|
|
 |
 |
 |
教科書を500回、1000回と 朗読する
「只管朗読」で英語力を磨く |
 |
|
| 外国語を習得するということは、ある意味とても不自然なことです。自分が生まれたときから親しんできた母語ではない言語を使おうというのですから、並大抵でない努力が必要。聴くだけで、英会話のレッスンにちょっと通うだけで、ある日突然英語をしゃべれるようになる・・・なんてことはありえないのです。 また、よく「英語を読む」ことは「英語を日本語に訳すこと」だと思い込んでいる人がいるようですが、それは違います。同時通訳をする場合はそんな暇はありません。「直聴直解」で英語のまま理解し、日本語で内容を説明します。また、学校の勉強では英語はしゃべれないと言うこともよく耳にしますが、私の英語力の基礎は教科書です。 私が英語を習い始めたのは、戦時中の旧制中学1年のとき。当初は苦手科目で(笑)、英語の教師に「声に出して読め」と言われたことを忠実に実行しました。戦争中だったので、教材といえば教科書ぐらいしかありませんでしたから、1つのレッスンにつき500回、1000回と音読しました。 英文を何度も繰り返し読むこと。これを自ら「只管朗読」と名づけて、何十年と推奨してきました。曹洞宗を開いた道元禅師の「ひたすら座りなさい」という「只管打坐」の教えを受けて、「只管朗読」と言い表したのです。さらに、ひたすら英文を書き写す「只管筆写」も行いました。 音読するのは、目で見て口を動かして読み、それを耳で聞く。このように感覚器官をフルに使うことによって、英語の回路が頭の中に作られ、定着するのです。今でも時折英語の講義や講演を頼まれますが、そんなときは必ず事前に英語の文章を音読します。こうすることで、私の頭の中に英語の回路が作られ、講義や講演に臨む心と体、両方の準備ができるからです。これは母語の場合も同じことです。
|
|