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2012年8月1日号

このコーナーでは、ここでは難関大現役合格者が過去問演習に取り組んだ目的や、多くの受験生が陥りがちな間違った演習法を紹介しよう。

また、合格者が実際に使っていた過去問演習ノートを公開して“合格を引き寄せる”過去問演習法について紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

過去問は志望校の出題傾向を掴むための最高の教材

難関大現役合格者に過去問を解く目的を聞いたところ、最も多かったのが「志望校の出題傾向を掴むため」で71.8%、次に「入試問題の難易度を知るため」が62.2%と続いた。この結果を見ると、過去問を解く目的は単なる力試しではなく、志望校の出題傾向を知り、難易度を把握することでこれから始める本格的な志望校対策の戦略を立てるためだと考えられる。

こうなる前に注意! 困った受験生≠フ過去問演習法

「とにかく過去問は量をこなせばいいってこと?」「いや、そもそもまだ全範囲が終わっていないうちに解いても、意味ないんじゃない?」……そんな言葉を口にしている受験生はいないだろうか? 過去問演習に対する誤った思い込みを早くなくして、質・量ともに十分な過去問演習に取り組もう。

[センター試験編]どの科目も、直近10年分のみじっくり解いて復習すれば安心?
学習指導要領の改訂に伴い、センター試験の問題は2006年を境に試験範囲が変更された科目がある(例:数学の「数列」は旧課程だと数学I・Aに含まれる)ので注意しよう。また、過去の入試で使用された素材文の再利用が2010年から開始されたので、10年以上遡って取り組んだほうが有効なこともある。

とりあえず、入試科目すべて10年分ひと通り解いておけば過去問演習は終了でしょう?
くれぐれも解いたことで満足しないこと。解き終わった後の分析や復習が大事だということを肝に銘じよう。2回、3回と繰り返すことで理解が深まり、より効果的な学習となることを忘れずに!

どうせ解くならきちんと正解したいから、実力に自信のつく12月ごろまでやりたくないな……
先延ばししているうちに、腰を据えて過去問に取り組める時間はどんどん減っていく! 100%の実力で挑む必要は全くないので、課題を見つけるつもりでとにかくチャレンジしてみよう。


多くの受験生が「過去問演習は一人でできる」と勘違いしています

過去問の採点は、「解答さえあればできる」と思う人もいるかもしれません。しかし、何となく正解に似ていると思っていても、思わぬところで減点される可能性があります。

やみくもに一人で過去問を解くのではなく、第三者に採点・添削をしてもらうことで、どの部分で加点され、なぜ減点されたかを把握することができます。そのわずかな点差が合否をわけることもあります。添削を受け、実力講師による解説で正しい解答プロセスを身につける。この繰り返しが確実な「合格答案作成力」を生み出すのです。そんな東進の「過去問演習講座」の一部を紹介します。

過去問演習の重要さがわかったところで、合格者がどのように過去問演習に取り組み、どのようなノートをつくって勉強していたのかが気になるだろう。ここでは、東大に合格した東進OGに登場してもらい、過去問演習の開始時期や課題、入試直前までの取り組みについて詳しく教えてもらったので、ぜひ参考にしてほしい。

東京大学 文科II類 1年 山田 みづきさん
東京都 私立 女子学院高校卒 東進OG

【東進入学時期】 高2の10月
【東進入学のきっかけ】 そろそろ本格的に受験勉強を始めなければと思っていたときで、ちょうど部活も引退時期だったので入学を決めました。部活の先輩が2人東進に通っていて東大に合格していたので、その影響も大きかったです。
【受講した過去問演習講座】 過去問演習講座 東京大学(文科)
【受講した主な通期講座】
「東大英語」   福崎 伍郎先生
「東大対策国語」 現代文/林 修先生 古典/三羽 邦美先生
「論述世界史」  荒巻 豊志先生
「東大日本史」  野島 博之先生


「東大入試同日体験受験」で初めて知った東大の入試問題

東大の問題に初めて挑戦したのが、高2の2月に受験した「東大入試同日体験受験」です。これは、東大の二次試験当日に受験生と同じ問題に挑戦するという試験で、同じ校舎に通う東大志望者はほとんど受けていました。

日本史が思っていたよりもできたのが嬉しかったですが、やはり初めての東大の問題で、慣れない出題形式に苦戦したのを覚えています。例えば、東大の国語は第一問現代文、第二問古文、第三問漢文、第四問現代文という構成ですが、どの問題に何分間かけるのかという配分も行わずに第一問から解き始め、解き方がわからずに時間と体力を使い果たしてしまいました。ほかの教科もとにかく「時間が足りない」の一言でした。

甘い自己採点とは決定的に違う!容赦なく採点・添削される「過去問演習講座」

通期講座の受講を7月末までにすべて修了させていたので、「過去問演習講座 東京大学(文科)」は、夏休み前から受講を開始。この講座の魅力は、何よりも答案を丁寧に採点してくれて、課題克服に向けての添削がされる点だと思います。自分で採点をするとほとんど高めの点数になってしまいますが、この講座では甘い部分点を加えてもらうことはなく、容赦なく切り捨てられました。厳しかったですが、それが良かったと思います。

英語の要約では、年によって出来不出来が顕著でした。それは実力が伴っていなかったから点数にばらつきがあるのだとわかり、まずは単語・熟語などの基礎基本に立ち返りました。数学では、採点者に考え方がわかるように途中式や計算を書くようにもなりました。また、現代文では理由を問われているのに、文末が「.だから」などと結論づけられていない点を指摘されてからは、文章の最後まで気を抜かないようになりました。

実力講師陣が伝授する東大入試のポイント

解説授業での講師の先生方の解説は、東大入試に直結する内容が満載でした。英作文では、宮崎先生が英語の言い回しについて豊富に教えてくれ、「自由に論じなさい」と指示されたときは、どのように考えていくのかという発想の起点が学べました。

「東大本番レベル模試」は高3の6月・9月・1月のすべてを受験。答案が返却されると解説授業を受講して、講師の先生方からしっかりとポイントを学びました。高3の1月に受けた「東大本番レベル模試」はセンター試験ぼけをしていた時期で、合格点に達していなくて随分焦りました。しかし、これまでの東大対策系講座の復習と共に、過去問演習に継続して取り組み、東大の入試問題を解く勘を取り戻しました。



図・グラフは正確に読みやすく描く

「意識する前は図を描くのが苦手で、特に円は正確に描けませんでした。ただ、図が読みにくかったり、必要以上に大きかったりすると解答用紙のスペースが足りなくなってしまうので、注意するようにしました。過去問演習に使ったこのノートは、細かい罫線が入っているので正確に描きやすかったです」


文字・計算式は丁寧に読み間違えないように書く

 「とにかく字や数字は読みやすく丁寧に書くことを心がけました。特に数学は自分で書いた計算や式でも、雑に書いてあると読み間違えて計算ミスをしてしまうことがありました。スペースが許す限り、途中式もしっかりと書いて部分点をもらえるようにしたのも工夫したところです」