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2011年9月1日号
Vol.04
東進英語講師   バングラデシュで起業
今井 宏 先生 & 税所 篤快 くん 特別対談

インド半島の北東部、ベンガル湾に面するバングラデシュ。成人識字率53.5%、教育格差の激しいこの国の首都・ダッカでは、日本と同じく大学受験のための予備校が建ち並ぶ。今日の経済発展に伴って教育熱は高まるが、国全体では4万人の教師不足だ。さらに、貧しい村の若者は予備校に通う費用を捻出できず、大学進学の夢を諦めている。そんな現状に奇跡を起こしたのが、東進OBの税所篤快くんだ。東進のビジネスモデルにひらめきを得て貧困の村に予備校を創設、「バングラの東大」と呼ばれるダッカ大学に合格者を出した。

今回はその税所くんと、バングラデシュで生き抜く支えになった「音読」の力を授けてくれた恩師である今井宏先生との対談の様子を紹介しよう。

"アジア最貧国の教育格差を解消したい" 強い志と音読が叶えた夢
 
音読で手に入れた世界で通じる英語

【税所くん(以下税所)】 もともと僕は英語の勉強がものすごく苦手だったんですが、先生との出会いがきっかけで、音読に目覚めたんですよ。

【今井先生(以下今井)】 僕はどの授業でも「テキストの英文を30回音読してほしい」って言うんだけど、それを素直に実行したことが素晴らしいよね。テキストは1年分だと300ページ。これってCNNのニュースキャスターが一カ月に読み上げるニュース原稿の量より多いんだよ。そんな量をきちんと音読したんだから、世界でも通じたんだよね。

 
本当の国際貢献って何だろう

【今井】 税所くんは、東進入学学当初から「早稲田に行きたい」じゃなくて「早稲田に行くんです」って宣言していたんだって?

【税所】 そうなんです。高校の成績は情けない限りだったんですけど、早稲田入学後にやりたいことがたくさんあったので、「まずは合格しないと」って思っていました。

【今井】 その発想は最高だよね。 大学受験程度のことが夢であってはいけないわけだ。あくまでも通過点。税所くんが今やっていることは、東進生の素晴らしい模範だと思うよ。「将来の夢は国際貢献」と語る人は多いけれど、そもそも国際貢献って、どんな形で貢献するんだろう? そう考えたときに、(会場の)皆さんも、大学生になったら税所くんのように起業して塾を始めるのはどうでしょう? ウズベキスタンとか中央アジアだって教育機関が充実しているとはいえないんじゃない?

【税所】 その通りですよね。バングラデシュから見ると、東進生が受けている教育モデルっていうのは、世界でも最先端のモデルなんですよ。当たり前のように、一流講師の授業を全国どこでも映像で受講できる。それって実はすごいチャンスを手にしているということ。そのチャンスを他の国にどんどん還元していくのはおもしろいことなんです。

 
大学受験の先に広がる世界

【税所】 多くの高校生は今、大学受験を高い高い壁に感じているかもしれないけれど、その先には信じられないくらいに大きな可能性が広がっています。そして音読を味方につければ、世界に出ても戦えるようになる。僕がそれを実証しました。皆さんが今東進で取り組んでいる勉強は、間違いなく世界でも通用します。ぜひ目の前の大学受験だけではなく自分の夢を見つけて、そこを目指して頑張ってみたらもっとおもしろくなりますよ

【今井】 その通りだね。まず東進生は、もっと東進に来よう。そして音読ルームを活用して、英語も古典も、彼がやったとおり日本史でも、たっぷり音読しよう。そうすればとりあえず志望校はクリアするから、そこをスタートラインにして、税所くんのように世界に羽ばたいて行ってください。

プロフィール

参加者インタビュー
前田 梨紗 さん 東京都立 深川高校 2年

いつも今井先生の授業を受講するときは、周囲に迷惑をかけないように笑うのをこらえていたのですが、今日は思いきり笑えて楽しかったです。カウンセラーになったら、世界の恵まれない国で心のケアをしたいと思っています。海外で活動している税所先輩の話を聞いて、夢は実現できるんだと自信が湧きました。

中尾 公亮 くん 東京都 私立 芝浦工業大学附属高校 3年

今日のお話を聞いて、改めて音読の重要性がわかりました。英語に自信をつけるためにも、徹底して音読に取り組んでいきたいと思います。将来は予備校講師になって、受験勉強を始めた頃の自分と同じように、勉強の楽しさを見出せなくて悩んでいる生徒を導いてあげたいと思います。。

岡 里美 さん 千葉県 私立 東邦大学付属東邦高校 1年

税所先輩は足立区の有名人で、実は母が大ファンなので、勧められて参加しました。著書の『前へ! 前へ! 前へ!』を読んで、なんてすごいことを成し遂げた人なんだろうと思っていましたが、今日実際にお会いしてやはり輝いている人は違うなと感動しました。




1989年
東京都 足立区生まれ
2006年
東進へ入塾。
入塾時の英語テスト(センター試験レベル)は200点中46点!今井先生の授業に出会って音読に目覚め、英語以外の科目も音読をして勉強する。
2007年
早稲田大学 教育学部合格。
(センター試験本番での英語の得点は196点だった)
2008年
失恋がきっかけで読書に没頭、グラミン銀行の存在を知る。同銀行元総裁 ムハマド・ユヌス博士の「貧者にはチャリティではなく、ソーシャルビジネスを」という言葉に突き動かされ、バングラデシュへ。貧困の村を訪ね歩く中で、教師不足の現状を知る。
2009年
5月「グラミン銀行」の研究ラボ「GCC(グローバル・コミュニケーション・センター)」初の日本人コーディネーターに。バングラデシュでの生活スタート。8月 スカイプを利用してバングラデシュのアクラスプール村と東京学芸大学の理科実験室をつなぎ、Web授業を実施。
11月 ユヌス博士に英語で突撃プレゼンテーションを行う。
「東進式の映像授業でバングラデシュの教員不足に挑みたい」という提案に対し、博士から“Do it!! Do it!!Go Ahead!!( 前へ! 前へ! 前へ!)”と背中を押してもらう。
2010年
1月「グラミン銀行」史上最年少(20歳)で、「e-Educationプロジェクト」を設立後、独立。
6月 ハムチャー村で映像授業による「e-Education」がスタート。
11月 ダッカ大学( バングラデシュのトップ大学) 合格者が誕生。
2011年
4月
初の著書『前へ! 前へ! 前へ!』(木楽舎)を上梓。
「e-Educationプロジェクト」オフィシャル・ホームページ



 ▲税所くん著『前へ! 前へ! 前へ!』