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東京都 都立 武蔵高等学校 卒
東京大学 理科一類

大宮 拓朝くん

■共通テスト得点 818点/900点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 58 48 32 45 35 =218/440点
自己採点 60 35 35 45 35 =210/440点

■受験した感触・・・ 数学がやばい。A判はあてにならない。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

君たちはどう東大に受かるか。

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東京大学を志望した時期・理由

 私の学校では、中学3年生の時に東大のオープンキャンパスに行く行事があったので、そこでぼんやりと東大に興味を持ちました。明確に東大を第一志望にしたのは、高2の5月頃です。コロナ期間の学校休校もあり、時間をかけて来たる受験について考え、東大に的を絞りました。東大を志した大きな理由は、進振りがある事です。この制度を煙たがる人もいるかもしれませんが、大学での学びを踏まえて進路を決定できるのは、非常にメリットがあると私は感じました。理系は特に、大学の専攻が将来のキャリアに大きく関わると思います。高校生段階での浅はかな知識で専攻を決めるのには抵抗があり、進振りのある東大に魅力を感じました。

 次に、東大受験を本格的に考え始めた高2からの対策を科目別に綴りたいと思います。

現代文

 私は、林修先生の「高2ハイレベル現代文トレーニング」と東進の講座でほぼ対策を完結させていました。現代文は得点が安定しなかったため、高2という時間のあるうちにある程度固めようと計画を立てました。

古典

 高2までに文法は完成させました。高3では、なかなか対策する時間がありませんでしたが、共通テストの直前期(1か月前)に600単語ほど掲載された古文単語帳を3冊並行で行い、センター試験の過去問や共通テストの予想問題集を50セットほどやったところ、共通テストは9割安定、二次試験も、対策前と比べて、5点ほどアップしました。

数学

 高1までに、教科書レベルの数Ⅲまで終わらせました。高2では、青木純二先生の「数学の真髄」で二次試験対策の基礎となる論理を学び、東大以外の難関大の過去問を解いていました。高3では、7月まで、「数学の真髄」シリーズの予習・復習をメインで行い、その後は、2日に1回のペースで、東大の過去問(後期含む)をやり、その中日に別解研究などをしていました。

物理

 高2の終わりまでに、教科書レベルの全範囲の予習と、苑田尚之先生の「ハイレベル物理」の受講を並行して行いました。高2までに理科1科目はある程度完成させる計画を立てていたので、化学より苦手だった物理を先に完成させようと考えました。その後、高3秋まで伸びが停滞したのですが、秋以降の過去問演習でハイスピードかつ正確に問題を解けた時の要因を自己分析し、書き溜めたところ、直前期に急成長し、二次の得点が8割くらいで安定するようになりました。

化学

 高2までに、独学で全範囲は一通り終わらせました。高3からは、東大特進を利用して応用力養成に努めました。直前期は、物理の伸びのおかげで、理科の勉強時間のうち、化学に割ける割合が高くなったので、直前期に伸びやすい無機化学の総ざらいをしました。

英語

 高2までに、東大レベルの単語は一通り詰めました。その上で、高3からはフレーズ単位での語彙力の養成に努めました。フレーズ単位での暗記は、英作文での減点を減らしたり、長文を読むスピードがあがったりといった、英語の総合的な能力アップに役立ったと思います。また英語は、比較的早い時期から過去問にとっつきやすく、一方で、復習に時間がかかる教科だと感じていたため、5月から、過去問を1、2週間に1回くらいのペースで、時間制限は本番よりも緩めでじっくり解くという対策を行っていました。時間制限を気にし始めたのは、夏明けからでした。またリスニングは、ダイアログ形式とモノローグ形式をそれぞれ偏りが出ないように対策をしていました。

■東進東大特進コースについて

授業

 高2までは、現代文、数学、物理を受講していました。現代文は林修先生の「高2ハイレベル現代文トレーニング」と、東大特進の授業、数学は東大特進の青木純二先生の「数学の真髄」、物理は苑田尚之先生の「ハイレベル物理」を受講しました。運動部に所属していたので、自分が集中できる時間に自分で授業を組んで、効率的に学習ができたのが良かったです。
 高3は、取った講座が多いので、お薦め(数学、化学)だけ書かせていただきます。数学は、高2からつながっている「数学の真髄」が、添削演習もついてくるようになり、受講と演習を繰り返し、力を伸ばしました。化学は、大西哲男先生の「東大化学」が良く、問題演習の解説が多めで、応用問題で躓いていた自分にとってぴったりでした。

過去問演習講座・志望校別単元ジャンル演習・第一志望校対策演習

 過去問演習講座は、開講と同時にやり始めました。夏休みに入る前に、何セットか過去問演習をすることで、夏休みの計画立てがしやすくなったと思います。おすすめポイントは、過去問の解説授業です。特に、物理の苑田尚之先生の解説は、「ハイレベル物理」を受講していた私にとって、馴染みやすいもので、復習に役立ちました。志望校別単元ジャンル演習や第一志望校対策演習は、秋ごろから本格的に始めました。過去問を比較的早い時期からやっていたこともあり、東大型で初見の問題が少なくなっていたので、コンテンツとしてあった他大学の東大レベルの問題や東大本番レベル模試の過去の問題に触れられたのが、良かったです。

東大本番レベル模試

 この模試は、採点が他の東大型模試と比べて非常に早く、解いた時の感覚が残っている状態で復習できたのが良かったと思います。また特に、理科が本番の難易度よりも高めに設定されているように感じられるため、理科に自信がある人でも、自分の弱点が見つけやすい模試だと思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 入試本番を体験し、当日は何が起こるかわからないという怖さを知りました。私は、模試の成績は安定している方でしたが、本番は1日目の数学のできの悪さにとらわれ、全体に影響してしまいました。それでもぎりぎりで合格することができたのは、総合力があったからだと思います。具体的には、極端な苦手科目を作らないように高2までに対策したことや数学と理科という得意科目が2つあったことです。後輩の皆さんも、当日普段とは違う状況になったとしても、合格を勝ち取れるような得点計画をすると良いと思います。