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東京都 国立 筑波大学附属駒場高等学校 卒
東京大学 理科一類

藤井 暉大くん

■共通テスト得点 843点/900点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 倫理,政治経済

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 84 82 39 55 55 =315/440点
自己採点 82 60 31 46 46 =265/440点

■受験した感触・・・ こっちも難化じゃん、ぱおん

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

一受験生の最後の歌

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

概論

 東大を志望する理由は人それぞれだと思いますが、日本最高レベルとされる環境において勉学に励むことができる点は大きな魅力だと思います。刺激的な環境で自身の知見を深めレベルアップをはかれるであろうと期待していることが、私が東大に進学したいと感じた一番の動機です。
 同様のことは受験勉強においても言えるでしょう。もちろん崇高な†志†を持ち独りで機械のように受験勉強を続けられる人もいることにはいるのでしょうが、仲間からの刺激の中で学力を伸ばしていける状態になれれば素敵な受験生ライフを送れることと思います。幸い私には負けたくない仲間が何人もいて、受験生として過ごす間大きなモチベーションとなっていました。このように恵まれた状況にあれる人が全員でないのは事実ですが、SNSやt-PODなどのサービスも上手に利用して意欲的に勉学に励み続けることができればベストなのではないでしょうか。
 私が本当に伝えたいことはこれだけですが、これでは余白が多すぎるので以下に僭越ながら科目ごとの私見を記しておきます。気にいらないものがありましたら、お手数をおかけしますが心の中でディスって次へ進んでください。

英語

 理系受験生が取り組む科目の中で一番崩れにくいと言われているように、大きくやらかすことは少ない印象です。最終的には感覚で解ける人が一番強いように思いますが、まわりの英強をみているとそういった感覚はきちんと語彙や構文の知識に裏打ちされたものであるように感じます。精読力をあげつつ、徹底的に英語に慣れることが大事でしょうか。私も今後精進せねばなりません。

数学

 英語とは反対に、数学は本当に裏切ります。私自身本試で悔しい思いをしました。数学好きにとってはとっても面白い子なのですが、その日の調子にも依存しますし、一つのミスが点数に響きやすいし、ツンデレなのかしら。
 個人的には、経験値がモノをいう科目だと思っています。発想力と処理力の両輪がきちっとそろっていると高得点が期待できますが、結局これらの力は適切な演習の経験を積むことでしか身につかないでしょう。知っている解法から類推したり、新たなテクニックを創造したりして発想力を鍛えることが一つのカギになるはずです。計算処理能力のためにミスノートもつけていました。
 私自身高1のときは数学ちゃんとラブラブだったのですが、高2の間は倦怠期になっていました。このブランクを取り返すのは意外と大変だったので、コンスタントに学習するのも大事かもしれません。
 また、「東大数学は5分で方針が立たなければいけない」と宮嶋俊和先生は仰っていました。100点越えを狙う人は頑張ってください。

国語

 国語の勉強にはまずインプットの作業があるといえるでしょう。古文単語や漢文の句法・語法は覚えなければなりません。漢字も必要に応じて確認すべきです(ちなみに私は本試の漢字でミスをしてしまった滑稽な部類の人間です)。これらは低学年のうちからやっていました。ここで知識を仕上げてしまえば国語はラクになるのかもしれません。
 一方、アウトプットの練習は高3になってから始めました。他がよほど壊滅していない限りこれで問題ない印象です。

理科

 私は高2のうちに理科を一通り終えてしまって、高3の一年間で更なるパワーアップを図りました。この作戦はとてもおすすめです。よほどの実力があれば話は別なのかもしれませんが、大概の人は1周目の学習で完璧になどなりはしません。早めに初学を済ませてしまって、理解の甘い部分をどんどん補強していく作戦は強いと思います。模試での点数も相対的によくなって、精神衛生上もよいです。

■東進東大特進コースについて

 ほぼすべての学習を東進に頼っていた私にとって、東進は心強いパートナーでした。生徒ひとりひとり合わせたカスタマイズ性の高いコンテンツが提供されることは大きなメリットです。スケジュールも柔軟に変更できて、部活や学校行事等も頑張りたい人にとっても適しているように思います。
 しかし裏を返せば生徒本人のやる気に大きく依存する部分もあります。この点はスタッフや仲間と上手に付き合って、モチベーションを維持することができました。
 各コンテンツについていくつかコメントを残しておこうと思います。
  • 先生方はみな「実力講師陣」の名の通りの素晴らしい方々でした。個人的に特に推しなのは苑田尚之先生、鎌田真彰先生、林修先生、青木純二先生あたりでしょうか。明快でとても楽しい授業でした。
  • ご時世柄たくさん外出したくはなかったので、自宅での受講もフル活用していました。受講計画は教科に偏りがないようおおまかに立てて、勉強を進めながら修正していく方針をとっていました。
  • 模試の頻度はかなり高く、実力チェックの機会は多くありました。ありがたいことです。
  • 過去問演習講座や第一志望校対策演習はある程度の演習量がありかつ添削もおおむね充実しているので役に立ちました。今後さらにパワーアップするのではないかと期待しています。
  • 今年度の東進はリスニング対策に力を入れていたようですが、実際に本試のリスニングは難化したように感じました(個人の感想です)。先見の明とはこういうことでしょうか。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 結局、自分の勉強法は自分で確立するのが一番です。合格体験記には受験で成功した学習法の例が多く載っていますが、所詮は受かった私たちが浮かれて書いているにすぎません。後輩のみなさんが自分の役に立ちそうなアドバイスを手早く盗んで、今後の学習の参考にしていただければ幸いです。