■センター試験得点 785点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
67 |
+ |
70 |
+ |
38 |
+ |
36 |
+ |
25 |
=236/440点 |
■受験した感触・・・ 英語が結構とれたかな?でも怖くて自己採点ができない。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
B |
理科一類 |
C |
理科一類 |
A |
理科一類 |
B |
泥臭くあがきつつ、頭を使ってつかんだ合格
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私はこの合格体験記というものがそんなに好きではありませんでした。ほとんどが進学校ばかりで結局はそういう人ばかりがいける大学なんだと言うことを示唆しているように感じていたからです。同じように考えている人がいれば、是非これだけは読んでいただきたいです。高校一年生のときにぼんやり思い浮かべていた東大合格を、他の超進学校と戦いつつ意地でも合格をつかみ取れた理由を、ちょっとでも参考にしていただけるとうれしいです。
メンタル
私が最も重要にしていたのがメンタルです。最悪読むのはここだけで結構です。最後は気持ちなんだと仰る先生は多いと思いますが、あれは本当です。本当に、気持ちなんです。自分に不安になりつつもとにかくあがきまくることが肝心です。ただ単純に「できる!」と自信だけではなく、頭も気持ち同様に働かせていました。「勉強や試験中にはそりゃ頭を使うだろ」と考えるあなた。そういうことではないんです。模試などの前には必ずテンションの上がる音楽を聴いて「戦闘態勢」に入り、解いている最中には「ここはわからないがこっちは解けるから、こここそいつもの力で」。模試後は「あのとき私は何を考えていたか。」という思考とメンタルで常にいました。まるでスポーツをやっている感じです。考えることのあまりない「なぜここは正解できたか。」までも常に考えるようにしていました。
勉強法
勉強に使用したのは学校の教材、東大特進コースの教材、過去問の三つだけです。この三つをとにかく極め続けました。一度解いた問題でも、こう解くのはどうか、これだったら何故不正解なのか、こうしたら何故正解なのか(これを考えない人が多いです)すみずみまで考えるようにしていました。
東進での添削を参考に、解答と見比べ、さらに「これがテストに出たとき何をどう考えるか」。常に具体化を意識しました。例えば私は計算ミスが多いため、どうしたら減らせるかを常に考えました。
- 英語……なるべく高2までには共通テスト英語はすらすら読めるくらいにはしました。特に音読は高2までにはずっとしていました。高3から英語をする時間は意外にないです。東大にはリスニングがあるので、試験前日もリスニングに対する耳慣れだけは欠かさずしていました。
- 数学……塾なしで高1には高校数学を一通り済ませました。しかし、東大数学を解いたときの挫折感は今でも忘れられません。そこで自分が何を考えればよいか、といういわば「連想ゲーム」のようなものを常にしていました。計算ミスも私は多いので、積分計算などの時間がかかるものも面倒くさがらずにやるようにしていました。
- 国語……苦手科目でした。とにかく知識があればある程度たちうちできる古典を重点的に行いました。自分が使っていた古典単語帳を何でも読み、漢文の句形も高3の一学期には全て覚えました。現代文は林修先生がおっしゃった「傍線部の徹底分析、段落相互の論理関係の把握」を、苦手ながらも素直にやるようにしていました。
- 物理……とにかく一つの問題に対していかに簡潔に議論できるかということを中心に勉強しました。「この法則が使えるのはどういう条件だからか」「ディメンションはあっているか」など、苑田尚之先生が常におっしゃっていたことを実行するようにしていました。
- 化学……特に無機化学が得意でした。知識を覚えるとそれが素直に得点へとつながるからです。高速マスター講座の東大無機化学演習を暇さえあればやり、知識面では万全になるように整えていきました。
- 日本史……まずは教科書を理解するのに専念しました。どのようなところが正誤問題ででそうかということと、通史に重点をおいて勉強を進めていきました。用語暗記は共通テストには歯が立たないので、因果関係を意識し、さらに資料になれようとして勉強すると8割を切ることはほとんどないと思います。
その他
ここまでいうと「相当ガリ勉だったんだな」と思われるかも知れません。しかし実際には、特に高2まではめちゃくちゃ遊んでいました。隙間時間は有効活用もしていましたが、遊ぶことだってもちろんありました。ただ、とにかくこの機会で人とできるだけ仲良くなってください。メンタル的にしんどくなったときに必ず味方してくれます。友達、家族、学校の先生、いろんな人の応援をエネルギーにすることができました。受験勉強はもちろん大事ですが、同時に高校生でもあるので、とにかく高校生活も楽しんでください。
■東進東大特進コースについて
東進衛星予備校で受講した「数学の真髄 基本原理追求編」はおすすめです。自分の数学に対する理解がいかに浅いのかということを思い知らされます。ほとんどの受験生は高2で受講した人が多いと思いますが、高3からでも全然間に合います。私がそうだったので。「急がば回れ」とはまさにこのことだなということを実感しました。
東進のリスニングアプリは直前期に進めていました。雑音対策のためです。私は試験会場が400人以上が入る大講堂だったのですが、思ってたほど雑音ではありませんでした。ただやはり話すスピードが速いです。耳慣れのためにも、なるべく早めに始めておくことをおすすめします。
高速マスター講座の東大無機化学演習は、共通テスト後は特に暇さえあればやっていました。完全習得した後でも、自分が抜け落ちていたところが見つかってまた再度やるということの繰り返しです。酸塩基、酸化還元、沈殿生成反応など反応の種類毎にわかれており、何が苦手なところだったかを把握することが容易でした。私のように知識で稼ぎたい人にとってはおすすめです。
過去問演習講座は、必ずどの年も2周はするように心がけていました。多くの方はそうだとは思いますが、初めて解いた年はかなり悪いと思います。特に好きだった数学で12点をたたき出したとき、焦りが止まりませんでした。全然歯が立たない、と。そこで添削に書かれていたことを素直に受け止め、さらに解説授業もなるべく見るようにしました。先生方が問題を解くのに何を考えていたかということを把握するためです。単に模範解答を見て納得するだけでなく、それを自分で再現するにはどのように頭を使えばいいのか、試験で出たときにどこから手をつけるのかと言うことを常に考えるようにしていました。
私が最も重要視しているのが、チームミーティングです。はじめは名前も知らない人と勉強の進捗度合いについて話すのをかなり嫌いましたが、一年たった今、このように仲間を作ることの大切さだけでなく、それは仲良くなるのに要した時間とはあまり相関がないこともわかりました。たった一年だけにせよ、そこで応援してくれた仲間の支えは、やはり私にとって大きなエネルギーへとつながりました。またスタッフの方にも自分が抱いていた不満なども吐き出し、全て受け止めていただきました。一人で抱え込むのではなく、誰かに話すというのは、やっぱり大事なことなのだということを再認識させられることにもなりました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
これを読んでいる高1高2は、とにかく遊びまくるときは、遊び、勉強するときは勉強しまくるべきです。このメリハリが実際に受験生となる高3で大きく効いてきます。高3は、とにかくメンタルの維持、そして勉強に使う頭だけでない、「頭」を使うように心がけて勉強していってください。そして、なんといっても全力投球です。私は東大特進コースの宮崎尊先生の授業で前で解答を書くことになったとき、自分がわからなかった問題でも皆が手を上げなかったので進んで解答を書きました(評価は散々でしたが)。この熱意こそが私の考える泥臭さです。クールに受かればそれでいいのですが、合格最低点の0.1点上なら合格です。しつこく勉強していきましょう。これを読んでいる方の中に、少しでも勇気がでたらと思います。