■センター試験得点 752点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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化学 |
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生物 |
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開示得点 |
81 |
+ |
69 |
+ |
48 |
+ |
29 |
+ |
33 |
=260/440点 |
自己採点 |
70 |
+ |
70 |
+ |
45 |
+ |
30 |
+ |
35 |
=250/440点 |
■受験した感触・・・ 英語の手ごたえが過去最高。感触通りなら7:3くらいで合格。家に帰ったら寿司だ。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
追い出した夢、はさみうたれた自分
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
少年時代
地元の公立小中学校に通い、多くの友達、ゲームや漫画に囲まれて賑やかな少年時代を過ごしていた私でしたが、学校のテストでは大体上位(というかほとんど1位)を取っていました。両親や先生にそれほど勉強を強制されていたわけでもないのですが、1位を取ると普通にうれしいし、周りからも一目置かれたりするのでそれなりに頑張っていたという感じです。そんな中訪れる高校受験シーズン。難しいところも受けてみたいけど、果たしてそこまでの実力があるだろうか。悩んだ結果、県最上位レベルではないものの、優秀な高校を受けることにしました。
覚醒
高校に入ってからしばらくは、周りは自分よりも優秀だという思いが強く、〈まずは置いていかれないよう頑張ろう〉のモチベーションで頑張って勉強していました。いざ高校最初のテストを受けてみると、学年1ケタ台の順位を取れました。ここで心機一転し、〈学年で1位を取る〉という大きめな目標を立てました。〈東大に行く〉ことを目指し始めたのもそのくらいの時期です。その当時は「日本で一番難しい大学」以上の具体的なイメージがありませんでしたが、「上を目指すなら東大を目指して努力するのが一番手っ取り早いだろう」という大胆で向こう見ずな発想でした。
それからの成長はすさまじかったです。基本的に毎日のように部活をしつつ、1年生のうちに数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲを独学でほとんど終わらせてしまい、スタンダード生物を受講して生物の範囲も終わらせました。模試などでも校内1位を取ることが多くなってきましたが、うかうかしていると1位を奪取してくる実力者たちもいるので今度は〈1位を維持する〉ことが目標となり、気を緩めず勉強に励めました。
近づくたびに大きく見える壁
2年の二月。東進千葉校。迎えた東大入試同日体験受験。東大の試験形式の問題を通しで解くのは初めてだったので意気込んでいたのですが、実際解くと「レベルが違いすぎる」絶望感にぶち当たってしまいました。もちろん甘く見ていたというわけではないのですが、特に理科の圧倒的な文章量と複雑さを前にほとんど何もすることができませんでした。正直心が折れかけましたが、幸いにも判定はCと悪くなかったので、まだまだ諦めない、ここからが本番だと気合いを入れなおし、挑戦を続けました。
神器
東大特進コースの活用を視野に入れ始めたのはこの頃です。家に届いた案内を見てみて、有効に利用しようと思いました。〈次の東大本番レベル模試でA判定をとる〉ためにまずは苦手な分野に絞って講座を受講しました。特に東大特進化学は私にとっての神器のような心強い存在で、それまで散らかっていた化学の知識を体系的にまとめ上げて整理するのに役立ちました。その次の模試、見事A判定を取ることに成功し、〈A判定を取り続ける〉ことが最終目標となりました。模試を受ける人のボリューム層は基本的にまだ完成しきっていない受験生であるため、自分としての手ごたえは微妙でも数点差で良い判定がでることもあり、「周りは自分と同じくらいのレベルなんだから、簡単な一問が勝敗を分けてしまう」という意識を持つことでA判定を持続することができました。実際本番も、一問で勝負が決まるギリギリの緊張感をもって臨みました。
心意気
超進学校出身の皆さんと比べると、私の勉強ルートはモデルケースとは程遠いと思います。しかし、モチベーションの保ち方や中長期目標の建て方などの、心意気に関するノウハウに関してはお役に立てると思います。
それは、〈追う目標〉と〈追われる目標〉を自分なりに設定することです。前者はいわゆる最終目標。基本的にどれだけ高くてもよく、私の場合は〈東大に受かること〉が常にその位置を占めていました。後者は、絶対に達成しないとマズイ!という差し迫った側面の大きな目標です。これは今の自分より少し上のレベルに設定するのがよく、先述の〈置いていかれないようにする〉〈学年1位を取る〉〈A判定を取る〉などがそれにあたります。理想としては最終的に2つの目標のギャップが縮まっていき、〈追われる目標〉から逃げていたらいつの間にか〈追う目標〉に追いついていた、という状態になることです。この過程、何かに似ていませんか? そう。おなじみ挟み撃ちの原理です。最終目標に収束できるよう頑張ってください。
■東進東大特進コースについて
東進ハイスクール
一年生の後半から東進の講座を受け始めました。一般的な公立高校の進度は、3年生の終わりごろに全範囲が終了するように設定されているので、東大を受けるとなるとある程度は独学で勉強を進めないと間に合いません。特に理系科目は暗記量も多く残しておくと後がキツそうだと思ったので、親に頼み込んでスタンダード生物を受けさせてもらいました。それを一年の冬休みあたりに修了したことで、かなり精神的な負荷が減ったように思います。
次に受けた講座は数学の真髄でした。その当時は数ⅠA,ⅡBを一通り終わらせた頃だったので、文理共通の真髄と並行して独学の数Ⅲを進め、それらを同時に終わらせた後に理系の真髄を始めようという計画でした。この真髄は本当に神でした。真髄以前、自分がどんな風に数学の問題を捉えていたかもう覚えていません。それはおそらくかつての自分は数学に「操られていた」からでしょう。青木純二先生はイメージと論理を巧妙に交えながら、教科書や一般の参考書とは一味違った見方を提示してくれます。まずは明快な定義や論理の仕組みを体に染みこませることで強固な根幹を築き上げ、そこから生じるすべての問題を、極めて自然に導きだしていきます。数学を「中から操る」という感覚が身につき、数学ができる人の思考回路に近づけたと思います。
東大特進コース
東大特進の講座は、ひとことで言えば一般の講座の「強化版」です。基本的な説明事項にも、さらに深く本質的な注釈が付いたりして、「何も教えこぼさない」という講師の皆さんの熱意も感じられました。自分が受けたものとして、「東大特進英語」、理系の選択者が多い「東大特進化学」について紹介します。
東大特進英語は宮崎尊先生の授業。「型」を意識して読み進めながらも、スラングや言い回しなど「フィーリング」から来る些細な疑問や違和感なども詰めていくことで、受験にも趣味としての英文鑑賞にも通用するような生きた英語力が身につきます。各大問に特化した徹底的な読解練習もあるので、習得すれば本番で英語を武器にできます。
東大特進化学は鎌田真彰先生の授業。基本事項の徹底解説はもちろん、酸塩基の電離度はどうして異なるんだろう?フェーリング液のロシェル塩ってなんのために入れるんだろう?といった普段あまり意識しなくても暗記で乗り切れてしまうような知識にも、なるべく論理的で腑に落ちる説明を付与してくれます。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
受験の世界には、努力や経験を突き詰めて、100%受かるといってもいいような実力と自信を身に付けた人たちがいる。自分はそのレベルまではたどり着けなかったし、多くの人もそうだと思う。直前模試でA判定、80%の可能性で受かるという判定をもらったが、残る20%、落ちる可能性は最後まで不安として付きまとった。模試のない最後の2月、できることは85%、90%……と可能性を上げていくことだけだった。それは基本単語を改めて詰め直したり、とにかく過去問を高速で周回したり、あるいはヤマを張ってみたり……と様々。そうやってたどり着いた集大成の本番、最後の一秒(誇張なし)まで希望とペンを捨てずに戦い抜いてつかみ取った合格は本当にうれしかった。頑張ってよかった。