大学受験|現代文

レベル別問題集


出口の現代文レベル別問題集1 超基礎編【改訂版】

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はじめに
 本シリーズは、解説が必要以上に詳しすぎ、しかもその大部分が作者や出典の説明など無意味なもので埋められ、そのため解いていくスピード感が得られないものか、逆に解説が不親切でとても独習用には耐えられないなど現代文問題集にありがちな欠点を払拭した問題集である。
 すべての設問に的確な解説をつけ、しかもそれを一切の無駄を省いた最少限度のものにする。それも、レベル別のものがいい。自分のレベルに合った良問を次々と解いていくことにより、さほどひっかかることもなく、スムーズに先へと進んでいけるはずだ。
 さらに、限られた時間の中で問題を解き、目標点に到達できたかどうかをチェックすることで自分の実力を判断でき、次のステップに安心して進むことができる。そういった意味で、本シリーズは画期的かつ本格的な問題集であると自負している。

 本書はこのように、著者が以前から心に秘めていたレベル別問題集の第1弾である。これは誰にも共通する基礎固めの部分といえる。
 この[超基礎編]とは、ただ単に問題が易しいというだけでは、もちろんない。本書は一貫した解き方を身につけ、そしてそれを使いこなすための第一歩なのである。そのためには、いきなり難しい問題をやってつまずくよりも、易しい良問で一歩ずつ確実に解法に慣れていくことこそが大切になる。

 現代文の学力を養成し、さらに成績を飛躍的にアップさせるには、まず一貫した解き方を身につけなければならない。そのためには、私の講義を受けてもらうことが一番の近道ではある。しかし、どんなに解き方が分かったところで、諸君自らが、毎日毎日、コツコツと未知の文章に触れ、解き続けなければ、実戦力は高まらないのだ。今まで、そのための問題集が不足していた。
 では、どうすれば解法を身につけ、それを使いこなせるようになるのか。それは「本書の利用法」に示したので、まずはここをしっかり読んでほしい。その利用法にしたがって本書の問題に取り組み、解説をフル活用することで、はじめて本書の威力は発揮されるのだ。

 現代文の問題集というのは、どうしてあんなに悪問が多いのだろう。そのために、受験生は解説を理解するのにてまどり、なかなか先へ進めない。つまらないところで貴重な時間を潰しているのだ。本書の問題は、すべて厳選された良問ばかりである。ひとつひとつが諸君の養分になるであろう。解説は、徹底的にムダを省き、実戦的なものをと心がけた。現代文は解説が生命である。充分期待に応えられるものになったと思う。
 現代文を読み解く力、文脈や主張を客観的・論理的につかむ力は、すべての科目の、さらには今後の人生においての根幹となる力である。他科目の入試問題、大学での論文やレポート、就職時の面接や試験、人とのコミュニケーション、すべて現代文(母国語)の能力がその基礎になっている。
 さらに、現代文とは、現代に対して何らかの主張をした文章であるので、さまざまな切り口があっても、切られるのはいつだって現に私たちがこうして暮らしている現代そのものだ。そのことのおもしろさを、是非味わってもらいたい。

出口 汪

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