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気鋭の講師シリーズ 原田の数学II・Bをはじめからていねいに 式と証明 複素数と方程式編

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授業のはじめに 

はじめからていねいに
 みなさんこんにちは。数学の原田です。この本は数学ⅡBの分野の中で「式と証明」、「複素数と方程式」の分野をはじめて学ぶ人や、やってはいるがなかなか得点が上がらない人、そして基礎からやり直したい人などを対象に、特に苦手意識のある人にもわかるようにていねいな解説を心掛けて書いた参考書です。基礎からていねいに解説していきますが、最終到達点は高く、大学入試センター試験や私立大一般入試、国公立大二次試験の問題といった入試問題までを扱っています。だからといって敬遠する必要はなく、極々簡単なものから徐々に難しい問題へとステップアップしていくよう編集されていますので苦手な人でも問題ありません。いつの間にか入試問題であっても考え方は基礎の積み重ねであることが見えてくるでしょう。また、細かいSTEPに分けてタイトルをつけていますので、本書以外でわからない問題が現れたときでも解法の辞書のように使ってもらえると思います。

数学は目標を見定めることが大事
さて、数学というのは苦手な人が多いようなのですが、そのほとんどが何を証明したらいいのかわからない、とか何を計算すればよいのかわからないとか、実はかなり基本的なところでつまずいているようです。しかし、証明にせよ計算にせよ一番簡単なものから順番に難しい問題へとステップアップしていくことで必ず理解できるはず。なぜなら基本的な考え方はほとんど変わらないからです。
さて、手が止まったときに数学で一番大事なことは何かを言っておきましょう。それは、「最終目標を見定めること。そこから逆算してみること」です。特に証明問題などは目標が見えていることが多く、逆算することでスタートから目標までの距離は短くなるはずです。

解くのが楽しくなる
 あとはガンガン問題を解いてください。本当にわからない、難しい問題があれば、その解答をノートに何回も写すだけでも勉強になります。これは有名な数学者、数理論理学者であるゲーデルの言葉ですが、「抽象的な概念を恐れることはない。最初はすべてを理解しようとしないで、小説を読むように読み進めなさい」という有名な言葉があります。ゲーデルの母マリアンネがアインシュタインの相対性理論の本を読もうとしたときに、ゲーデルが母に送った言葉です。数学でも一緒で、はじめはわからなくてもいいからじっくり腰をすえてやってください。難解な部分は飛ばしてもいいでしょう。ぼんやりとでも全体像が見えてくればかなり違ってきます。あとはどんどん楽しくなるでしょう。そうすればもう、勝手に数学の力は上昇していきます。数学の問題は敵と思ってください。そいつを倒す為に経験値を稼ぐんです。公式は武器、特殊な解法は呪文です。素手でも倒せたらいいのですが武器などがあれば倒しやすいですね。あとは実際に敵に遭って、どうすれば倒せるか弱点を見抜けば戦いやすいわけです。それではみんなで頑張りましょう。

2008年3月  原田知也