はじめからていねいに
本書は集合と論理および場合の数と確率をはじめて学ぶ高校生のため,そして,数学に苦手意識や嫌悪感を持つ高校生・受験生のために書いた本です。数学に対して,苦手意識や嫌悪感を持つ人は多いよね。「式の羅列は勘弁して」といった感じでしょう。かつては私もその1人でしたから,その気持ちはよくわかります。
本書では,そういった人たちのそうした意識や気持ちを少しでも軽減できればと思い,たとえ複雑で難解な内容であっても,なるべくやさしい言葉でその本質を伝えることを心掛けました。また,本書では図を多用し,視覚的に理解が深まるように工夫しました。
「本当はあの大学に行きたいんだけど,数学があるからあきらめた。」とか「本当は医師になりたいんだけど,数学が……。」といったように,受験数学が壁となり,その先の人生へ踏み出せない人たちもいっぱいいるようです。ちょっとした忍耐力は必要ですが,正しい方法で学習を進めることで,君の人生は大きく変わります。「受験数学ごときで人生をあきらめないでください」。1 つずつ苦手分野をつぶしていけばいいだけです。私が全力でサポートします。
本書は超基礎的な内容から始まり,センター試験レベルまで十分に対応できる内容になっています。是非,この本をきっかけに数学力・得点力を身につけて,自分の道を自分で切り開いてください。
計算力は大切
高校の定期試験,大学入試試験の例でおわかりのように,現在,日本で行われているほとんどの試験では,頭の中にすでにインプットされている学習内容を,限られた時間内にアウトプットすることが求められています。数学の試験では,たとえ発想が思いついたとしても,時間内に解答を書き上げるためには相当の計算力が要求されます。数学のテストで点数を思うように取ることができないという人の中には,基礎的な計算力が明らかに不足している場合が少なくありません。本書で学習を進めるときも常に時間を意識して計算力を養成することを心掛けてください。
「集合と論理」,「場合の数と確率」の克服のカギは本書にあり
「集合と論理」の分野は数学独特の世界観のためか,多くの高校生や受験生を悩ませているようです。また,「場合の数と確率」の知識や考え方は物理学や工学はもちろん,医学,社会学,金融,天気予報に至るまであらゆる分野で有用必須なものですが,多くの高校生,受験生にとって,この分野は決して身近なものではないようです。
しかし,本書を十二分に活用すれば,これらの分野の克服が十分可能です。本書をきっかけに,大学合格という栄冠を勝ち取ってください。
2009年2月 沖田一希