■センター試験得点 点/900点
■センター試験得点選択科目 世界史 地理 化学基礎 生物基礎
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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地理 |
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開示得点 |
84 |
+ |
38 |
+ |
67 |
+ |
34 |
+ |
29 |
=252/440点 |
自己採点 |
80 |
+ |
35 |
+ |
65 |
+ |
35 |
+ |
35 |
=250/440点 |
■受験した感触・・・ 2日目終了時はうまくいったと思ったが、再現答案を書く中、自信を失った。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
総合点 |
志望学類 |
総合点 |
志望学類 |
総合点 |
志望学類 |
総合点 |
文科三類 |
173 |
文科三類 |
225 |
文科三類 |
207 |
文科三類 |
253 |
総合点を上げるための勉強
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私が東大を本格的に意識したのは高2の3月ごろでした。部活も大変ではなかったためある程度は勉強しており、どうせなら最高峰を目指したいと考えたためです。後述しますが、地理がとてつもなく苦手で足を引っ張られましたが、他教科でカバーしました。結局は東大入試において大切なのはすべての科目を完璧にすることではなく、総合点を上げることだと痛感しました。科目別に私の勉強法を書いていきますが、皆様の一助となれば幸いです。
地理(敵)
実は嫌いではありませんでしたが、地理的センス皆無だったことから本当に苦しみました。センター模試の成績は4月から全く上がらず、夏の東大模試では7点でした。ですが、11月の東大模試では偏差値は60近くに達し、成長を感じたのもつかの間、センター模試では50点をたたき出し、センター直前に過去問を解き続けてなんとか80点台が安定してきました。が、センター本番は69点とどうしようもない結果に終わりました(原因不明)。センター後は学校の先生に添削も依頼し、参考書を読む、今までまとめたノートを読む、などに徹しましたが、2次では30点取れればよい、程度に考え期待するのをやめました。このように苦手でしたが、夏の東大模試でA判定だったように、英語など得意科目による補填は可能です。
数学(普通~やや苦手)
得意ではありませんでしたが、地理の出現により相対的に苦手ではなくなった科目です。5月から夏休み前半にかけて演習用問題集を何周もし、自らが詰まった部分においては何がいけなかったのかを言語化してメモしていました。言語化できるということは自分の理解が不十分な点を理解していることと同義であり、実力の向上につながりました。以前取り組んで歯が立たなかった別の問題集も8月以降は徐々に完答できる問題が増え、1周した後はわからなかった問題の復習と、過去問や模試の問題で新しい問題にふれることを並行して行いました。ところが試験当日、あまりの数値の汚さにどこかで間違えたにちがいないと絶望しながら解いてしまい、できるはずの問題(再現答案を書いていたら普通に解けた)もろくに解けず、1日目終了後のメンタルは悲惨でした。ですがその数値も解答速報によると正解で、ある程度の見直しを行った後は自分の答えを信じることは大切です。
国語(現代文:普通 古文:得意 漢文:やや苦手)
現代文は林修先生の授業の予習復習に徹し、あの思考プロセスを自分のものにしようと試みました(完全にものにすることはできませんでしたが)。古文は好きでした。文法は学校の授業で高2までに固めており、単語は電車内で1週間に1~2回は欠かさず見ていました。漢文は解ける時と解けない時の差が大きい科目でした(今年の本番は読めませんでした)。基本文法は忘れた頃に確認し、問題集で演習を積みました。古典は夏休み以降過去問を解き、解答欄の狭さに慣れることを目指しました。
世界史(得意)
東大の世界史ではマクロな視点(大論述)と、ミクロな視点(小論述)が要求されます。大論述では同時代に世界各地で何が起こっているかを俯瞰する視点が大切だと思います。銀の循環やパックス・ブリタニカの問題などが典型的で、東大の世界史の捉え方のようなものを理解するには過去問演習が一番だと考え、先生に添削していただいていました。知識不足は後で補えばよいので、各予備校の出す過去問の解答を読み比べ、参考にしつつ資料集や教科書を使い自分で解答を書いてみる方法でまずは大論述に慣れました。小論述は教科書レベルです。教科書を通読し、論述になりそうな部分に印をつけていました。今年もそれで成功した部分があったので、お勧めしたいです。
英語(得意)
多くの文章に触れることが大切かと思います。ですが問題形式が違う上、今より優しい昔の過去問をやるよりは、時間の制約が厳しい私大の過去問を解くのもよいと思います。東大は時間配分がカギとなるので、10年分の過去問を解き終えた後は模試の問題を5年分解きました。
私大について
慶應義塾大学を3学部受けました。合格のための過去問は1,2年分で十分と思います。受けに行くのは体力を削られますが、受験の雰囲気に慣れる意味でよかったです。
■東進東大特進コースについて
私は現代文、地理、古文をとっていました。林先生の国語の授業の良さは私の拙い言葉では言い尽くせません。あまりに論理的であざやかな解法にひたすら感激していました。本当に優秀な人間は数学と現代文の両者に秀でている、という先生の言葉の正しさに納得がいく授業でした(私はどちらもダメでした)。地理の高橋先生のテキストは論述のポイントがたくさん詰まっていて、私はそのポイントをノートにまとめていました。才能皆無でいつぞや7点だった私が最低限の点数をクリアできるまでに至ったのは、先生のテキストのおかげです。古文は栗原隆先生の授業をとっていました。栗原先生のテキストは付録が非常にわかりやすくまとまっていた上、読んでいて楽しかったです。丁寧に添削していただいたのもありがたかったです。東大特進はスタッフの方が非常に優秀で、直前期の東大入試シミュレーション演習も丁寧な採点をしていただき、これを5回分行ったことが直前期の伸びの最大の要因でした。自習室の広すぎる机にはよく感動させられました。私の学校は東大志望がわずかだったため、優秀な東大志望があれだけ多く集まるあの空間は、士気を保つのに役立ちました。特に地理の授業では先生の質問に見事に答える優秀な人がたくさんいて感動し、いい刺激をもらいました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
受験会場では、実力を出し切ることは困難です。周囲の環境に振り回されないよう気を付けてください。試験会場で意外と隣が近く、隣が頷きながら、時々ガッツポーズを小さくしながら解いていたことで(カンニングじゃありません。目にはいってしまうのです)、私は多少動揺しました(特に数学)。また、斜め後ろの人が国語の時間にずっと鼻をすすっていました(おそらく泣いていた)。友達も隣の人が気になったと言っていましたし、このように受験会場にはいろいろな人がいます。普段通りと自分に言い聞かせるため、私はすべての試験会場で昼休みにいつも通り歯を磨きました。とても落ち着きました。
再び試験を行ったら下位半分は入れ替わる、とも言われますが、試験とは残酷で目の前の答案でしか受験生を判断してくれません。やるべきことを終え、学力が身についた状態になれば、最後には冷静さを失わないことが最も大切だと思います。皆さんが実力を発揮し、満足のいく受験となりますよう、心から願っています。駒場でお待ちしています。