ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 文科一類

河村 頌平さん

■センター試験得点 818点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   日本史   地理  
開示得点 69 62 52 39 43 =265/440点
自己採点 70 50 60 40 35 =255/440点

■受験した感触・・・ 大きなミスはなかったはず。去年よりかなり最低点上がりそう。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 A 文科一類 B 文科一類 C 文科一類 B

追い込まれてから本気出す

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は中学受験の頃から国語や社会が好きで自他共に認める文系で、東大はぼんやりとした目標でした。ところが中学に入ってテニス部に入部するとテニスがあまりにも楽しく、学校が自由な校風だったこともあってテニス中心の生活を送ってしまい、気づくと碌に勉強しないまま受験の1年前になってしまいました。試しに受けてみた共通テスト同日体験受験で案の定惨敗し、このままでは間に合わないと危機感を覚えました。この状態から1年間私がどうやって勉強したのか書きたいと思います(あまり参考にしないでください)。

高2冬~高3夏

 まず英語と数学を固めることが先決だと考え、とにかくこの2科目に集中しました。
  • 英語

中学時代から親に言われてしぶしぶ毎日NHKのラジオ英会話を聞いていた(半分寝ながらですが……)のでリスニングは比較的得意でした。そこでリーディングに絞って勉強しました。まず英語が読めない原因は語彙が圧倒的に足りないからだと感じ、単語帳を何周もして基本的な単語から覚えなおしました。

  • 数学

数学には苦手意識があったので、解法のパターンを覚えようと考えました。学校やもともと通っていた塾で使ったテキストをはじめから解きなおし、わからない問題は模範解答を読み込んで暗記しました。


高3夏~秋

 英語と数学で徐々に点数が取れるようになったことで6月の東大本番レベル模試ではA判定が取れました。そこでちょっと油断した私はすぐに取り掛からなければならない地歴や国語を先送りにしてしまいました。そんな状態で受けた夏の模試で私は現実を知ることとなります。地歴や国語で全く点が取れず、特に日本史は7点(偏差値30台)という見たこともない成績を叩き出しました。この時再び危機感を覚え、ようやく社会と国語の勉強を始めました。
  • 国語

現代文は林修先生の授業を受けながら演習を重ねました。古漢は圧倒的に知識が不足していたので古文単語や句形をひたすら覚え、東大の昔の過去問を使って多読しました。

  • 日本史

日本史もやはり知識が全く足りなかったので教科書や山中裕典先生の図解板書で暗記しました。

  • 地理

地理は教科として好きな科目である程度覚えていたのでそこまで労力はかかりませんでした。


高3秋~冬

 地歴や国語の知識が増えたことで得点も伸び、東大型では成績が安定してきました。ところが共通テスト形式の模試を受けたとき、日本史で思ったほど点が取れず知識不足を痛感しました。そこであわてて一問一答を買って知識を詰め込みました。共通テストの1か月前からは予想問題やセンター試験の過去問を使って演習しました。

直前期

 私立を受けず前期1本で勝負することにしたので東大対策に集中しました。共通テストから二次試験までに40日ほどあったので、勉強の抜けや漏れを潰す作業を繰り返しました。

 ここまで暗記暗記と書いてきましたが、最後に暗記法について書きたいと思います。私は同じ時間を使うなら1回書くより5回読むほうが覚えられると考えています。単語帳や教科書を何周も読むうちに自然と覚えることができます。この暗記法は賛否別れると思いますが、とにかく自分に合った方法で徹底的に覚えきりましょう!

■東進東大特進コースについて

 私は高3の4月から東大特進の現代文と古文、漢文、そして日本史、地理を受講しました。会場がやや遠かったので自宅からオンラインで受けることで移動時間を節約できました。オンライン受講は対面授業とは違って時間に融通が利く一方で、どんどん新しい講座が開講されるので自分を律して計画的に受講しましょう。
  • 現代文(林修先生)

先生の論理的な読み方はとても分かりやすく自分もできる気になるのですが、実際に模試で同じようにやろうとしてもうまくできず混乱に陥りました。しかし受講を進めて演習するうちに少しずつ理解できるようになりました。

  • 古文(栗原隆先生)

絶妙に頭に残る独特なリズムが面白いですが、文章の背景知識や古典常識から解説してくださるのでほかの問題を解くときにも役立ちました。

  • 日本史(山中裕典先生)

問題を詳しく分析しわかりやすく解説されるので毎回とても勉強になりました。また付録の年表やプリントはわかりやすく、入試直前まで何度も見直しました。

  • 地理(村瀬哲史先生)

明るく面白い先生の授業は毎回楽しく受けることができました。東大の傾向に合わせた授業で効率よく対策をすることができました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 今振り返ってみるとよく間に合ったなと思います。私はなんとか滑り込みましたが高2以下の人は後で焦らなくて済むように計画的に勉強を進めることをおすすめします。そして高3の人、もう1年しかないと考えるのではなくまだ1年あると考えて最後まで諦めず頑張ってください!