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東京都 都立 日比谷高等学校 卒
東京大学 文科一類

河村 瑞穂さん

■センター試験得点 807点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 79 54 54 30 33 =250/440点
自己採点 75 50 60 35 30 =250/440点

■受験した感触・・・ やりきった!自己採点は感触です。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 A 文科一類 B 文科一類 A

公立高校から東大現役合格~量より質~

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 高校で周りに東大を目指す人が多かったので、私も高二の初めあたりから漠然と東大を志望しました。当初は自分が東大に行けるのか不安はありましたが、目標を高く設定したことで勉強のモチベーションが上がりました。同じ東大を目指す人が周りにたくさんいて切磋琢磨できる環境が充実していたことも、合格の大きな要因だと思います。
 東大に現役で合格するにはやはり中高一貫の進学校が有利なのではないかと思っている人も多いのではないかと思います。私もそう思っていましたし、実際それは否めません。しかし、公立高校から東大現役合格は十分可能です。そこでポイントになるのが、タイトルにもあるように「量より質」です。やはり公立生は、演習量という点では私立生に劣ります。だからこそ、自分が出会った問題一つ一つを大切にし、確実に自分のものにして下さい。以下、科目別に記していきます。

英語

 比較的得意でした。東大合格には英語で安定して高得点を取る必要があるので、長文には毎日触れていました。その際、闇雲に新しい英文を読むのではなく、学校の問題集や過去問で一度読んだ英文をスピードを意識して時間制限を設けて読み、単語や表現の確認をおこなっていました。非常に時間がタイトな東大英語では英文を読むスピードが大事なので、徐々に厳しい時間制限を設定して同じ英文を読むことを繰り返すことで、内容を理解しつつ速く読む癖をつけることができました。また、東大英語の中でしくじると厳しいといわれるリスニングも、東進リスニングアプリを活用して毎日耳を慣らしていました。(後述)。効率よく点を稼ぐために、問題を解く順番も大事になってくると思います。ちなみに私は1A→2A→2B→4B→リスニング下読み(約8分前から)→3→5→1B→4Aという順番で解いていました。模試や過去問を利用して試行錯誤し、自分なりの順番を確立しておけば良いと思います(私の中では4Aは捨て問に近く、本番では時間が足りず適当にマークしたところ、見事にすべて外しました笑)。苦手な問題では潔さも必要です。

国語

 比較的得意でした。高二の6月に初めて受けた東大本番レベル模試でいきなり78点を取り、その後は多少上下したものの60点台から70点台で安定していました。国語で安定して得点するためには古文・漢文を得点源にするのが良いと思います。東大の古文・漢文は年度によって難易度に差はあるものの、比較的平易な文章が出題されます。だからこそ、基礎力が必要です。私は古文単語、句法の確認を何度も行いました。また、英語と同様、一度取り組んだ問題の文章を定期的に読み直していました。

数学

 苦手でした。高二の6月の東大本番レベル模試では11点をたたき出し、東大数学の手強さを目の当たりにしました。しかし、東大数学といえどもすべての問題が難問というわけではありません。標準的な問題、典型問題を落とさないことが何よりも大切です。数学は暗記科目ではないとよく言われますが、典型問題は暗記するほど経験を積むべきだと思います。私は問題集で間違えた問題には印を付け、自力で解けるようになるまで何度も取り組みました。その過程で重要な解法は自然と覚えるものです。

日本史

 得意・不得意というより好きな科目でした。東大独特の出題形式に最初は戸惑い、高二の6月の東大本番レベル模試では6点という惨めな結果でした。しかし東大日本史の出題形式に慣れてしまえば、与えられた文章から情報を引き出し、自分の知識を適宜加えながら答案を作成する、というプロセスをスムーズに行えるようになります。得点を稼ぐために答案に知識を詰め込みたくなりますが、何より大切なのは、与えられた文章に素直に向き合い、設問の要求に沿った解答を作ることです。知識に関しては、東大日本史では重箱の隅をつつくようなものは問われないので、一問一答の参考書で基本的かつ重要な語句の定義的な説明を何度も確認しました。

地理

 苦手でした。夏の模試と秋の模試で平均点を下回ったことに焦りを覚え、村瀬哲史先生の通期講座と東大特進の講座の苦手な分野を何度も復習しました。東大地理では時事ネタが扱われることも多いので、日々のニュースにアンテナを張って情報収集しておくのも良いと思います。聞いたことがある、というだけでも問題文が格段に読みやすくなります。

■東進東大特進コースについて

過去問演習講座

 共通テスト、二次ともに夏の間に10年分すべて終わらせる、という意気込みで取り組み始めたものの、結局共通テストの過去問が終わったのは本番の一週間前、二次の過去問が終わったのは本番の二週間前でした。今思えばギリギリでしたが、1年分ごとに解説授業を活用してしっかり復習していたので、内容を確実に定着させることができました。記述の採点・添削がとても丁寧で、内容面だけでなく表現面のアドバイスも参考になりました。

第一志望校対策演習講座

 分野ごとに演習でき、優先度も示されるので、苦手分野を効率よく対策することができました。過去問と並行してやることで、苦手分野の把握・克服具合をその都度確認できました。

東大本番レベル模試

 高二の6月から毎回受けていました。東大の問題の形式や傾向を早くからつかむことができたので、その後の学習の指針が立てやすかったです(実際、私は最初の模試で予想外に良い国語の結果と凄惨な数学の結果を受けて文系に決めました)。回数が多く、採点・返却が早く、成績表の情報も充実していたため、自分の学習状況を確認する良い機会になりました。あと、解答用紙が本番そっくりです。

東進リスニングアプリ

 個人的には雑音入りのインド英語が非常に聞きにくく、これで訓練したおかげで本番のリスニングが楽に感じました(本番のリスニングも、噂に聞いていたとおり多少の雑音・くぐもった声で聞きづらかったですが、慌てずに済みました)。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 多くの模試や過去問に取り組み、良い出来の時もあれば悪い出来の時もある中で私が意識していたのは、「逆境に悲観せず順境に慢心せず」ということです。何が起こるか分からない本番でも落ち着いて問題に向き合うためには、普段から何事にも動じないメンタルを作っておくことが大事だと思います。そして、2月26日、英語の試験が終わった後にやりきったと思えるように、今できることを最大限頑張って下さい。試験中は1点でも多くもぎ取るという意識で、問題に食らいついて下さい。私も、本番の地理で分からない問題がたびたびあったのですが、全ての問題になにかしら解答は書きました。それでは、皆様のご健闘を祈ります!