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和歌山県 県立 向陽高等学校 卒
東京大学 文科三類

中島 悠太さん

■共通テスト得点 814点/1000点

■共通テスト得点選択科目 日本史 地理 物理基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語      
開示得点 0 0 0 0 0 =0/440点

■受験した感触・・・ 東大思わせぶりやめてね。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科三類 E 文科三類 E 文科三類 D 文科三類 D

同日偏差値38―どん底だからこそ、1歩ずつ着実に

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 判定を見ての通り、私が合格できたのは奇跡に近いと言える。ここでは私と同じような境遇に立つ方に少しでも希望を与え、一助となるであろう私の経験を記したため、参考にして貰えれば幸いだ。

受験生活の流れ

 私は吹奏楽部に所属しており基本的に日曜日以外、夏休みは毎日練習という非常に多忙な日々を過ごしていた。英単語帳は高1の時隙間時間に覚え切るなど徐々に受験勉強を進めてはいたがこのままでは間に合わないと悟り、夢だった全国大会出場を諦め退部を決意した。高2秋、仲の良い部活の仲間たちの元から離れ、孤独な戦いが幕を開けた。

各科目の勉強について

  • 共通テスト

東大の場合共通テストの配点比率が低く軽視されがちだが、決して油断できない。足切り突破のためにはもちろん、また数点の差が合否を分けるため重要である一方、直前期には二次対策が重なり時間を十分に割けないため、高2の段階で一定の得点力を身につけた上で二次対策に進んだ。

  • 国語

現代文は林修先生の講座・解説を中心に対策した。使う教材は自分に合ったものを厳選した方がよい。一度確立した読解法を維持するため、週に一回など定期的に過去問を解いていた。古典は語彙や文法、句形などの基礎を疎かにせず、多読をするという普通の勉強を根気強くやれば自ずと点数は上がった。特に古文では、和歌の修辞法や古文常識を押さえると理解が深まり解答しやすくなる。古典に割ける勉強時間は特に限られているので、長期休みなどを活用し集中的な対策を行った。

  • 数学

文系の場合私を含め数学が苦手な人が多く、また数学という教科自体問題によって点数が大きく左右するため、一点突破が困難であり、仮に数学が0点となっても合格できるように他教科の目標得点を設定するのが得策だ。ただ、易問が出ると解けなければ著しく差をつけられるため、網羅系の参考書を経由し演習を進めるという基本的な対策をしっかりと行った上で、数学の得点には期待しないようにした。

  • 日本史

知識だけで解ける問題はほとんどなくなり、とはいえ提示文の要約だけで点が貰える訳ではない。各文の要素の抽象化を図り、そこから連想される歴史的観点を既存の知識と結びつけて解答する必要があると私は考えている。この一連の作業を実践できる問題は、現時点では過去問以外には存在しない。通史学習を終えたら真っ先に過去問演習に入り、その過程での頭の動かし方、提示文の要素の解答への反映のさせ方を模範解答と自分の解答を比較しながら自力で掴む必要がある。

  • 地理

2025年度以降出題傾向が大きく変化したと私は捉えている。以前は教科書の知識をそのまま、あるいはベースに解答できる問題が比較的多かったが、近年では系統地理の基礎的な知識から深い思考力を問う問題や、時事的なテーマを扱った問題が増えている。地理もまた、過去問以外にこの傾向を踏襲した問題が乏しい。過去問演習が最優先なのは言うまでもないが、近年の世界の動向を把握しておくため日頃からニュースなどを見ておくとよい。なるべく多くの要素を解答に詰め込み高得点を狙った。

  • 英語

近年難化傾向にある。私を含め英語の本格的な学習が遅れた人はかなり得点しづらい教科になっている。それでも合格者は高得点を取ってくる教科だと考えると、他教科以上に質を重視した勉強が必要である。もっとも、英語学習における1番の近道は語彙や文法、解釈を押さえた上での多読という、ありふれた結論にはなるのだが。差を縮めるには、やはり早いうちから東大形式の問題に触れておく必要がある。もちろん時間配分や解く順番も重要だ。あらゆる順番で実践し、自分に合ったものを探してほしい。また、1Aと1Bは現代文的な読み方(対比など構造の把握)で読み進めると解きやすい。

■東進ハイスクール・東進衛星予備校・東大特進コースについて

役立った受講講座

 高3第Ⅲ期講座東大現代文の授業が最も強く印象に残っている。移動に2時間ほど要する和歌山と大阪の校舎間を往復し、予習→解説授業→テストゼミ→解説授業という流れを、他科目を勉強することなく3日間繰り返した。現代文のみの勉強は退屈で挫けそうになったが、この3日間を乗り越えたことで現代文への苦手意識は薄れていった。夏休みに開講されるため、頑張れば校舎に通えるという人は授業を受けてほしいし、通えない人も同じタイムスケジュールで3日間を過ごしてみてほしい。

東大本番レベル模試

 とにかく返却が早いため復習には最適の模試だと思う。実施回数も多いため、定期的に試験本番の緊張感の体験や時間配分の実践ができる点ではよい。特に地理と英語は過去問の質に近く、比較的難易度が高いため演習・復習しがいがあると感じた。

過去問演習講座・東大特別演習

 過去問演習講座は過去問の形式の把握や時間配分の試行錯誤に役立ち、添削済みの答案が東進学力POS上で返却され、持ち運びの面で優れている。また解説授業も解説だけでなく問題と向き合った時の頭の働かせ方なども学ぶことができ得られるものも多かった。特に日本史選択の方は、2005年度から2015年度の解説授業は全て受けてほしい。東大特別演習は各大問・分野別で多くの問題が揃えられ、自分の伸びしろがある箇所が上から表示されるため、解くべき問題が分かりやすく得点アップに繋がったと思う。過去問はしばしば形式が変わり近年のものに対応した問題が少ない中で、十分な演習量を確保するためにも役立った。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 ここまで長々と語ってきたが、結局受験の合否というものは、勉強を積んできた過程が直接見られるのではなく、試験中に仕上げた自分の答案のみによって決まる。つまり、得意分野が出たか、当日の体調は万全かという極めて運的な要素が強いのだ。D、E判定しか取ったことがない人が受かることもあれば、万年A判定の人が落ちることもある。そうすると、凡百の我々にも公平にチャンスが与えられていると考えることができる。そのチャンスを手にする確率を高めるために、得意分野を増やしたり形式に慣れたりといった勉強をするのである。現状模試の成績が振るわず辛い思いをしている方が希望を絶やさず、自分を信じ最後まで戦い抜き合格を掴むことを願ってやまない。