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一目でわかるハンドブックシリーズ 一目でわかる現代文ハンドブック
一目でわかるハンドブックシリーズ 一目でわかる現代文ハンドブック
君達は自分の言葉を持っているか!?
時代の気分は若者に象徴される。日本映画の観客動員数No.1を21世紀になって初めて塗り替えたのは『千と千尋の神隠し』であるが、主人公“千尋”に常に寄り添い、全編に登場するのが“カオナシ’’と呼ばれる妖怪である。この“カオナシ”は自分の言葉を持たない。仮面を身につけ、「アッ」とか「エッ」とか言い、首を振るだけである。ところが、いったん登場人物を襲い、それを食べると、その人物の言葉をもって自分の意思を告げる。
“カオナシ’’は切ない。その“カオナシ”は、我々現代人の分身ではないのか。だからこそ我々は、特に若者は、この映画に共感を覚えるのではないのか。相手の顔色を見ながら話す。語彙カのなさを痛感する。それは誰にでもあることだ。現代文という科目を教えていて、一番生徒に訴えたいことは、「自分の言葉で思いを伝えよう」という、ただ一点である。
この本の企画を東進ブックスより伺った時、「わが意を得たり」という思いがした。今まで、重要語、漢字、四字熟語・ことわざ・慣用句、近代文学史を一冊にまとめた本格的な参考書はなかった。知識問題の出題頻度が高くなっている昨今では、何冊もの参考書を推薦する他はなかったのである。また、衛星授業においては、その本の推薦すら難しいので授業の中で重要語についての解説を丁寧に行う必要があった。これらの問題点を一挙に解決する企画であったし、編集者の熱意に触れ、ぜひ一緒に仕事をしてみたいという気持ちになった。
知識系参考書は受験が終わっても手元に置くことが多い。この一冊を、人生を切り開く武器の一部としてもらえれば幸いである。
喝!克つ!そして勝つ!!
内田和美