■センター試験得点 725点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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日本史 |
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開示得点 |
70 |
+ |
11 |
+ |
53 |
+ |
44 |
+ |
50 |
=228/440点 |
自己採点 |
70 |
+ |
10 |
+ |
70 |
+ |
35 |
+ |
35 |
=220/440点 |
■受験した感触・・・ 共通テストに引き続き数学の出来が悪かった。合格の可能性は“五分五分”くらいだと考えていた。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
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文科一類 |
E |
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ゆとり受験の功罪
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
概論
今振り返ると、かなり気楽に臨んだ受験だった。浪人することにさしたる抵抗がなく、最後まで気ままに勉強していた感がある(それでも高校3年生の2月にもなると少しは焦ったが)。そうかといって合格が確実であるほどの学力はなかったから両親からすればとんだ親不孝者であるが、こと受験に関しては、少ないストレスで勉強できたことは良い面もあったのではないかと思う。
高校2年次まで
学校の定期試験のための勉強がほとんどであり、二次試験のことは考えていなかった。歴史2科目では、難問を友人と出題しあうのが楽しく、細かな用語を覚える不毛な遊びに血道をあげた。受験が近づくにつれそんな余裕は消え、覚えた用語も大半は忘れたが、細かな用語が、重要な用語を記憶につなぎとめる“蔓”の役割を果たすこともあり、かかる遊びも全くの無駄ではなかったと思っている。地学基礎の授業が面白く、理系が使う「地学」の教科書を購入して熟読した。これは共通テストの地学基礎を受験する上での自信につながった。
高校3年次
このころになるとさすがに二次対策が意識されたが、歴史2科目については、学校の通史の授業が完了していなかったこともあり依然として定期試験対策=授業のインプットとその復習を専ら行った。数学については、2年生の終わりごろに成績が急に悪化したため、「数学ぐんぐん」を受講し始め、これを学習の中心に据えた。英語は、学校が配布した問題集の英文の音読、暗唱を只管やった。国語は、「現代文記述・論述トレーニング」を受講した。
受験直前期
共通テストは、12月から学校で対策授業が始まったが、それ以外には特に対策しなかった。共通テストの数学が非常に苦手だったため、しっかりその授業を受けたつもりであったが、本番の結果を見る限り何の御利益もなかったようである。歴史2科目は、このころ気胸(肺に穴が開く病気)に罹患して計3週間の療養を余儀なくされ、学校の通史の授業に出席できなかったために授業のインプットに追われた。しかし世界史、日本史ともそれまでの学習を丁寧に行っていたため、何とか間に合ったようである。
東大志望理由や模試の受験状況について
高校一年生の時、知名度が高いというだけの理由でなんとなく東大を志望した。東大と同じ形式の模試を初めて受けたのが高校3年の8月でした。二次試験では大学ごと特色ある問題が出題され、その対策の有無が合否に直結するというのは当然のことだった。この時の模試では合否判定が出なかった(通史学習が完了していなかったために歴史2科目の受験を見送った)が結果が芳しくないことは明らかであった。東大形式の問題に歯が立たない現状では、模試を受けることにさしたる意味はないと考えるようになり、悪い結果を突き付けられることに嫌気もさして、以後あらゆる模試を敬遠するようになる。模試を受けないという判断は、学習意欲の低下を避ける意味で意義あるものだったかもしれない。一方で、模試の、とりわけ東大形式のそれの解説冊子は、教科ごとに学習の要点が簡潔にまとめられている貴重な学習参考資料である。二次試験直前期にその有用性に思い至り、もっと模試を受けるべきだったと後悔した。
■東進東大特進コースについて
授業
国語、数学、英語を受講した。
- 国語は林修先生の授業を受けた。その素晴らしさについては多くの人の言及するところであるから贅言を要さないが、授業を通じて文章の構造を意識できるようになることで、入試問題を解く姿勢のみならず、文章の読み方とそこから得る情報の処理方法も劇的に変化する。
- 数学は長岡恭史先生の授業を受けた。自分がいかに数学の基礎を疎かにしているかをはっきりと教えられ、数学ができるようになる道筋が見えた。
- 英語は「ダイナミック英文法講義」を受けた。暗記に頼った学習をしがちな英文法が、感覚的に理解できる授業であり、「覚えやすく、忘れにくい」うえに、未知の文法にも立ち向かえる勘が身についたと思う。
過去問演習講座
ハイレベルな東大過去問の解説でありながら基礎が丁寧に押さえられており、分かりやすく、かつ他問題への応用が利くものとなっている。
東大本番レベル模試
成績表返却の速さが人口に膾炙した魅力であるが、ここでは日本史の解説の面白さについて触れたい。例えば、2021年度最終東大本番レベル模試の第1問の解説では、武士の発生をめぐる従来の「在地領主論」に対して、近年登場した「武士職能論」が紹介されている。入試には不要な知識ではあるが、当時の武士の在り方がリアルに想像できて興味深い。解説を熟読すると、歴史をより高い解像度で見ることができて楽しいと思う。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
将来の夢やそれを実現するための目標なるものを持つのは大切なことであろうが、それら自体をこまめに検証する必要は前提としてあると思う。いかに将来の夢が素晴らしいものであろうと、自分の適性やおかれた環境がそれと乖離していれば、夢の実現のため周囲にも大きな負担をかけることとなる(夢をあきらめろと言っているわけでは必ずしもない)。また、周囲の環境だけでなく、自分の考えや感情も、日々変化する。「初志貫徹」はもちろん大切なことだが、そこには常に「わがまま」な要素が多少なりとも含まれているという自省をしつつ、変化に合わせて逐次夢を補正していくことは必要だと考える(半ば自戒であるが……)。