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出口の現代文レベル別問題集6 難関編【改訂版】

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はじめに
 本書は、「現代文レベル別問題集」の第6弾、最高レベルのものである。
 過去の入試問題から難問ばかりを厳選してある。そういった意味では、東大・京大・早慶上智レベルよりも上だと考えてもらってよい。ただ、いたずらに難しいだけのものや、悪問・奇問のたぐいは、注意深く排除してある。だから、どんなに難しくても、正しい読解のしかたで考え抜けば、必ず正解を導き出せるはずだ。君たちの思考能力を徹底的に鍛え抜くものばかりなので、レベル⑤まで読破した後は、現代文の最高峰を多いに楽しんでもらいたい。
 また、かなりの記述量を要する問題も含まれている。国公立大の二次対策や、慶應大の小論文対策にも万全である。
 現在、これ以上難しい入試問題はまず存在しない。したがって、君たちが本書を突破したらまさに鬼に金棒といっていいだろう。と同時に、どれほどの字数であっても、記述解を作成するのに苦労することはないはずである。最難関大学でも高得点を取ることができるはずだ。東大・京大・一橋大などを目指す諸君は、特に、本書に立ち向かってほしい。本書で得た思考能力や記述力は、他の教科においても威力を発揮するだろう。

 本シリーズは、解説が必要以上に詳しすぎる、あるいは不親切で独習用には耐えられない、といった現今の現代文問題集にありがちな欠点を払拭したレベル別問題集である。
 では、どんなものが最も効率よく、独習に耐えうるものなのか。それは、最小限の的確な解説が加えられているものである。しかも、自分の実力に合ったレベル別のものがいい。
 さらに、限られた時間の中で問題を解き、目標点に到達できたかどうかをチェックすることで、自分の実力を判断でき、次のステップに安心して進めることが大切だ。そういった意味で、本シリーズは画期的かつ本格的な問題集と自負している。

 現代文の学力を養成し、さらに成績を飛躍的にアップさせるには、まず一貫した解き方を身につけなければならない。そのためには、私の講義を受けてもらうことが一番の近道ではある。しかし、どんなに解き方が分かったところで、諸君自らが、毎日毎日、コツコツと未知の文章に触れ、解き続けなければ、実戦力は高まらないのだ。今まで、そのための問題集が不足していた。
 では、どうすれば解法を身につけ、それを使いこなせるようになるのか。それは「本書の利用法」(6ページ)に示したので、まずはここをしっかり読んでほしい。その利用法にしたがって本書の問題に取り組み、解説をフル活用することで、はじめて本書の威力は発揮されるのだ。

 現代文の問題集というのは、悪問がなぜ悪問であるかを明らかにできないでいる。そのために、受験生は解説を理解するのにてまどり、なかなか先へ進めない。つまらないところで貴重な時間を潰しているのだ。本書の問題は、すべて厳選された良問ばかりである。ひとつひとつが諸君の養分になるであろう。解説は、徹底的にムダを省き、実戦的なものをと心がけた。現代文は解説が生命である。充分期待に応えられるものになったと思う。
 現代文を読み解く力、文脈や主張を客観的・論理的につかむ力は、すべての科目の、さらには今後の人生においての根幹となる力である。他科目の入試問題、大学での論文やレポート、就職時の面接や試験、人とのコミュニケーション、すべて現代文(母国語)の能力が基礎になっている。
 さらに、現代文とは、現代に対して何らかの主張をした文章であるので、さまざまな切り口があっても、切られるのはいつだって現に私たちがこうして暮らしている現代そのものだ。そのことのおもしろさを、是非味わってもらいたい。

出口 汪