大学生活
大学図書館
だいがくとしょかん
高校の図書室とは、規模が異なる。また開館時間も夜8時までは普通で、大学生にとっての勉強に欠かせない施設の一つ。蔵書数は100万冊を超えることがほとんど。2004年の統計で最も蔵書数の多い大学図書館は筑波大学図書館で、236.5万冊。同年の国会図書館(東京本館)の蔵書数が620万冊。
専門教育科目
せんもんきょういくかもく
2年次の後半、3年以上で履修する専門課程の科目。必修であることは言うまでもない。卒業論文や卒業研究が必須の場合、4年次からはゼミ(演習)形式の授業になる。理系は研究室に所属し実験に励むことが多い。
基礎教育科目
きそきょういくかもく
専門課程もしくは専門科目への移行を確実なものにするための科目。学部ごとで異なる。工学部の基礎教育科目が数学・物理学、医学部なら生物学など。大学によってさまざま。
保健体育科目
ほけんたいいくかもく
大学で履修する科目の一つ。講義と実技がある。さまざまスポーツのなかから選択して履修する。
選択必修科目
せんたくひっしゅうかもく
選択必修科目は、いくつかの科目のなかから、必ずある科目を選択して履修し単位を取得しなければならない科目のこと。自分の意志で自由に選択して履修できる「選択科目」があるが、こちらは履修しないのも自由。
必修科目
ひっしゅうかもく
大学で履修する科目で、必ず履修し単位を取得しなければないない科目のこと。学部・学科によって必修科目は異なる。
必修科目
ひっしゅうかもく
大学で履修する科目で、必ず履修し単位を取得しなければないない科目のこと。学部・学科によって必修科目は異なる。
外国語科目
がいこくごかもく
大学での必修科目の一つ。英語の他に第二外国語として、ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語などから選択する。1年次、2年次で履修する大学がほとんど。
後期授業
こうきじゅぎょう
高校までは三学期制だが、大学では二学期制でカリキュラムが進む。10月から冬休みをはさみ3月までが前期授業。後期試験は1月に行われることが多い。成績が良くない場合は、3月に追試験を受けなければならないことも。対語は「前期授業」。なおセメスター制では、各学期ごとに講義が完結し単位を取得する。セメスター制でない場合は、後期試験で全学期の単位取得が完了する。
前期授業
ぜんきじゅぎょう
高校までは三学期制だが、大学では二学期制でカリキュラムが進む。4月から夏休みをはさみ9月までが前期授業。対語は「後期授業」。なおセメスター制では、各学期ごとに講義が完結し単位を取得する。セメスター制でない場合は、後期試験で全学期の単位取得が完了する。
自由選択科目
じゆうせんたくかもく
多くは履修しても卒業要件としてはカウントされない科目のこと。履修しなくても卒業に影響を及ぼさないことが多い。但し大学によって異なることがある。一般に必修科目、選択必修科目に加えて勉学(履修)への意欲を示すことになり、学部・学科・科目によっては、ある資格試験の受験資格の獲得につながるなどのメリットがある。
履修科目
りしゅうかもく
「履修」は、字義通りには「定められた学科・課程などを学習し、修得すること」だが、その学科・課程を完全に自分のものにするというニュアンスが強い表現。英語では、studyとともにcompleteという語があてはまる。大学で履修科目と言えば、履修登録を行い、講義を受け試験を通過することで、単位の取得を目指す科目のこと。自分自身で履修登録を済ませなければ履修科目とは呼ばない。必修科目、選択必修科目、自由選択科目などがある。
内定
ないてい
公表されてはいないが、本人と志望先の間で内々では決定していることを言う。主に就職活動で用いられ、大学生の就職活動においては、4年次の10月が内定のピークとされている。内定者には内定の通知が本人に直接、出される。文部科学省と厚生労働省は、毎年10月、12月、2月、4月の4回、中・高・大それぞれの卒業見込者、卒業者に対して内定状況の調査を行い、一カ月後に結果を発表しており、景気動向の判断材料にもなっている。
学食
がくしょく
学生食堂のこと。一般の食堂に比べ格安でおいしいメニューが豊富。学生証を提示しないと、一般価格になる。なお各大学の学食お薦めメニューは、「東進タイムズ」連載の「キャンパスクルーズ」に詳しく掲載されている。
[→キャンパスクルーズ]
大教室
だいきょうしつ
大講義室とも言う。100人以上の学生を収容して講義が行なわれる。階段教室になっていたり、教員はマイクで講義を行なったりすることが多い。
論文投稿
ろんぶんとうこう
大学の先生である教授・助教授は教育者であると同時に、研究者としての側面を持つ。研究者としての仕事の一つが、それぞれの専門分野での学術論文を書くことで、論文は分野ごとの学術誌に投稿。研究者としての価値はこの投稿論文によっても測られている。科学技術系で最も権威ある学術誌は英国の「ネイチャー」。
研究論文引用回数
けんきゅうろんぶんいんようかいすう
「被引用度」とも言う。大学の教授や研究者などが権威ある学術雑誌などに発表した論文が、他の教授・研究者などの論文に何回引用されたかを示す数字。引用回数が多い「高被引用度」の論文ほど価値ある論文ということになる。米国の学術情報サービスプロバイダーのトムソンサイエンティフィックが、この回数(被引用度)調査にもとづく論文ランキングを毎月発表している。
研究室
けんきゅうしつ
大学には教員室はなく、大学の先生つまり教授は、一人ひとりが研究室を持っている。ここで、研究を行ったり、学生の質問や相談を受けたりする。とくに学生に対して研究室をオープンにする時間を定めたオープンアワーを決めている大学もある。また、理系で研究室と言えばゼミ(ゼミナール)を指し、属している研究室の担当教授の名前を冠して、「○○研究室」に所属などと表現したりすることもある。
准教授
じゅんきょうじゅ
associate professor。日本で一般的に使われている「助教授」とほぼ同義に用いられている海外の大学教員の職位の一つ。教授とほぼ同様の教育の職務を教授と「ともに」行う実情からして、教授を「補助する」ニュアンスの強い「助教授」より「准教授」がふさわしいという提案が日本でも行われている。国際基督教大学では、以前から「准教授」という呼称が使われている。首都大学東京でも、「准教授」を採用している。
助手
じょしゅ
教授及び助教授の職務を助ける学校職員。大学では講義を担当する助手、研究のみに従事する助手と、分野によって様々である。
助教授
じょきょうじゅ
大学など高等教育機関における教員・研究者の職位の一つで、教授に次ぐ職位。但し、講義を受ける学生にとっては、職位の差はない。教授と同等の職務を行うことが多いことから、「准教授associate professor」という名称がふさわしいとする提案が行われている。海外の大学や国際基督教大学では、以前から「准教授」という呼称が使われている。
教授
きょうじゅ
大学など高等教育機関の教員・研究者における最上位の職階。大学では職階によらず、先生は「教授」と表現されることが多い。但し、日常会話で担当教授と対面したときなどは、「○○先生」と呼ぶ。
フィールドワーク
ふぃーるどわーく
fieldwork。野外調査、現地調査、野外研究など、分野によって呼称にニュアンスがある。学問分野では、動物学や考古学、文化人類学などで重要な研究方法の一つとして盛んに取り入れられてきた。最近では社会学、地理学、都市政策学などの分野でも、地域に出向いての資料収集、アンケート調査やインタビューを行うなどのフィールドワークを、学部段階で実施することが多い。
実習
じっしゅう
実地について学習し、習うこと。学部・学科によって差があるが、大学では一般の講義とともに実習の機会も増える。講義と連動して、講義の内容を実地に確認するものや、特別な施設や受入れ機関に出向いて行うものとがある。教育実習は実際の学校で行われる。医学部の病院実習、農学部の農場実習なども学外で行われる。
講義
こうぎ
大学の授業のこと。一般には、大学では「講義を受ける」と言い、「授業を受ける」とは言わないが、最近では、大学側でも「授業」という語を比較的頻繁に用いるようになっている。ちなみに「休講」とは、なんらかの事情で講義が行われない、つまりその講義が休みになること。
留学センター
りゅうがくせんたー
留学するにあたって入学に関する諸手続(詳細確認・申込・送金・宿泊予約・留学先の言語による必要書類作成・海外旅行保険発行など)を代行する機能を持ち、留学に関するあらゆる情報提供や支援を行う機関。交換留学制度を持つ大学では、留学支援制度の一環として設置している場合が多い。協定校への交換留学の学内選考や、認定留学の審査などを行ない、留学前語学講座の開講、奨学金の支給手続きなども行う。留学を決めたらセンターを利用しない手はない。
ホームステイ
ほーむすてい
homestay。留学期間中に、現地の一般家庭に滞在し大学に通学すること。留学先の国の日常言語はもちろん、生活、文化、習慣を体験的に学ぶことができる。何よりも海外に生涯の友ができるメリットは大きい。
公費留学
こうひりゅうがく
政府機関の奨学金によって留学すること。対語は私費留学。政府給費留学ともいう。たとえばフランス政府は文学、人文・社会科学、科学・工学、芸術の4部門の学生、研究者、専門家を対象とする給費留学生試験を毎年実施しており、試験に合格すればフランス政府の公費で留学できる。
私費留学
しひりゅうがく
在籍している大学を休学するなどして留学すること。留学先で修得した単位は、在籍大学では認定されない。私費留学生は、自費や民間奨学金、地方自治体などの奨学金により留学する。
認定留学
にんていりゅうがく
交換留学制度では、留学先は協定大学に限られるが、「留学先大学から入学許可」を得て、「在学している大学に派遣留学認定の手続き」を定められた申請期間内に行って認められれば、自由に留学先を選んで留学できる。留学先で修得した単位も、卒業に必要な単位として認定される。
語学留学
ごがくりゅうがく
外国語を身につけるという目的に特化した留学。交換留学制度では、留学先の協定大学が、日本人学生向けの短期語学研修、語学講座を用意していることが多い。
[→留学はじめの一歩]
短期留学
たんきりゅうがく
3ヶ月から1年以内の期間の留学。語学習得を目的とする場合が多い。専門科目を併せて習得するプログラムもある。
[→留学はじめの一歩]
長期留学
ちょうきりゅうがく
1年以上の期間の留学。より高いレベルの専門教育を受けたり、国内で学べない分野の研究を行うことを目的とする場合が多い。留学先大学を卒業する学位取得型の長期留学もある。
[→留学はじめの一歩]
進学
しんがく
高校時代に進学と言えば、大学進学を指すことがほとんどだが、大学で進学と言えば、大学院に進学することを言う。また、教養課程2年次から専門課程へ進み大学3年生となることを「進学する」ということがある。より高い教育課程に進むことを進学と言うためで、例えば東京大学で駒場の2年間の前期課程(教養課程)を修了し、本郷での後期課程(専門課程)に進むことを進学という。希望の専門課程に進学するには、所定以上の成績を修めていることが必要で、条件を充たしていない場合は、進学できなくなる。
キャンパス
きゃんぱす
campus。日本では「校地」の意味で使われる。同一大学で学部や学年によって校舎・設備が別々の敷地にある場合に、「何々キャンパス」と地名を冠して区別する。講義は○○キャンパスでも、試験や実技は別のキャンパスで行われることもあるので、学生にとっては履修登録を行ったりする上でもそれぞれのキャンパスについての知識を最低限持っていることが必要。英語では「分校」を意味したり、大学全体を意味する語として使われることがある。
就職部
しゅうしょくぶ
大学によって「就職課」など、名称にバラエティがある。その大学に在籍する学生の就職活動や、進路の決定に対して、さまざまな支援活動を行う部署。企業を中心とする採用情報の公開、就職適性検査、就職試験の模擬試験や、模擬面接、就職ガイダンス、企業を招いての就職説明会などを実施する。就職部の活動が盛んになるのは毎年10月前後から。この時期、大学3年生の就職活動がスタートする。
アルバイト
あるばいと
ある統計によれば、大学生の約7割がなんらかのアルバイトを経験している。多くは旅行や趣味など、生活費以外の費用にあてるのが目的。人気職種は家庭教師やコンビニの店員など。アルバイトが嵩じて、その業種で起業をする学生企業家が誕生することもある。アメリカの大学生は、多くが学費・生活費までアルバイトで得る者がほとんどと言われ、日米学生の「自立」度は、圧倒的にアメリカに軍配が上がる。ちなみにアルバイトという言葉は、ドイツ語のArbeitで、「労働」全般を意味する。明治時代の大学生が使い始めて、「本業とは別の臨時的な仕事」といった現在の意味として一般化した。
入学前教育
にゅうがくぜんきょういく
大学入学決定から実際の入学までの期間に、大学側が入学決定者に対して行う教育。入試の多様化、推薦入学の増加にともなって実施する大学が増える傾向にある。AO入試、推薦入試で入学が決った高校生に対して入学先大学が数学、英語、理科などの科目で課題を出し、入学までの間に自主学習するプログラムを実施するものや、海外からの留学生に対して行われる日本語教育なども含まれる。大学入学後に必要とされる学力を補うという側面もあり、「リメディアル教育」の意味も持つ場合がある。
実学
じつがく
a practical branch of learning。学問や学習する内容の一部門ないし側面を言う。
特に実用性、現実的な有用性を第一義に考える学問の種類のこと。日本では、どの学問分野が実学であるといった定義ではなく、学問に対する姿勢、学問内容の性格・傾向について、「実学的である、実学的でない」といった表現をすることが多い。農学・工学・商学・医学は実学的学問と言える。
日本語で「実学」の重要性を最初に表現したのは福沢諭吉で『学問のすすめ』のなかで、「学問とは、ただむつかしき字を知り、解し難き古文を読み、和歌を楽しみ、詩を作るなど、世上に実のなき文学を言うにあらず。これらの文学も自ずから人の心を悦ばしめ随分調法なるものなれども、古来世間の儒者和学者などの申すよう、さまであがめ貴むべきものにあらず。古来漢学者に世帯持の上手なる者も少なく、和歌をよくして商売に巧者なる町人も稀なり。これがため心ある町人百姓は、その子の学問に出精するを見て、やがて身代を持ち崩すならんとて親心に心配する者あり。無理ならぬことなり。畢竟その学問の実に遠くして日用の間に合わぬ証拠なり。されば今かかる実なき学問は先ず次にし、専ら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり。譬えば、いろは四十七文字を習い、手紙の文言、帳合の仕方、算盤の稽古、天秤の取扱い等を心得」と述べ、学問は実学であるべきだとした。純粋な科学的発見も、その応用によっては、実用性を有するに至る場合は多く、今日では「実学」と「理学(純粋な学問)」といった二項図式はほとんど用いられない。今日の大学では、知識や発見をどのように「活かしていくか」という実学精神(知恵)が、純粋な探究心とともに尊重されている。
最終講義
さいしゅうこうぎ
大学の教授など教員が、定年退職を迎える年の年度末に行う“最後の講義”。2月から3月にかけて行われる。最終講義には、多くの学生や職員が集い、聴講する。最終講義から出版物が生まれることも多い。
夏期休業
かききゅうぎょう
夏休み。大学の夏休みは7月中旬から9月中旬までが一般的で、約2ヵ月と長い。この休業期間を活用して、海外旅行やボランティアなど日ごろできないことにチャレンジする先輩も多い。4年生になると卒業論文のための調査も兼ねた旅の計画を実行する先輩たちもいる。
学生寮
がくせいりょう
大学が運営する、その大学に籍をおく学生のための寮。費用は下宿よりも割安で、朝夕の食事が付く。学年を超えての「寮生」としての交流があり、先輩から様々なことを学べる機会も多い。学生寮ごとの「寮祭」も行われる。
追試験
ついしけん
試験を受けられなかったり、不合格になった学生のために、本試験のあと別に行う試験。
主にセンター試験について使われる。事故・病気などでやむを得ず本試験を受けられなかった受験生のために実施される。実施は本試験の1週間後。本試験とは異なる問題が出題される。一般には「追試」とも言われ、大学在学中の定期試験など単位が取得できなかった学生のために実施される場合がある。
教育実習
きょういくじっしゅう
教員免許取得を目指して教職課程を履修中の大学生が、小中学校、高等学校などで行う現場実習。「教職に関する科目」のなかに含まれている。教育実習引き受け校での実習前、実習後の講義・演習・指導を含めて「教育実習」科目として履修する。実習の期間は2週間から8週間。
学問
がくもん
英語のlearning(学習)とstudy(研究)の意味を併せ持つ語。またscholarship(学識・学問)の意もある。語根scholarが学問する人=「学者」。キリスト教神学の方法論、スコラ学(Scholasticism)に由来。さらにこの語はschoolにも通じ、学問は「学校」につながっていることが分かる。
ある事柄・物事を深く研究したり、勉強したりすること。またその成果。今日では「自然科学・人文科学・社会科学」に分類される。学問はこの3分野の総称で広義の「科学」と同義。
学問の成果は、体系的な知識のつながりとして説明することができ、その知識を学ぶこともまた学問と呼ばれる。一般的には、その成果内容とともに、研究方法なども含めて学問と呼ぶ。
学問が直接何かの役に立つどうかについては古くから議論があり、福沢諭吉は『学問のすすめ』のなかで、人が生きていく上での「学問」の大切さを説きつつ、学問にも「実のない学問」と「実のある学問(実学)」の2つがあるとした。実学と理学、実学と虚学といった図式で議論されることがある。基礎的研究と応用の間にも似た議論が起こりがちだが、短期的には何に役立つか分かりにくい基礎研究も、成果の見えやすい実用的な応用研究も、大学はどちらの機能もバランスよく保持することを理想としている。
[⇒「学術」の項を参照。]
学習到達度
がくしゅうとうたつど
OECD(経済協力開発機構)が加盟国の児童・生徒を対象に実施している国際的な調査とその調査内容の概念を示す言葉。英語でPISA(Programme for International Student Assessment)と呼ばれ、日本で「学習到達度に関する調査」もしくは「学習到達度調査」と呼ばれる。この調査は世界41カ国の15歳生徒を対象に、数学mathematics、科学science、読解readingの各分野で、それぞれの実生活への応用力をテストし、国際比較するもの。2003年に行なわれた調査結果で日本の15歳生徒の読解力が41ヶ国中14位(2000年度は8位)と下がり、「学力低下」が問題となった。
エントリーシート
えんとりーしーと
entry sheet。企業の新卒採用活動で、学生が最初に書く書類。「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れた事」「弊社でやってみたいこと」「将来の夢」などをテーマに書かれた文章から学生の適性、企業理解度、人物の魅力、志望意欲などを見る。大量応募のある企業では、エントリーシートでまずふるいにかける場合が多い。エントリーシートのフォームを用意した採用サイトで、Web上でエントリーシートを提出させる企業も増えている。
就職活動
しゅうしょくかつどう
大学3年の10月からスタートするのが一般的。1997年の「就職協定」の廃止によって各企業が卒業見込みの大学4年生に内定を出す時期が10月に最も集中することを受けたもので、内定集中時期の1年前、つまり大学3年の10月にスタートする。会社説明会への参加、エントリーシートの提出などから始め、志望する企業への企業訪問、就職試験(筆記)、面接の流れで進む。
専攻
せんこう
ある特定の分野を専門に研究すること。また、その分野そのものを言う。
履修要項
りしゅうようこう
1年間の開講科目、履修規定、科目の概要などが記載された資料で、毎年4月に全学生に配布される。学生はその資料などをもとにして4月下旬に履修申告(受講科目の登録)を行う。
二外・にがい(第二外国語)
にがい
一般的に大学では、第一外国語(英語)の他に、第二外国語の修得を必須とするところが多い。ドイツ語・フランス語・中国語等を選択するのが一般的。ほかにロシア語・スワヒリ語などを選択する者もいる。
担任制
たんにんせい
小中高の担任制には「教科担任」と「クラス担任」の二つがあるが、大学や大学院でも「クラス担任」制を導入するところが増えている。学生が学習環境に適応し、スムーズな修学ができるよう学生生活を支援する学習サービスの一環で、履修や修学上の問題に限らず学生生活全般についての相談、個別の悩みや相談を受け、問題があればその解決を支援する。コーチング技術を用いて、学業の進度・進路をナビゲートするという積極面もある。コーチング技術は、目標達成に向けて自分で考え行動する学生や生徒の自発性を引き出すコミュニケーション技術で、スポーツに始まり今日ではビジネス現場にまで普及している。
単位
たんい
履修した科目の学習量をはかる基準量。卒業にはおよそ124単位が必要(大学や学部・学科によっても異なる)。授業によって異なるが、必要な合計数と条件は決まっているので、履修の際には自分で計算しなくてはならない。
卒業論文(卒論)
そつぎょうろんぶん
大学卒業前に、4年間の研究の集大成として提出し、審査を受ける論文のこと。自らテーマを設定し、客観的な文献・データに基づき論を展開する。原稿用紙数百枚に及ぶ研究となるが、学部によっては、卒業制作、卒業演奏である場合もある。但し、最近では芸術系であっても論文も必須とする傾向が出てきている。
Web履修登録
うぇぶりしゅうとうろく
学生が自分のIDとパスワードを使って教務課のシステムにログインし、ウェブ上で履修登録をすること。多くの大学で導入されている。
履修登録
りしゅうとうろく
大学生が自分自身で選択した科目をもとに、時間割を組み立て、受講を決定した科目を大学に申請すること。「履修要項」や「シラバス(講義要綱)」で受講したい科目の講義内容を確認し、重複がないように時間割を作成し、1年間の授講科目を決める。
OB・OG
おーびーおーじー
old boy・old girl。卒業生のこと。同じ学校に在籍した男性の先輩、女性の先輩。
The old-boy networkとすると、英国パブリックスクールの「学閥」「同窓生」の意味。
レポート
れぽーと
大学で「課題(宿題)」といえばたいていこのレポート。あるテーマについて、研究・分析・考察し、文章としてまとめレポート(報告)することが名詞化した。そのテーマに対し初めは何を書いてよいのかとまどうこともあるが、小論文の対策を行っていた人はその力が大いに発揮される場面でもある。前期試験、後期試験とは別に、単位取得の条件になる場合もあるのでおろそかにできない。
前期試験・後期試験
ぜんきしけん・こうきしけん
大学における定期試験。多くの大学では前期と後期の計2回試験を行い成績を判定する。教官によっては授業中の小テストやレポートを代わりとする場合もある。
セメスター制
せめすたーせい
一年を前期と後期で分け、半期毎に授業が完結する方法。集中して学習できる、海外留学しやすいなどのメリットがある。また入試も、前期(春入学)と後期(秋入学)の2回行なわれる場合がある。
ゼミ
ぜみ
ゼミナールの略。5〜20名くらいの少人数制の授業で、担当の教官がつき、学生同士でディスカッションや研究を行う。理系では研究室と呼ぶ。たいていは3年から設置され、ゼミに参加するに当たり教官による面接や成績のチェックなどがある。ゼミナールは必ずしも設置されているとは限らず、設置されていても「全員必修」「希望者のみ選択」など大学によって制度が大きく異なるが、もっとも大学らしいといえる勉学形態であり、大学ならではの密度の濃い勉学を体験できるのがゼミである。
シラバス syllabus
しらばす
大学の年間授業計画表のこと。「履修要項」の講義概要が詳細に紹介された資料で、学生はこれをもとに授業を選択する。担当の教官、単位数、授業形式、方針、テスト、レポートの有無、参考文献など、全科目と授業内容について冊子にまとめられ、新学期に配布される。
サークル
さーくる
大学で有志が集まって作ったグループをこう呼ぶ。たいていは学校主催の部活よりも規則や活動が緩やかである。大きな大学になると100人以上部員がいたり、学校公認・非公認などいろいろとあるので自分にあったものを見つけよう。先輩や他学部生など、幅広い友人と知り合える絶好の場でもある。 なお「サークル」は和製英語で、英語ではclub activities。
再履
さいり
「再履修」を略して「サイリ」という。必修科目の試験やレポートが不可となり単位を落とすと、次年度に再度同じ授業を履修するはめになる。「サイリ」という言葉と無縁でいられるよう、必修科目はしっかりおさえておきたい。
オリエンテーション Orientation
おりえんてーしょん
大学入学後の新入生に対して行われる学生生活についての説明。所属する課程・学科もしくは、3年次から進学することになる学科・専攻について、どんな科目内容を学ぶのかを知った上で、学生一人ひとりが自分自身で履修科目を決定し、登録を行うなど、高校とは大きく異なる自主性が求められる。こうした“履修登録(りしゅうとうろく)”の方法などが詳しく説明される。オリエンテーションは学部学科別、またはクラス別に実施されることが多く、図書館の利用方法に関するオリエンテーションなどもある。
一般教養科目
いっぱんきょうようかもく
対語は「専門科目」。
所属する学部・学科に関わりなく、どの学部・学科にも共通する科目として「哲学」「自然科学史」「技術論」「文学」など、幅広い知識と教養を身につけることを目的に1、2年次に学ぶ科目のこと。この1、2年次までを「教養課程」、3、4年次を「専門課程」と言う。教養課程で学部・学科を問わない共通科目、つまりは一般教養科目を学び、専門課程で学部・学科の専門科目を「ゼミ(理系は研究室と呼ぶことも)」に属して学ぶという構成が一般的。「専門への入門教育」的内容を含む場合もある。「共通科目」(筑波大学など)、「一般教育科目」とも呼ばれる。
一般教養科目は、他の学部・学科の学生と同じ教室で受講することが多い。これに対するのが各学部・学科ごとに学ぶ「専門科目」だが、他学部の学生と教室が同じになるような科目が設置されておらず、同一学部内の他学科の学生が、共通基礎科目を同じ教室で学ぶのみとなっている大学もある(単科大学カレッジの集合型大学とも言える)。[⇒「大学」の項を参照]。
1990年以前の「一般教養科目」は、「人文科学+社会科学+自然科学」の3系列からそれぞれ3科目ずつ(+体育・外国語)を履修することが必須となっていた。この3系列3学科履修のための講義を担う専門教官の組織「教養部(1、2年次対象の「一般教育」を担当した教員組織)」が、かつては存在した。現在、教養部をおく大学はほとんどない。また、「くさび型履修」とよばれ、1年次から一般教養科目と併せて専門科目も学ぶことのできるカリキュラムを持つ大学も増える傾向にある。
一般教養科目が、いささか目的の見えにくいものになったのは、1991年(平成3年)の「大学設置基準」大綱化によって、「人文・社会・自然3分野の均等履修」のモデルがなくなったことによると言われる。
大綱化(ゆるやかなガイドライン化)が、教養課程の必要性の見直しを推し進め、同時に教養課程を経ずに入学後すぐに専門科目を学びたいとするニーズに応えることが優先された結果、一般教養科目と専門科目の接続のありかたの理念を確立できないまま、専門職業教育的な傾向が優勢になったという経緯がある。「教養」という曖昧模糊とした呼称の影響もあると言われる。
ところで一般教養科目の歴史は、ヨーロッパ中世の大学にまで遡ることができる。いわゆるリベラルアーツ(学芸)の自由7課(もしくは7科)つまり「論理」「文法」「修辞学」の3課と「天文学」「幾何学」「算術」「音楽」の4課に淵源を持つ。この7課はすべての学問に通じる「基礎」を形成するアーツ(技)とされ、この7科を修めないものは当時の専門課程である法学にも医学にも神学にも進むことが許されなかった。
日常語としての「教養」と、課程としての「教養」の重なりと違いを明確にし、中世の大学の歴史に即して見れば、「一般教養」科目というより「一般基礎」科目と呼ぶのが正確とする考え方もある。
課程としての「教養」が基盤・基礎であるとすると、その言葉の印象とは異なり、実は「基礎」ほど真に身につけることが難しいという点、それだけ重要性も大きいという点は、高校で学ぶ各教科における基礎力・基礎学力に通じるものがあると言える。
[⇒「教養課程」の項目を参照]
インターンシップ
いんたーんしっぷ
internship。就業体験のこと。中学生については職場体験という。一定期間企業などの中で研修生として働き、自分の将来に関連のある就業体験を行える制度のこと。就職活動、求人活動の一環として、各企業や省庁でも積極的に導入するところが増えている。学生・生徒には、仕事への理解・関心を深め、自分の適性を知ることができ、企業など求人側には、仕事への理解を持ち意欲の高い人材を得られるというメリットがある。かつて資格を取得していない医学研修生が「インターン」と呼ばれたのも同じ語から来ている(医学生のインターン制度は昭和43年に廃止。現在は研修医制度)。
リメディアルRemedial
りめでぃある
大学教育を受けるにあたって、不足している基礎学力を補うために大学入学後に行われる一種の補習教育。remedialは治療する、救済する、矯正するなどあまり積極的な意味をもともと持っていないが、欧米では、Developmental Educationと呼ばれることもあり、新しい段階に進むための積極的な意味を持つことも多い。日本では生物を学んでいない医科系学生、物理、数学の基礎学力が不足する理工系学生、などの学力を補うために急速に増加している。ゆとり教育による未修範囲の増加、受験における選択科目と必修科目における負担選好の問題などが複雑にからみ合っているが、医科系志望者には生物を受験必須科目とするなど、高校で大学の授業レベルに対する準備を十分に行うべきだという大学側の意志表示も出始めている。
飛び級制度
とびきゅうせいど
成績が特別に優秀な学生は、学部3年次修了時に大学院への進学が認められるなど、学年を飛び越えて進級できる制度。従来、修士課程修了までに最低でも6年かかるが、最短4年で修士になることが可能となり、意欲のある学生にとってはありがたい制度。学校教育法施行規則第70条第1項第4号の規定によって正式な制度として導入され、これに準じた各大学の大学院学則などに飛び級の資格条件などが詳しく定められている。すでに全国で数千人の学生がこの制度を利用して大学院に進学しており、この制度を活用するコースの新設、入学者の募集も国公立私立を問わず増加傾向にある。
転部
てんぶ
入学後に、同じ大学内で学部・学科を変えることをいう。一般的には1・2年次の年度の終わりに選考が行われるが、その選考方法は面接から前年度の評価、入試より難しい筆記試験を課すところまで様々。
ダブルスクール
だぶるすくーる
大学に通いながら、資格取得などをめざして専門学校にも通うこと。大学の勉強では不足しがちな試験対策のノウハウを学ぶ。ただし最近では、資格取得を意識した講座を開設する大学が増えており、「学内ダブルスクール」「インスクール」などと呼ばれている。
就職力
しゅうしょくりょく
新聞などのマスコミ造語。文字どおりには「就職する力」だが、学生個々の能力などを指すよりも、在籍する大学が、在学生の就職についてどれくらいのバックアップ制度を持ち、どれほどの就職率を達成しているかなど、大学の就職を実現する機関としての能力、「就職させる力」を評価する言葉として使われる。2004年の朝日新聞のコラム・タイトルが始まり。「一流・二流」「有名・無名」といったブランドイメージや入り口の難易度を測る「偏差値ランキング」などだけでなく、大学のより実際的な実力を測る「格付け」など、評価基準が具体的で精緻なものになりつつあることを象徴する言葉の一つ。
掲示板
けいじばん
大学ではみんなが集まって一斉に連絡を聞くということがあまりない。大学からの連絡や呼び出し、休講、進級発表などは、ほとんど全てが掲示板を介して行われることが多い。 校庭や校舎の廊下に設置された従来からの掲示板のほかに、最近では各大学のウェブページから各自のパスワードを入力してログインし、休講ほかの情報を確認できる電子掲示板も多くなってきている。携帯電話を利用した教務連絡システムもある。
カリキュラム Curriculum
かりきゅらむ
カリキュラムの語源は、ラテン語の「競走路」を意味するcursumで、学習者の走路(course)に配置された教育内容の段階的系列を意味する。各学科の科目の配置や学習方法(どんな内容を、どんな順序立てで学習するか)を全教科について定めた教育課程がカリキュラム。一科目に限る場合はコースa course (of study)。全教科の課程を総合したものがカリキュラムで、どんなカリキュラムを提供しているかは、その大学の大きな評価ポイントになる。学生が学習できるすべての知識・技能とその教授法を体系化したもので、教育機関としての存在価値がそこに集約されている。具体的には、目標、内容、指導計画、指導方法、教材・教具、学生の学習活動と評価(単位)といった一連の教育活動を総合したもの。
学生課・教務課
がくせいかきょうむか
大学に関わる様々な事務手続きを行う窓口で、学生課は生活全般を、教務課は授業・テスト・レポートに関することなどを担当している。利用法をよく知っておいた方がいざという時に便利である。
オフィスアワー
おふぃすあわー
「オフィスアワー」の「オフィス」は大学教授の「研究室」のこと。研究室を訪れた学生が、教授と自由に話ができる時間帯をオフィスアワーと呼ぶ。曜日と時間帯が、あらかじめ決められている場合が多いが、メールで申し込み、訪問の予約を取る方式の場合もある。欧米の大学では古くから行われていることだが、最近になって日本の大学でも盛んになってきており、信州大学のように学長と学生が学長室で意見を交わす「学長オフィスアワー」(2004年度から実施)を設けるところも出てきている。専攻分野の話題だけではなく、リラックスした雑談や学生生活上の悩みまで相談できる、学生にとって貴重な時間帯である。

