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神奈川県 県立 横浜翠嵐高等学校 卒
東京大学 理科一類

藤山 心月さん

■共通テスト得点 925点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 倫理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 83 57 60 39 23 =262/440点
自己採点 85 50 50 50 25 =260/440点

■受験した感触・・・ 物理と国語は出し切れた。ほかの科目は満足いく手ごたえではなかった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 B 理科一類 B 理科一類 A

文武両道の3年間

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私の受験勉強は半強制的に高校一年生から始まりました。高校の進路指導では一年生時の模試で良い成績を取った人が志望校に合格する可能性が高いという話をされ、すでに受験が始まっているのだと焦りを感じました。また、公立高校のため授業の進度は早く、特に数学では予習課題の量が多く大変でした。私はバレーボール部に所属していたので慣れないうちは両立が難しかったです。私のように自分のやりたいことと勉強の両立に悩んでいる人の役に少しでも立てるような体験記を書けたらと思います。

部活との両立

 平日は週に4日部活があり帰宅するのは20時だったので、疲れもあり一年生の時は帰宅後に勉強することはできませんでした。そこで電車での通学中には必ず単語帳や文法書を見て小テスト勉強をして毎回高得点を取ることを心掛けていました。予定がない日には定期テスト勉強や数学の課題をやっていました。模試ではA判定を取ることができ、志望校を東京大学に固めました。
 このように、一年生の間は自分の最低限やるべきことをやっていました。ただ授業の復習はあまりできず、少し後悔しています。
 数学や英語は早いうちからコツコツ勉強し、難易度の高い問題に触れている人が有利だと思います。
 二年生になると、周りの人たちの勉強時間は増えていき焦りを感じ、帰宅後に一時間でも勉強しようとしていました。しかし夏から学校の体育館で工事が始まり、平日でも学校の外に遠征して練習するようになったことで帰宅時間はさらに遅くなり疲れも感じやすくなりました。この工事は引退まで続き、多くの人が受験勉強に本腰を入れ始める三年生になっても満足に勉強できず不安が募りました。何度か練習はほどほどにしようか悩みました。もちろんそれも一つの道ですが、私は部活動で後悔を残したくなかったので最後までほぼ毎回練習に参加していました。今ではそれでよかったと思っています。しかしその頃は不安があったので部活の仲間とモチベーションを高めあっていました。よかったのは、部活が終わって帰宅した後に時間を決めて仲間とビデオ通話し勉強したことです。それによりスマホを見てしまうこと防止しつつ勉強時間を確保することができました。

引退後の勉強

 部活を引退した6月から東進に入りました。そこからやっと十分な勉強時間を確保することができました。毎日九時半まで東進で勉強していました。その時期から過去問に手を付けはじめましたが、自分の理科の本質の理解が欠けていることに気づき、まずは基礎的な問題集に戻って復習を始めました。焦って応用問題を解くのではなく復習から始めたのはとても良かったと思います。
 夏休みに入ると、とにかく過去問を回していました。また、ほぼ毎週冠模試を受けており、大変でしたが自分の実力を知り経験を積む意味ではよかったです。模試以外の日は15時間を目標に勉強しました。睡眠もしっかりとるためにドライヤーや昼食の時間にはYouTubeで古文単語を勉強したりしていました。アプリを活用し毎週の目標勉強時間を設定していました。もちろん勉強時間が目的になってはいけませんが、記録しておくことで見返して自信にもなるのでおすすめです。
 九月以降は東大特別演習で、夏休みに見つけた自分の苦手な単元の演習量を積みました。その結果秋以降の模試では各予備校でA判定を取ることができました。物理やリスニングは得点源にまでなっていました。
 共通テスト直前期(冬休み以降)になると共通テストに力を入れました。本番は緊張し実力を出し切れたとは言えませんが、1000点を取る気持ちで共通テストに臨んだので結果的に少しアドバンテージを得られました。
 共通テスト後は年度を遡って過去問をやったり模試の復習をしたり東進のAI予測問題演習を解いていました。また、それまでに書いていた誤答ノートや暗記事項の確認もしました。直前は何をしたらいいかわからなくなるので事前に計画を立てておくことをおすすめします。
 二次試験本番は、私立の受験での慣れもあってか(3校受験しに行きました)あまり緊張もしませんでした。そのため実力を発揮することができたと思います。私は得意科目が複数あったため、数学や化学が難化して手ごたえがよくなくても落ち着いて次の科目に向かうことができました。理科は三年生からでも得意科目にしやすいと思います。

■東進東大特進コースについて

過去問演習講座

 10年分の講座を取りました。添削はすぐに返ってくるので復習がしやすかったです。
 また、解説授業は毎回見ていました。特に英語の宮崎尊先生の解説は、ただその問題の解き方だけではなく他の問題、さらには英語を話せるようになることにつながる授業でした。
 数学の松田聡平先生は解法にたどり着くまでのプロセスを理解することや次回から実践できるように一般化する手助けをしてくださいました。

東大特別演習

 九月からほぼ毎日演習していました。自分の苦手な単元を重点的に学習することができました。リスニングや物理全般、無機・理論化学に苦手意識を持っていましたが、演習量をこなし添削が返ってきた後の復習を大切にすることでそれらを得意な単元に変えることができました。特に物理は多く演習したので本番の試験で物理の手ごたえがよかったのは東大特別演習のおかげだと思います。

AI予測問題演習

 入試直前期に本番と同様の時間配分で解くことで最終確認ができました。直前は何をすればいいのかわからなくなってしまったので、この予測演習があってよかったです。

東大本番レベル模試

 返却が早く、復習がしやすかったです。模試の実施回数も多いので自分の実力を試す良い機会となりました。
 成績表では今までの模試の結果や目標点との比較も見ることができて、モチベーションアップにつながりました。

東進リスニングアプリ

 通学中などの隙間時間にリスニングの対策ができてとても便利でした。バックグラウンド再生ができる点や英文と和訳を見ながら音声を聞ける点が特によかったです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私立は、どんなところでも過去問をやって傾向をつかんでから受験するのをおすすめします。
 受験前日は緊張して眠れないことがあると思いますが湯船に浸かり、スマートフォンは寝る前には見ずに、それ以外はいつも通り過ごすといいと思います。
 いつもは緊張でおなかが痛くなることがなくても当日は何が起こるかわかりません。私は共通テスト当日に初めて胃痛を経験しました。備えておきましょう。
 入試が終わってからは、もう一生受験はしたくないと思う一方で勉強は楽しかったと思っています。頑張れるのも今しかないと思って勉強してみてください。応援しています。