算ミスなど単純な失敗をすることもあった。「数学の不安をどうにかしたい」。吉井は夏期講習でも受講していた澤村先生の京大対策の講座を数学の仕上げとして受講する。この授業は短期間の演習だが、問題の解き方だけではなく思考プロセス、答案の作り方まで指導してくれる実践的な内容で、本番への自信へと大きく繋がった。あとは練習を重ねるしかない。
 吉井の勉強法には、少し特徴がある。模試で結果が悪かった科目を、次の模試までに重点的にやる。この繰り返しで穴を埋めていくというものだ。毎日、睡眠時間もしっかりと8時間はとる。
 そんなリズムで3年生の夏から秋を過ごした吉井。センター試験まではもう2カ月を切っていた。  





不安なときは、
いい結果だった模試を見直し自信を取り戻す


 11月に受けた模試の結果が12月に返ってきた。結果はD判定。結果はある程度予測できていたとはいえ不安がよぎる。京都大学一本で考えていた吉井の頭の中で、浪人の文字が浮かぶ。
 学校の成績や、他で受けた模試の結果も井上先生に報告していた吉井は、この時も先生の元に相談に行った。いつも通り冷静に分析し、最後にはいいところを指摘してくれる井上先生。「しゃあないやん」。そんな言葉に少し勇気づけられ、残り1カ月勉強に集中した。
 年末も押し迫った時期に行われたセンター最終プレ入試では、数学で少しミスをしたものの、合計は766点。少し明るい兆しが見えてきた。しかし、センター試験直前に意外な落とし穴が待っていた。吉井は最後の練習にと、センター試験2日前に自宅用の模試を解いてみた。採点してみると700点にも満たない結果。自信が消えていく。センター試験は、あさってに迫っている。
 もう開き直るしかない。吉井は不安になると、過去に受けた模試の中からいい結果を出してきて自分に言い聞かせた。「これだけできたんやから。難度の高い東進の模試でこれだけできたんやから」。マイペースであまりプレッシャーに負けず、本番に強いと自覚する吉井は、自分を信じ本番に臨んだ。





初日の数学で失敗した2次試験 待ちに待った合格通知


 センター試験は、終わってみれば835点という高得点。東進入学当時、一番の苦手だった物理はなんと満点。吉井自身「今までこんなに取れたことはなかった」というように、予想以上の出来だった。
 2次試験までは約40日。センター試験が良かったとはいえ、2次試験が近づくにつれ不安な気持ちは大きくなっていった。そして迎えた2次試験初日。ある程度自信を持って臨んだ数学だったが、予想外にできなかった。計算ミスが見つかったのに加え、ホテルに帰ってから解けなかった問題の解法を思いついた。「気持ちを切り換えなければ・・・」。焦りと食後に飲んだコーヒーの影響か、なかなか眠れない。普段からしっかりと睡眠を取っていた吉井だが、この日は5時間ほど寝ただけで2日目の試験に臨むことになってしまった。
 「感触としては、受かったとしてもぎりぎりのラインか」。合格発表当日は、自宅でレタックスの到着を待っていたが、発表の時間を過ぎてもなかなか届かない。イライラが募る。3時頃ようやく届いた封書を開け、自分の受験番号を探す。「8043番。あった! よしっ!」。そばにいた母は、普段いい結果の試験を見せてもそっけない素振りだったが、この時ばかりはいつになく興奮し「おめでとう」と言ってくれた。すぐに電話した父も「すごいなあ」という言葉から興奮が伝わってくる。
 井上先生とも喜びを分かち合いたいと思った吉井は、すぐに東進に報告に向かった。しかし、大袈裟に喜びを表すことはしなかった。「他の人の発表もあるし、落ちた友達のこともあるし」。受験勉強中、友達からの相談や質問に丁寧に応えていた吉井は、受験勉強を通し、人を思いやる気持ちも学んでいたのかもしれない。





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