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大学学部研究会

ABOUT
大学学部研究会とは

大学学部研究会は、
高校生、中学生の皆さんが、日本を代表する一流教授陣から、
人生を懸けて取り組んでいる研究内容の講義を受けられる貴重な機会です。

大学での学びは、受験勉強とは異なり、
答えのない問いに対して果敢に挑戦していくものです。

各分野での最先端の研究と、先生方のメッセージを直接受け取り、
皆さんが大学で何を学ぶのか、これからの人生をどう生きていくのかを
考えるきっかけとしてください。

本気の学びとの出会いが、
10年後・20年後の社会で活躍する皆さんの原動力となることでしょう。

LECTURE
講義詳細

  • 法・経済・商・社会/法学・刑事法

    事件から考える「無罪推定」の理想と
    「有罪推定」の現実
    ―「公共」が必修科目となった時代に―

    宮木先生の写真

    名古屋大学 大学院法学研究科教授

    宮木 康博 先生

    講演内容

    「無罪推定の原則」とは、有罪判決が確定するまでは被疑者・被告人は、刑事手続の全過程において、可能な限り一般の市民と同じように扱われなければならないとするものです。しかし、ひとたび重大事件が発生すると同原則に反したさまざまな非難にさらされることがあります。本講義では、これらを法学の目線から紐解いていきます。

  • 法・経済・商・社会/社会学・ジェンダー論

    ジェンダーから問う戦争・軍隊の社会学

    佐藤先生の写真

    一橋大学 大学院教授

    佐藤 文香 先生

    講演内容

    ロシアのウクライナ侵攻では女性兵士の存在にスポットライトが当たるとともに、国民総動員令が男性のみを対象にしたものであることが話題となりました。歴史を紐解き、さまざまな表象を読み解くことで、「男らしさ」と「女らしさ」が軍事化を支え、戦争を推進し、軍隊の基盤となってきたのかを考えてみたいと思います。

  • 法・経済・商・社会/政治学・国際関係学

    現在における戦争と平和
    ロシアによるウクライナ侵略から考える

    東野先生の写真

    筑波大学 人文社会系教授

    東野 篤子 先生

    講演内容

    ロシアによるウクライナ侵略は終わる気配がありません。ウクライナの人々は、今何を思って祖国を防衛しているのか。ヨーロッパ諸国や中国、アフリカ諸国の考える「平和」と、ウクライナがめざす「平和」とは、なにがどのように違うのか。皆さんと一緒に考えたいと思います。

  • 法・経済・商・社会/政治学

    実証分析からみる政治学
    ポピュリスト勢力の台頭とその要因

    日野先生の写真

    早稲田大学 政治経済学部教授

    日野 愛郎 先生

    講演内容

    2016年、アメリカでトランプ共和党候補が大統領選に当選して以降、ポピュリズムという現象に関心が寄せられました。選挙制度、政党助成金制度、政党の政策位置、社会経済的な統計情報、世論調査等のデータを用いて、実証的に解明することを試みます。データをもとに仮説を検証する実証分析のアプローチも学びましょう。

  • 法・経済・商・社会/法学・公法

    同性婚をめぐる法的課題

    橋本先生の写真

    早稲田大学 法学学術院教授

    橋本 有生 先生

    講演内容

    近年の調査で、「約10人に1人は性的マイノリティである」ということが明らかにされています。法律は、より多くの票を獲得した者が国民の代表として決めるものですが、多数派の利益だけを守るものであってはなりません。まずはどのような問題があるのかを共有し、どうしていけばよいのかを皆さんと一緒に考えていければと思います。

  • 法・経済・商・社会/経済学

    消費税はそんなに悪い税なのか?
    税からみる日本の財政

    土居先生の写真

    慶應義塾大学 経済学部教授

    土居 丈朗 先生

    講演内容

    物を買うたびに払う消費税。税を課し行政サービスを提供する政府の経済活動である財政に関する疑問に答えるのが財政学。そして、財政政策がどんな経済効果をもたらすかを経済学の理論に基づき分析する公共経済学について、消費税を軸にわかりやすく解説します。データに基づき、財政学・公共経済学の魅力に迫ります。

  • 法・経済・商・社会/経済学

    トラックドライバーの労働実態から
    日本社会を考える

    首藤先生の写真

    立教大学 経済学部教授

    首藤 若菜 先生

    講演内容

    ネット通販で買い物をすると、翌日には商品が手元に届くように、私たちはとても便利な社会に生きています。今、こうした労働を担っているドライバーが不足し、物流が滞る懸念が高まっています。なぜドライバー不足が起きたのか、どのような対策がありうるのか、私たち消費者の社会の裏側に存在する労働問題を論じます。

  • 人文・語学/犯罪社会学・教育社会学

    犯罪・非行からの立ち直り
    ~犯罪社会学の知見から~

    岡邊先生の写真

    京都大学 大学院教育学研究科教授

    岡邊 健 先生

    講演内容

    日本は「低犯罪国家」として知られています。データに基づいて犯罪の実相や犯罪者の本当の姿がどういったものであるのかについて概説します。現代日本社会において、犯罪・非行からの立ち直るにはどのような困難があり、その困難に、犯罪とは無縁だと思っている人たちの思考や態度がどう関連しているのかについて、説明します。

  • 人文・語学/心理学・認知科学

    自己の顔に取り憑かれる脳の仕組み

    中野先生の写真

    大阪大学 大学院情報科学研究科教授

    中野 珠実 先生

    講演内容

    顔はその人の年齢、性別、健康状態だけでなく感情や関心、意図など心の状態を鋭敏に表出します。自分の顔は、本来は自分の目でみることができませんでしたが、鏡やカメラの開発で自分の顔を眺め、それを自己表現の対象とし、さらに自己意識まで浸食されるようになりました。行動や脳の研究から、顔に魅了される仕組みを紹介します。

  • 人文・語学/地理学・文化人類学

    他者とともに世界を想像/創造する
    ―文化人類学のゆたかさ、おもしろさをめぐって―

    小川先生の写真

    立命館大学 先端総合学術研究科教授

    小川 さやか 先生

    講演内容

    文化人類学は、異文化を通じて「いまここにはない」世界を構想する可能性に開かれた学問です。私が調査するタンザニアの商人たちの中には、貯金がない人も多くいます。彼らは貯金の代わりに、どのように人生が転んでも何とかしてくれる人が現れる社会を築いています。彼らを題材に、豊かな社会を築いていくべきかを考えてみましょう。

  • 理・工学/工学・土木工学

    「レジリエント」な都市のつくりかた

    廣井先生の写真

    東京大学 先端科学技術研究センター教授

    廣井 悠 先生

    講演内容

    世界的なパンデミックの流行や気候変動、切迫する地震現象をうけて、近年では世界各地域において、レジリエントな都市づくりが注目されています。これはダメージを受けても被害を最小化し、さらに新たな状況に適応・変容して「ピンチをチャンスに変える」ための方策です。地域の特性に合わせてレジリエントな都市をどう作ればよいかをお話しします。

  • 理・工学/工学・通信工学

    未来社会を支える次世代サイバーインフラ

    中尾先生の写真

    東京大学 大学院工学系 研究科教授/総長特任補佐

    中尾 彰宏 先生

    講演内容

    すべてのモノがネットに繋がる現代において、情報通信技術が人類の様々な社会経済活動の根幹を支えています。自然災害の多い我が国では堅牢な情報通信インフラの必要性が浮き彫りとなり、人類の「ライフライン」として認識されています。我々が産学連携・国際連携で進める最新の次世代サイバーインフラの研究開発の活動を紹介します。

  • 理・工学/生物学・応用生物学

    生物はなぜ死ぬのか

    小林先生の写真

    東京大学 定量生命科学研究所教授

    小林 武彦 先生

    講演内容

    生物は長い年月をかけて進化によって作られました。綺麗な花も昆虫も、じっくり観察してみるとその細胞の一つひとつに至るまで非常に良くできています。これだけ精巧に作られているにもかかわらず生物は必ず死にます。一方、老化はヒトにのみ見られる現象です。生物の死とヒトの老化の意味について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

  • 理・工学/環境学・環境工学

    海のプランクトンから考える地球環境変動
    ー過去・現在・未来ー

    高木先生の写真

    東京大学 大気海洋研究所准教授

    高木 悠花 先生

    講演内容

    海の生物は絶えず変動する環境の中でたくましく生活しています。しかし、現在の地球温暖化のような急速な環境変動には必ずしも適応できないかもしれません。過去を記録する媒体としての有孔虫と生物としての有孔虫が環境にどう応答しているかについて、最近の研究を交えてお話します。また、研究航海についても紹介します。

  • 理・工学/生物学・応用生物学

    体の中からいらないものを除去する
    ー秘密は細胞膜にあったー

    鈴木先生の写真

    京都大学 高等研究院 アイセムス教授/副拠点長

    鈴木 淳 先生

    講演内容

    私たちの体の中では毎日多くの細胞が生み出され、同時にいらない細胞が除去されることで健康な生活を送ることができています。体の中のいらない細胞はどのように除去されるのでしょうか? その鍵は、細胞を包んでいる細胞膜の変化にありました。膜についての基本知識を整理しながらその巧妙な仕組みについて学びましょう。

  • 理・工学/農学・獣医学

    動物も新薬で病気から救える時代を目指して

    今内先生の写真

    北海道大学 大学院獣医学研究院教授

    今内 覚 先生

    講演内容

    有効なワクチンや治療法がない動物の難治性疾患は多数存在します。免疫学を基礎としたバイオ医薬品は、ヒトではこれからどんどん開発が進んでいくと予想されています。ノーベル賞を受賞された本庶先生が開発した免疫チェックポイント阻害薬もバイオ医薬品の一つです。動物も新薬で病気から救える時代が実現するように研究を進めています。

  • 理・工学/工学・材料工学

    核融合エネルギーの実現に向けて
    ~材料工学からのアプローチ

    笠田先生の写真

    東北大学 金属材料研究所 教授/総長特別補佐

    笠田 竜太 先生

    講演内容

    最近、核融合エネルギーに関するニュースが多く見られるようになりました。日欧米韓中印露の7 極で進められるITER計画、茨城県で完成した大型プラズマ実験装置JT-60SA、多種多様なスタートアップ企業など話題に事欠きません。フュージョンエネルギーの最新動向と、その実現に向けた材料工学研究の役割についてお話します。

  • 理・工学/化学

    金属ナノ粒子で目指す
    太陽光エネルギーの有効活用

    髙橋先生の写真

    九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所准教授

    髙橋 幸奈 先生

    講演内容

    金や銀などの金属は、数ナノメートルから百ナノメートル程度まで小さくすると、赤色や黄色などカラフルに発色します。金属ナノ粒子を用いて、太陽光のエネルギーを高効率に電気や燃料などに変えて最大限に活用することができれば、環境問題やエネルギー問題が解決できる可能性があります。そんな取り組みについて紹介したいと思います。

  • 理・工学/工学・エネルギー工学

    エネルギー変換の化学と
    未来のエネルギーのすがた

    大友先生の写真

    東京工業大学 環境・社会理工学院教授

    大友 順一郎 先生

    講演内容

    地球規模の気候変動問題と関連して、未来のエネルギーや産業、そして私たちの暮らしはどのように変わっていくでしょうか? 将来の日本のエネルギーの構造(すがた)や産業・民生部門(くらし)の変化を予測する方法論や、それらの変化(エネルギートランジション)を支えるエネルギー変換化学とエネルギーシステムデザインの研究について紹介します。

  • 理・工学/情報学・情報工学

    大規模言語モデルが世界を変える

    小町の写真

    一橋大学 大学院ソーシャル・データサイエンス研究科教授

    小町 守 先生

    講演内容

    2022年に ChatGPTが登場し、深層学習の発展により生成 AI の進歩が大きな話題となりました。現在、ChatGPTに代表される大規模言語モデルはさまざまな分野で注目されています。最先端の大規模言語モデルを支える技術について解説するとともに、どのようなインパクトがあり、どういう社会課題があるのかについて紹介します。

  • 理・工学/物理学・応用物理学

    暗黒物質と暗黒エネルギーが作る宇宙

    岡部の写真

    広島大学 先進理工系科学研究科准教授

    岡部 信広 先生

    講演内容

    宇宙のエネルギーの約95%は私たち人類が知らない「暗黒物質」と「暗黒エネルギー」からできています。暗黒物質は目で見ることができない未知の物質で、暗黒エネルギーは宇宙の加速膨張に関係する空間に張り付いたエネルギーです。天文学は、暗黒成分を「観る」上で最も有力な手法となっています。宇宙の研究をご紹介します。

  • 理・工学/情報学・情報知能学

    FFと地下アイドルとインターネットで
    社会構造の変化を知る

    岡嶋の写真

    中央大学 国際情報学部 教授/政策文化総合研究所所長

    岡嶋 裕史 先生

    講演内容

    私の専門分野は情報ネットワークです。この講座では情報技術と社会のかかわりについてお話をします。普段、何気なく触れているアーティストやゲームも、情報技術の進歩と無縁ではいられません。「技術が進歩したからこういう楽曲を作らざるを得なかったんだ」といった話題から、技術について考えていただければと思います。

  • 医・歯・薬/薬学

    京大薬学部でファーマドリームを志して

    土居の写真

    京都大学 薬学研究科 創発医薬科学専攻教授

    土居 雅夫 先生

    講演内容

    薬学部には「ファーマドリーム」という言葉があります。医師が一生で治せる患者には限りがありますが、新薬をつくりだせば一度に膨大な数の患者を助けることができるというドリーム(心の炎)です。生命や人体の不思議に純な好奇心で虚心坦懐に挑むからこそ、創薬においても新たな可能性が拓けることをお伝えできればと思います。

  • 医・歯・薬/臨床医学

    こころの不調の正体を探る旅
    脳内免疫細胞が人間のこころを操る?

    加藤の写真

    九州大学 大学院医学研究院 精神病態医学准教授

    加藤 隆弘 先生

    講演内容

    精神科医の仕事は苦悩する人々のこころと脳を理解して治療することです。私たちのこころは意識と無意識の世界から成り立っています。これまで、こころは神経・シナプスという脳内の回路網が専ら操っていると考えられていました。こうした仮説解明のためのこころと脳の接点を探る研究(旅)を紹介し、みなさんを未来の研究者に誘います。

GUIDELINE
実施要項

対象

東進生(高2生、高1生、中学生)
※夏期特別招待講習を受講している一般生も受講できます。

実施期間

8月6日(火)~8月15日(木)
最大3講座受講できます。

申し込み

8月3日(土)まで

申込方法

所属の校舎スタッフにお伝えください。

形式

オンライン実施

参加費用

無料